1999年にネット上で始まり現在は連載中止中の、人気ゲームFFシリーズの1〜8をmixさせた二次創作作品FINALFANTASYν(FFν)、さらにニコニコ動画にアップされている非公式の続編その後のFFνの設定や登場人物をまとめたwikiです。http://www.nicovideo.jp/mylist/4209405

○アバランチアジト
 次の作戦の説明を聞くクラウド達。

バレット
「今回の作戦も前と同様の手順で行う。メンバーも前回と同じ……」
ユフィ
「ちょっと待った!」
バレット
「何だ?」
ユフィ
「アタシ、今回はパス。……列車は酔いがきついんだわ。だからここで待機って事にしとくよ」
(……ま、本当はアタシが情報集める番っていうのもあるんだけどね)
バレット
「……ケッ、仕方ねぇな。それじゃ代わりに……」
ティファ
「私達が行くわ」
バレット
「……大丈夫なのかよ? 後ろのねーちゃんなんかは、頼りにはならなさそうに見えるが」
エアリス
「前にザンガンさんも言っていたでしょ! 私達は経験豊富なの。それに、ティファはタークスのメンバーと戦った事もあるんだから!」
ビッグス
「あ、あのタークスとか!?」
ウェッジ
「……凄いっす」
バレット
「まぁいいだろうよ。そんじゃあ、後は同じメンバーで……」
スコール
「ちょっと待ってくれ」
バレット
「お前達も何かあるのか?」
スコール
「俺達のリーダー……リノアも待機という事にしてくれないか」
リノア
「ちょっと! 私、そんな話聞いてないよ!」
スコール
「……昨日のミッションの後、あんたはかなり疲れているみたいだった。無理をする必要はない。休んでいた方がいいはずだ」
リノア
「これくらいの疲れなんて……」
バレット
「いや、残ってもらうぜ。あんたの部下がわざわざ進言したんだ、その忠告には従っておく。足を引っ張られたら困るからな」
ゾーン
「リノア、ここは言うとおりにしておこうぜ」
ザンガン
「まだいくらでも戦う機会はあるだろう。回復に努める事も大事だぞ!」
リノア
「……わかったわ」
バレット
「おっし。それじゃあ一旦解散する。一時間後、駅に集合だ!」


FINAL FANTASYν
第135話「腐ったピザの下で」


○ミッドガル内列車
 伍番魔晄炉へ向かうクラウド達。

バレット
「列車内のID検査エリアまであと少しだな。……予定通り、エリアを通過して六分したら列車から飛び降りるぜ」
ウェッジ
「客の数も少なそうだし、うまくいきそうっすね!」
クラウド
(……俺達が乗っている列車のルートには、ID検知エリアという、列車に乗車している人間を検査する場所がある。
IDが合致しない人間や、不審なエラーが出た人間は当然そのチェック網に引っかかる。……俺達は前回も、そして今回もそこのジェシーの作ったニセIDを使用してチェックを通過している)
ゼル
「ミッドガルの住居区はプレート上層部と下部に別れてるんだ。基本的に上層部に裕福な人間が住んでて、当然神羅カンパニー本社もプレートの上に……」
セルフィ
(う〜。ゼルの話、長すぎるよ〜)
スコール
(……こいつはいつまで話し続けるんだ?)
ジェシー
「凄いわね、あの子。ミッドガルの事を私達以上に把握しているみたいだわ」
バレット
「ケッ、だがそれは所詮上辺だけの知識だ。本当に神羅のせいで苦しんでいる奴らの事をわかっているわけじゃねぇ」
クラウド
「…………」
ゼル
「おっ、もうすぐプレート上層部が見えてくるぜ!」
バレット
「ミッドガルのプレートさえなけりゃなぁ……。でっかい空が拝めんのになぁ。あれのせいで、地上側は昼も夜もなくなっちまってるようなもんだぜ」
クラウド
「空に浮かぶ都市か……。落ち着かない風景だな」
バレット
「はぁ……? あんたがそう感じるとは意外だぜ。
上の世界……プレート都市……。あの腐ったピザのせいでどれだけの人間が苦しんでいる事か……。
下の世界は今じゃあ汚された空気のたまり場だ。おまけに魔晄炉はどんどんエネルギーをくみ上げちまう。……おかげで土地は枯れる一方だ。空気をきれいにする力もなくしちまった」
エアリス
(……土の異変。やっぱりクリスタルと関係しているのかしら)
クラウド
「……どうして、上へ移らないんだろうな」
バレット
「さあな。金がないからだろ。いや、それとも……どんなに汚されていても地ベタが好きなのかもな」
クラウド
(……そうだ、考えるまでもなかったな。抵抗する力がなければ、人はただそれに従うしかない。大多数の人間は、神羅カンパニーという巨大な存在に立ち向かう力を持っていない。
……好きでスラムに住んでいる人間なんていない。みんな、この列車と同じだ。敷かれたレールには逆らえない……)

