1999年にネット上で始まり現在は連載中止中の、人気ゲームFFシリーズの1〜8をmixさせた二次創作作品FINALFANTASYν(FFν)、さらにニコニコ動画にアップされている非公式の続編その後のFFνの設定や登場人物をまとめたwikiです。http://www.nicovideo.jp/mylist/4209405

○カルナックの町
 背を向けているエドガーに声をかけるファリス。

ファリス
「何だよ、エドガー。こんな所に呼び出してさ。あんたも忙しいんだろ?」
エドガー
《ファリスを振り返り》
「フム……」
ファリス
「な、何だよ。ジロジロ見やがって……。気持ち悪いな」
エドガー
「いや、すまない。しかし、さっきマッシュから聞いた事、本当なのかい?」
ファリス
「…………」
エドガー
「……君は男ではなく、女性、なのかい?」
ファリス
(……こいつが一番知られたくなかった奴かもしれないな)
「ああ。ここでお前に隠しても意味はないからな。俺は女だよ」
エドガー
「そうか……」
ファリス
「な、何だよ。それだけか?」

 ファリスへ歩み寄るエドガー。

ファリス
「!!」
エドガー
「やはり、私の目に狂いはなかった……。初めて出会った時から、君の真の姿を正しく見抜いていたのだな……」
ファリス
「……っ」
(何でだ、目も離せないし動けない……!)

 バッツがやってくる。

バッツ
「あ、ここにいたのかファリス。アクアさんが呼んでいるん……って、何してるんだ?」
ファリス
「バッツ!」

 慌ててバッツに駆け寄るファリス。

エドガー
「…………」
バッツ
「そんなに慌ててどうしたんだ?」
ファリス
「な、何でもない! そ、それより早く行くぞ!」
バッツ
「? ああ、わかった。
エドガー。出航の時までカルナックにはいるんだよな?」
エドガー
「ああ。そのつもりだ」
バッツ
「そっか。それじゃ、また後でな」

 バッツ、ファリスが去っていく。

エドガー
「…………。
ファリスのあの反応……。大丈夫だ。まだ私のテクニックは錆付いていない……!」

 エドガーも二人の後を追う。


FINAL FANTASYν
第138話「恐れぬ心」


○カルナックの宿、レナの部屋
 レナにジャンクションしているアクアを訪ねるバッツとファリス。

バッツ
「アクアさん、話って何ですか?」
アクア
「……土のクリスタルの事です」
ファリス
「…………」
アクア
「今、クラウドさん達が土のクリスタルを探しに行っているようですね」
バッツ
「ええ。ミッドガルに。そこにあるかどうかはわからないですけど」
アクア
「では、もしそこにあったと仮定して聞いてください」
バッツ
「…………」
アクア
「……考えたくもない事ですが、万が一、土のクリスタルが崩壊すれば、それは奴……エクスデスが復活する事に繋がります」
バッツ
「クリスタルの力で封印してるから、ですか?」
アクア
「ええ。そこに、バッツさん達も向かう事になっているようですが、そうなると奴と遭遇する事も有りえます」
ファリス
「……そうなって欲しくはないがな」
アクア
「もちろん何事もないに越した事はありません。ですが最悪の状況を考えて、話しておきたいのです。奴は、復活した直後は本来とは程遠い力しか持っていないと思います」
バッツ
「何でですか?」
アクア
「それが奴の特性なのです。一度失った力を取り戻すのに、かなりの時間がかかるようなのです。けど、油断はできません。
土のクリスタルは、こちらの世界に残る最後のクリスタルです。きっと、エクスデスの手下も、主を迎え入れるため、クリスタルの下に向かっているでしょう。そして……」
バッツ
「……ザンデ、ですか」
アクア
「そうです。ザンデの思念も土のクリスタルの在り処を嗅ぎ付けて、配下の者を向かわせているはずです。もしかするとそれ以外の敵も現れるかもしれません」
ファリス
「とんでもない修羅場になりそうだな」
アクア
「ええ。……ですから、私達は力を温存しておきたいのです。ひょっとすると、今までで一番の激戦になるかもしれませんから」
バッツ
「てことは……バロンでの戦いでは、ジャンクションはできないって事ですか?」
アクア
「そうなります。バロンでの争いも過酷なものになるでしょうが、それ以上に土のクリスタルを巡っての戦いでは、何が起こるかわかりませんから」
バッツ
「……わかりました。バロンでの戦いは、俺達だけで何とかしてみせます」
アクア
「お願いします。……行動の意図を掴めないバロンもまた、十分脅威ではあるのですけど。特に、エイクの欠片の存在を把握していたのが気がかりです」
バッツ
「はい。じゃあ……」

 場面暗転。ジャンクションを解いたアクア。

アクア
『ふうぅ……』
フレイ
『姉さま〜』
アクア
『何、フレイ?』
フレイ
『牙の事は言わなくて良かったの〜? クリスタルの事は任せといて、エイクの力で牙の探索に入るって話はさぁ』
アクア
『……エウレカの事は伏せておきましょう。まだまだバッツさん達には強くなってもらう必要があるわ。むやみやたらに情報を与えない方が良いと思う』
フレイ
『なるほどね〜』
アクア
『それに牙にしても、正直言ってこの短期間で集まりきるとは思えないわ。この世界に全て揃っているわけでもないでしょうし』
フレイ
『こっちの世界の分だけでもって事だね。とりあえず、エイクを起こそっ!』
アクア
『ええ……』


