1999年にネット上で始まり現在は連載中止中の、人気ゲームFFシリーズの1〜8をmixさせた二次創作作品FINALFANTASYν(FFν)、さらにニコニコ動画にアップされている非公式の続編その後のFFνの設定や登場人物をまとめたwikiです。http://www.nicovideo.jp/mylist/4209405

・バロン城、王の間
 ローザをさらったルビカンテとバルバリシアが帰還する。

ゴルベーザ
「ご苦労だった、ルビカンテ」
ルビカンテ
「痛み入ります。……ですが不手際があり、リディア=ファーレンを捕らえる事はできませんでした」
バルバリシア
「…………」
ゴルベーザ
「かまわんよ。今回の作戦では、ローザ=ファレルを捕らえる事の方が重要だったからな」
ローザ
「ゴルベーザ……!」
ゴルベーザ
「久しぶりだな、ローザ=ファレル。いつぞやの夜以来かな?」
ローザ
「私を捕まえて……何が目的なの……?」
ゴルベーザ
「決闘を行うためだよ」
ローザ
「決闘ですって……?」
ゴルベーザ
「ああ、セシルとカインのな」
ローザ
「!? どういう事!? カインが生きているの!?」
ゴルベーザ
「おや、セシルから聞いていなかったのか? ……お前を心配させまいとして、黙っていたというところか」
ローザ
「それに、決闘ってどういう事なの!? どうして、どうしてセシルとカインが戦わなくちゃいけないのよ!?」

 王の間にカインが入ってくる。

カイン
「……俺が望んだ事だからだ」
ローザ
「カイン!!」
ゴルベーザ
「カインはセシルとの決闘を望んでいる。それゆえ……我々の方についたのだ」
ローザ
「嘘!?」
ゴルベーザ
「本当だとも……。そうだろう? カイン?」
カイン
「…………」
ローザ
「本当なの!? カイン! 嘘だって言って!!」
カイン
《やや間を置き》
「……事実だ」
ローザ
「そんな……!!」
カイン
「……俺とセシルは、いつか決着をつけなくちゃいけなかったのさ。それが……俺達の宿命なんだよ」
ローザ
「そんなことない! あなたとセシルが戦う理由なんて一つも無いわよ!!」
カイン
「あるさ……」
ローザ
「嘘よ! なら、言ってみなさいよ!」
カイン
《少し躊躇ってから》
「……お前だよ、ローザ」
ローザ
「!」
カイン
「……多くは語らん。だが、ローザ。俺はお前を巡っては、セシルに負けてしまった。あいつに先んじられてしまったんだよ、俺はな。
だからせめて力と力の勝負だけは……奴に勝ちたい。勝たなきゃならないのさ」
ローザ
「そんな……そんな馬鹿な事なんてやめて!」
ルビカンテ
「馬鹿な事ではない。
男として、そして戦士として宿敵と認めた相手とは決着をつける必要がある。曖昧なままでは許されない、それが男と男の戦いの世界なのだ。
セシル=ハーヴィとカインの戦いは必然だ。ローザ=ファレル。たとえお前といえど、二人の戦いに介入する余地はない」 
ゴルベーザ
「わかってもらえたかな、ローザ=ファレル?」
ローザ
「…………」
ゴルベーザ
「まぁ、よかろう。……スカルミリョーネ」
スカルミリョーネ
「フシュルルルル……。何でございましょう?」
ゴルベーザ
「今からルビカンテとともに、ミシディアに向かえ」
スカルミリョーネ
「…………? ミシディアへですか?」
ゴルベーザ
「ああ。あそこには色々と調べなければならない事がある。それの調査を頼みたいのだ。それと……。
スカルミリョーネ、お前は試練の山の頂上にてセシルを襲うのだ。全力でな」
スカルミリョーネ
「は……? ど、どういう事なのですか? 全力、という事はもしかすればセシル=ハーヴィを殺してしまう可能性もありますが……」
ゴルベーザ
「その時はその時だ。ただ、聖騎士となったセシルが、アンデッドであるお前を倒せる力すら持ち合わせないゴミという可能性もなくは無い……。その場合の始末を任せる。
弱く、戦えぬならいっそ殺してやった方がいい。……殺してやった方がいいのだ。生き残れぬなら」
スカルミリョーネ
「わ、わかりました……」
ゴルベーザ
「……心配するな。ルビカンテがついている。スカルミリョーネ、お前をここで失うわけにはいかぬからな」
スカルミリョーネ
「承知しました……」
ローザ
(セシル、気をつけて……!)