突然、警報が鳴り響く。

ジェシー
「ん……?」

さらに鳴り続ける警報。

ビッグス
「あれ? ID検知エリアはもっと先のはずなんだが」

アナウンスが入る。

アナウンス
『A式非常警戒体制を発動。列車内に未確認のIDを検知。各車両緊急チェックに入ります。繰り返します……』
バレット
「どうなってんだ!?」
クラウド
「…………!」
ジェシー
「まずい事になったわね……」
バレット
「仕方ねぇ! 予定を少し早める! みんな、ここで列車から飛び降りろ!」
セルフィ
「りょ、了解〜!」


○プレート内ダクト
 列車から飛び降りたクラウド達。

エアリス
「一応目的の魔晄炉に通じているダクトには着いたけど……」
ゼル
「どうしてID検査に引っかかったんだ?」
ジェシー
「一晩でパターンが変更されたのかもしれないわ。うかつだったわ。まさかこんなに早く対処できるなんて」
ザンガン
「となると、乗客の数が少なかったのも単に魔晄炉爆破の影響だけでなく、そういった事があったからかもしれんな」
セルフィ
「大丈夫かな〜? 昨日よりは結構苦戦しそうな予感がするよ〜」
クラウド
「……ミッションは続行するのか?」
バレット
「続行だ」
エアリス
「ちょっと、本当にこのまま続けて大丈夫なの!?」
バレット
「……誰かが神羅を止めなきゃならねぇんだ。もうこうなった以上後には引けねぇんだよ」
クラウド
「……神羅の俺達に対する追撃の手が甘い」
ティファ
「どういう事?」
クラウド
「もしかしたら、俺達を泳がしているのかもしれない。だが、そうだとしたら向こうは俺達を甘く見ている。脱出は難しくなるが、魔晄炉爆破自体を行う事は可能だろう」
エアリス
「玉砕覚悟ならって事……?」
クラウド
「ああ。
《ビッグス達に》
だから、あんた達三人は先にアジトに帰ってもらう。 非戦闘員は足手まといになる。爆破後の包囲網も、俺達だけで脱出に専念すればどうにかできるかもしれない」
バレット
「クラウドの言うとおりだ。すまねぇが、お前らは先に帰っといてくれ。そんで、次からの検知エリアの通過方法を考えといてくれ」
ビッグス
「……わかった」
クラウド
「……今回の爆破が成功すれば、神羅が何か行動を起こすかもしれない。そうすれば、もっと神羅の内情が見えてくる可能性もある」
スコール
(……確かに、その通りだ。相手の出方をただ待つより相手を知る事はできるかもしれない。……危険すぎる方法ではあるが)
バレット
「よし、それじゃあこのダクトから伍番魔晄炉に潜入するぞ! 潜入後、森のフクロウのメンバーは前回同様脱出ルートを確保しておいてくれ!」
スコール
「……了解」
ジェシー
「みんな、頑張ってね!」
ビッグス
「アジトで落ち合おうぜ!」


○伍番魔晄炉内部
 魔晄炉に侵入したクラウド、エアリス、ティファ、バレット。

エアリス
「魔晄炉の中って、こうなってたのね……」

 奥へ進んでいく四人。

ティファ
「……あそことは……構造が違うみたい」
バレット
「あんた、魔晄炉に入った事があるのか?」
エアリス
「え、そうだったの!?」
ティファ
「あ! え、えっと……」
クラウド
「ティファ」
ティファ
「…………」
エアリス
「……ま、今は爆破の方に専念しましょ」

 神羅兵が二人、現れる。

神羅兵
「貴様達、侵入者か!」

 神羅兵に向き直るクラウド達。

バレット
「チッ! おいでなすったか!」
クラウド
「こいつらは……!」
ティファ
「てぇぇぇい!」

 兵の一人に攻撃を仕掛けるティファ。

エアリス
「サンダー!」

 もう一人の兵にサンダーを放つエアリス。

クラウド
「…………!」

最後にクラウドの一撃がそれぞれヒットし、神羅兵が倒れる。

ティファ
「気絶した……みたいね」
バレット
「……やるな、あんたら。息がピッタリだったぜ」
ティファ
「ナルシェの時、この編成で戦った事があったからかしら」
エアリス
「そういえば、そんな事もあったわね」
クラウド
「……こいつらは、ソルジャーだ」
バレット
「ソルジャー!? も、もしかして、1STクラスの奴らか!?」
クラウド
「いや、こいつらはソルジャー3RD。1STの連中は、こんな攻撃で簡単に気絶したりはしないだろう」
エアリス
「こいつらはあっさり倒せたけど、たくさん来られたら厄介だわ。先を急いだ方がいいかもしれない」
バレット
「……よし、中心部はすぐそこだ。急ぐぜ!」


○伍番魔晄炉、中心部
 中心部に到達し、クラウドが爆弾をセットする。

バレット
「……前回は、ここで爆弾をセットした直後に警備ロボットに見つかっちまったんだが」
クラウド
「……セット完了」
ティファ
「襲ってこないわね」
エアリス
「今の間にさっさと逃げちゃいましょ!」
クラウド
(……色々トラブルはあったが、ミッションは上手く進んでいる。不気味なくらいだ。何かあってもおかしくはないはずだが……)


○伍番魔晄炉、通路
 クラウド達の前に、再びソルジャーが現れる。

バレット
「またソルジャーか!?」
エアリス
「爆破まであまり時間がないわ! さっさと片付けて脱出しましょ!」

前後にガードマシンが出現し、さらにプレジデント神羅が出てくる。

クラウド
「…………!」
バレット
「プ、プレジデント神羅!」
ティファ
「なぜプレジデントがここにいるの!?」
プレジデント
「ほほう……。君達がアレかね。……何て言ったかな?」
バレット
「アバランチだ! 覚えておけ! お前がプレジデント神羅だな!」

 クラウドがバレットを押しのける。

クラウド
「プレジデント……!」
プレジデント
「おや……? どこかで会った事があったかな?」
クラウド
「…………」
プレジデント
「ん……? その目の輝きは魔晄を浴びた者……。もしや君はソルジャーだったのかね?」
クラウド
「ああ……。元ソルジャー1STのクラウド、だ」
プレジデント
「すまないがソルジャーの名前なんていちいち覚えとらんのでな。せめてセフィロスぐらいにはなってもらわんと。
そう、セフィロス……。優秀なソルジャーであった。そう、優秀すぎる……な」
クラウド
「……セフィロスは優秀なんかじゃない。あいつは……!」
プレジデント
「まぁ、確かにつまらん戦いの中で死んでしまったのだから、優秀とは言えんのかもしれんが」
クラウド
「!」
(……プレジデントは、セフィロスが生きている事を知らないのか?)
エアリス
(私には……まだ気がつかないようね……。という事は、タークスの連中もまだ私がここにいる事に気がついていないのかもしれないわ)
バレット
「んなこたぁ、どうでもいい! もうすぐここはドッカンだぜ! ざまぁみやがれ!」
プレジデント
「ふふ……。魔晄炉自体はどうでもいいのだよ。貴様らが例え魔晄炉を全て破壊したとしても、また作ればいいだけだ。あれは入れ物にすぎんからな」
バレット
「何だと!」
エアリス
「……もしかして!」
プレジデント
「まぁ、せいぜい爆破の花火を打ち上げて喜んでいるがいい。お前達ウジ虫を始末するには、少々高価すぎる花火ではあるがな……」
バレット
「ウジ虫だと!? 言うに事欠いて、ウジ虫だと! キサマら神羅は、この星を死に追いやろうとする寄生虫じゃねェか! その親玉であるキサマが何を偉そうにホザく!」
プレジデント
「……そろそろキミ達の相手をするのにもあきたよ。わしは多忙な男なのでな。もう失礼させてもらうか。今日は、会食の予定があるものでね」
バレット
「会食だと!? ふざけやがって! お前には言いたい事がまだまだあるんだ!」
プレジデント
「キミ達の遊び相手は、このエアバスターが務めてくれるよ。それでは失礼」