FINAL FANTASYν
第128話「双子の魔術師」


・ミシディア行きの船、甲板
 船酔いに苦しむユフィを介抱しながら、考え込むセシル。

セシル
(もうすぐミシディアか……。
ローザは無事だろうか……。多分、カインと会ったんだろうな。……驚くだろうな、きっと。
カインの事……ローザにはずっと黙ったままだった。……ローザにはわからないかもしれない。カインが僕との決闘を望む理由が。
でも……僕にはなんとなくわかる。僕とカインは親友だ。こうなってしまった今でも、きっと……。だからこそ、なんだ。
小さい頃からいつも、競い合ってきた。勉強でも、武術の稽古の時も、そして……ローザの事も。……僕は、今まで逃げてきたのかもしれない。ずっとあのままで良いと思っていた。
でも、カインは僕と敵対してまで、決着をつけようとしている。その思いに、僕も答える必要がある。親友として……。
僕は負けられない。ローザを助けるために、そしてカインを止めるために。
テラさんから借りた本には、今まで誰一人としてパラディンになれた者はいないと書かれていた……。でも、だからといって諦めるわけにはいかない!)
ユフィ
「……ウップ!」
セシル
「だ、大丈夫かい?」
ユフィ
「だ……い……丈夫……じゃ……ウゲッ」
セシル
「……まさか、こんなに乗り物に弱いだなんて思いもしなかったよ」
ユフィ
(く……、つい先日まで命を狙っていた相手に介抱されるなんて! アタシは一体何やってんだ……うぐっ)

 吐いてしまうユフィ。

ユフィ
「……〇×%?@♯〜!!」
セシル
「そうそう、そんな感じで出しちゃった方が楽だから、無理しないで……」

 テラがやって来る。

テラ
「……大丈夫か?」
セシル
「あ、テラさん」
テラ
「……もうすぐミシディアじゃ。もうひと踏ん張りじゃから、頑張るのじゃぞ」
ユフィ
「うぐっ……オ……オッケー……」


・ミシディア、入り口
 ミシディアに到着したセシル達。

ユフィ
「ふぅ〜」
セシル
「だいぶマシになってきたんじゃないのかい?」
ユフィ
「あ、うん……まァね……」
(なんてダサイ姿を見せちまったんだ……)
テラ
「まず、長老の所へ向かうぞ。試練の山を登る、許可を得る必要があるからのう」
セシル
「わかりました」

 歩き出すテラに続こうとするセシルだが、ミシディアの民達の声に思わず足を止める。

ミシディアの民A
「あの姿……きっと……」
ミシディアの民B
「ああ……暗黒騎士だ……。なんでこんな所に……」

 声の方を向くセシル。

ミシディアの民A、B
「!!」

 セシルに見られ、目を逸らす二人。

セシル
「…………」
ユフィ
「何してるのサ! 早く来なよ!」
セシル
「あ、ああ!
《進みかけてまた足を止める》
……ユフィ」
ユフィ
「何だよ?」
セシル
「僕のこの暗黒騎士の姿、どう思う?」
ユフィ
「ハァ?」
セシル
「思ったままの感想を言ってくれないか?」
ユフィ
「……禍々しいっていうか、ブキミな感じ。街中でほっつき歩いてりゃ、そーとー浮いてるよ」
セシル
「……やっぱり、そうだよな」
ユフィ
「……? 先に行ってるよ」

 先に歩いて行くテラとユフィ。

セシル
(今まで無理に気にしないようにしてきたけど……。やっぱり、自分でも嫌だ。こんな姿は。僕には本当に向いていない力なのかもしれないな、暗黒騎士は)