 プレジデントが立ち去る。

クラウド
「待て! プレジデント!」

 エアバスターが立ち塞がる。

バレット
「くそっ! 仕方ねぇ! クラウド、先にこいつらをどうにかするぞ!」
ティファ
《エアバスターの攻撃をかわし》
「みんな! これと同じタイプの機動兵器とウォルスで戦った事があるわ! 後ろにも機関銃が装備されているから、注意して!」
エアリス
「機械なら雷魔法が弱点のはず!」

 エアリスが背後のもう一体のエアバスターにサンダーを放つも、反撃を食らう。

エアリス
「きゃっ!」
ティファ
「装甲はミスリルよ! 直接叩くのはちょっとキツイかもしれないわよ!」
バレット
「おらおらおら!」

 バレットが銃を放つ。しかし、大したダメージは与えられない。

バレット
「ケッ! オレの銃じゃ駄目だってのかよ!」
ティファ
「そういえば、エドガーさんは銃口をオートボウガンで狙い撃って、暴発させていたわ!」
バレット
「なるほど!」

バレットがエアバスターの銃口を狙い撃ち暴発させる。

バレット
「うっし成功! これであっちの方は機能停止だぜ!」
ティファ
「向こう側もお願い!」
バレット
「任せとけ!」

 同じ方法で、もう一体を戦闘不能にする。

バレット
「一丁あがりよ!」
ティファ
「よし、今の間にスコール君達と合流しましょ!」

脱出を急ぐ四人。

エアリス
《マテリアが落ちたのに気づく》
「あ!」

 戻って、マテリアを拾うエアリス。

エアリス
「危なかった! もうちょっとでお母さんのマテリアを落としちゃう所だったわ……」

 機能停止したはずのエアバスターの一体が、エアリスの方に動いていく。

クラウド
「!!」

 エアリスに駆け寄るクラウド。

クラウド
「伏せろ!!」
エアリス
「え?」

エアバスターが爆発して通路が分断され、ティファ達と反対側の通路の端に辛うじて掴まるクラウドとエアリス。

クラウド
「く……」
ティファ
「大丈夫、クラウド、エアリス!」
エアリス
「う……結構しんどい……かも」
クラウド
(駄目だ……。これじゃあ、掴まるのが精一杯で、上へ登れそうにもない……!)
バレット
「どっちにしろ、もうすぐ爆発する! 行くぞ!」
ティファ
「どうにかできないの!?」
バレット
「どうしようもねぇな。おい、クラウド! 聞こえるか!?」
クラウド
「……ああ」
バレット
「この下はプレート下部層の住居区になっている! ここから落ちても、運が良けりゃ何かがクッションになって助かるかもしれねぇ! 後は自分でどうにかしろ!」
ティファ
「どうにかしろって、そんな無責任な!」
エアリス
「大丈……夫……よ……ティファ……」
ティファ
「エアリス!」
エアリス
「ク……ラウ……ドは……責任もって……私が……連れていく……から……」
ティファ
「…………」
エアリス
「それに……もしかしたら……星の力で……どうにかなる……かも……」
ティファ
「……わかったわ。二人とも、絶対に帰って来るのよ」
クラウド
「……ああ」
ティファ
「あなた達とは……話したい事がたくさんあるの! だから、死んじゃダメ!」
クラウド
「わかっ……てる……ティファ」
バレット
「何とかなりそうか?」
クラウド
「俺はいい……。ティファを……頼む」
バレット
「おう……。今まで、色々悪かったな」
クラウド
「これで……最後みたいな言い方は……やめてくれ!」
バレット
「じゃ、後でな」

 二人を振り返りながらも脱出するティファとバレット。

エアリス
「で……行かせちゃったけど……本当に……大丈夫?」
クラウド
「しょうがない……。ティファをこれ以上危険な目にあわせるわけにも……いかないしな」
エアリス
「本当に、あんたクールな奴……」
クラウド
「…………」
エアリス
「そろそろ……腕が限界かも……」
クラウド
「爆発も近い。……あとは運任せだな」
エアリス
「……死なないでね。二人で、ティファのところに帰るんだから」
クラウド
「あんたこそな。先に死なれると、夢見が悪くなりそうだ……」
エアリス
「それじゃ……」
クラウド
「行くぞ……!」

手を離す二人。同時に、伍番魔晄炉が爆発する。


 第136話へ続く

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