・ミシディア、長老の家
 長老を訪ねるセシル達。

長老
「おお! テラではないか!」
テラ
「久しぶりじゃな、長老」
長老
「急に戻ってくるとは……。それに、後ろの方達は……?」
テラ
「話したい事は山ほどあるが長老、時間が無い。早速じゃが本題に入らせてもらう。試練の山に登る許可を貰いたいのじゃ」
長老
「試練の山に……か? まさか、お主また修行を再開するのか?」
テラ
「わしではない。この青年のためじゃ」
セシル
「はじめまして、セシル=ハーヴィです」
長老
「……その姿、暗黒騎士か」
セシル
「はい……」
テラ
「パラディンの伝説があったじゃろう?」
長老
「……この青年、セシルじゃったか。パラディンを志しておるのか?」
テラ
「ああ。素質はわしが保証する。許可をくれんか?」
長老
「かまわんが……今まで誰も成功した事はないのじゃぞ。わかっておるのか?」
セシル
「はい。テラさんから貸してもらった本で読みました。でも、行かなければならないんです! パラディンは、今の僕に残された……最後の可能性なんです」
長老
「……よかろう。テラ、他ならぬお主の頼みじゃ。お主のメテオ習得のためだったならば、何としてでも止めていたがのう」
テラ
「……すまぬ、長老」
長老
「……実は、既に一人試練の山で修行を行っている男がおるのじゃが、少し心配じゃ。様子の確認も兼ねてわしの弟子の魔術師を連れて行ってくれんか? 山の案内役もやってくれると思うのじゃが?」
テラ
「かまわんか? セシル?」
セシル
「ええ、お願いします」
長老
「ふむ。パロム! ポロム!」

 男の子と女の子が入ってくる。

女の子
「お呼びですか? 長老?」
男の子
「何だよ、じーさん」
セシル
「この二人が……?」
長老
「さよう。双子の魔導士、パロムとポロムじゃ。修行中の身じゃが、助けになるじゃろう。まだ幼いが、その秘めた力はワシが保証する。
パロム、ポロム、お主らはこの方達を試練の山まで案内するのじゃ。ついでに、ヤン殿の様子も見に行ってくれ。やはり一人では心配じゃからのう」
男の子
「あのチョビ髭のおっさんか。俺達が一緒に行ってやるって言ったのに、断ったんだぜ。ほっときゃいーじゃん」
女の子
「コラッ!」

 女の子に叩かれる男の子。

男の子
「イテッ!」
ポロム
「わかりましたわ。私は白魔導士のポロムと申します。宜しくお願いいたしますわ」
セシル
「あ、ああ。僕はセシル。よろしく」
パロム
「俺は黒魔導士のパロム。じーさんの命令だから仕方なく手を貸してやるんだから、ありがたく思えよ!」
長老
「パロム、お主達の修行も兼ねているのじゃぞ!」
パロム
「わかったよ。よろしくな、あんちゃん」
長老
「テラ、手の焼ける双子じゃが、頼んだぞ」
パロム
「!! テラってあのテラなのか!?」
ポロム
「テラ様とおっしゃい! 失礼ですわ! ……お目にかかれて光栄ですわ。テラ様。宜しくお願いいたします」
テラ
「うむ……」
セシル
(テラさんはミシディアの長老とも知り合いだし、ここでは結構有名人なのかな……)
ユフィ
「生意気そーなガキだなあ……」
ポロム
「この女性の方は……?」
セシル
「ああ、彼女は……」
ユフィ
「ワタシはユフィ。よろしく」
パロム
「生意気そうなガキって俺の事か? ねーちゃんも生意気そうなオーラぷんぷんだけどな」
ユフィ
「な、何だって!?」
パロム
「だって、見た目からして性格軽そーだもん。喋り方も、そんな感じだしね」
ユフィ
「こ、こんのクソガキ〜!!」
セシル
「落ち着きなよ、ユフィ。相手は子供なんだよ」
ユフィ
「くっ……」
パロム
「へへっ。ま、よろしくな。ユフィのねーちゃん。一緒に行くんだから、仲良くいこうぜ」
ポロム
「宜しくお願いしますわ。ユフィさん」
ユフィ
「……ああ」
長老
「パラディンになるための試練の場は山の頂上にあると言われておる。
長いミシディアの歴史の中でも、その試練に挑戦できた者は一人もいない。最近は、挑戦しようとする者さえ出てこんかった。じゃから、どういった試練なのかはわしも知らぬ。
……じゃが、この乱れた世の中にあってパラディンを志す若者が現れた。突然の事ではあるが、セシル殿。わしもお主に期待させて頂くぞ。
……おっと、急いでおるのじゃったな。この続きはお主がパラディンになった後に話させてもらおうかのう。パロム、ポロム。セシル殿達を頼んだぞ!」
ポロム
「はい!」
パロム
「ああ!」


 第129話へ続く

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