それから一日後……。
バッツ達はミシディアに到着し、セシル達のいる長老の家へと向かった。


○ミシディア、長老の家
 バッツ達を迎えるセシル達。

セシル
「久しぶりだね、みんな」
マッシュ
「本当に……セシルなのか?」
セシル
「僕は僕だよ、マッシュ」
エリア
「でも、前よりだいぶカッコいいです!」
ティナ
「前の……あの鎧。私は、あんまり好きじゃなかった……」
ロック
「みんな今更ながらぶっちゃけていくな。ま、でも今の姿の方が似合っているのは同感だけど」
リディア
「そうだよ〜。いい感じだよ〜」
パロム
「モテモテだな、あんちゃん」
セシル
「……ちょっと照れるな」
レナ
「でも、前とは受ける印象が違う。まるで、生まれ変わったんじゃないかって思うくらいに……」
ガラフ
「暗黒騎士からパラディン。その姿は180度逆じゃし、まさにセシルは生まれ変わったと言えるじゃろう」
バッツ
「ああ。初めてセシルと向かい合った時とは違う。今は味方だからとか、そんなんじゃない。……今のセシルが、本当にあるべき道を行こうとしているセシルだと思う」
セシル
「僕はこの力で、ローザを助け出す。でも、助けなければいけないのはローザだけじゃない。バロンの人達も救わなければならない。みんなにも、協力して欲しい」
セリス
「……当然だ。そのために、私達はここにいるのだからな」
テラ
「わしも力を貸すぞ。ここまで来て、見て見ぬふりはできんからのう」
リディア
「ありがとう、テラおじいちゃん!」
ティナ
「……テラ?」
ロック
「どうかしたのか、ティナ?」
ティナ
「……呼ばれた気がしただけ」
ロック
「?」
パロム
「オイラ達も手を貸すぜ!」
ポロム
「是非、協力させてください!」
バッツ
「その子達は……?」
セシル
「この子達は双子の魔術師のパロムとポロム。リディアより年下だけど、魔力は勝るとも劣らないんだ。彼らがいなければ、もしかしたら僕はパラディンになれていなかったかもしれない」
リディア
「私より年下なの〜!?」
マッシュ
「……そりゃすげぇな。俺がこいつらくらいの時なんてよ、魔物を見るのすら怖かったのに」
パロム
「そうそう、オイラはすごいんだぜ!
《ポロムに叩かれ》
いてっ!」
ポロム
「いつも言ってるでしょ! 長老の目の前なのに……」
長老
「……まぁ、この子らの実力は、長老であるわしも、テラも保証する。きっとお役に立ちますぞ」
ファリス
「バッツ、子供といっても戦力は一人でも多い方がいい。……後々の事もある」
バッツ
「……そうだな」
長老
「みなさん、今日はお疲れでしょう。バロン側との約束の日は明後日。今日はゆっくり旅の疲れを癒してくだされ」


○ミシディアの宿、一室
 セシルと話すバッツ、マッシュ、エリア、リディア。

マッシュ
「そのパラディンになったら、暗黒騎士だった時の力は全く使えなくなったのか?」
セシル
「うん。……でも、暗黒波や暗黒斬と同じような系統の技は使う事ができたんだ。ぶっつけ本番でやってみたら、成功した」
バッツ
「俺のクリスタルの力みたいに、色んな能力を併用するってのとは違うのか……」
マッシュ
「暗黒波や暗黒斬と同じって事は、気を扱っているのか。それをぶっつけ本番でモノにしたって事は、よっぽどお前とその力、水が合っているんだろうな」
エリア
「でも、マッシュさんもよく戦っている真っ最中に新しい技を覚えてるって聞きましたけど……」
マッシュ
「いや、俺の技は今のところ全てお師匠様の受け売りばっかりだぜ。どれも一度は教えてもらった事があるから、全くのゼロからってわけじゃあないんだ」
エリア
「そうだったんですか〜。知らなかったです」
リディア
「ねぇ、セシルお兄ちゃん」
セシル
「何だい、リディア?」
リディア
「そのセシルお兄ちゃんのわざって、マッシュおじちゃんのわざみたいに名前つけないの〜?」
セシル
「名前……? 名前か。考えてなかったな……」
マッシュ
「確かに、つけといても良さそうだな」
バッツ
「マッシュの技の名前、やっぱりマッシュの師匠が全部つけたのか?」
マッシュ
「ああ、大体はな。でも、鳳凰の舞とメテオストライクは自分で勝手につけた名前だぜ」
セシル
「……難しいな。何か良いアイデアはないかい?」
バッツ
「俺は……ないなあ。俺の技はそのまんま魔法剣で、自分でつけた経験はないからさ」
マッシュ
「……そうだな。聖騎士の伝説とかあるんなら、何かそういった伝承に関連付けて考えるっていうのはどうだ?」
セシル
「伝承……」
マッシュ
「ああ。テラさんから借りた本に、目ぼしいの無かったか?」
セシル
「そういえば……。パラディンとは関係ないのかもしれないけれど、ミシディアには竜の口の伝承があるっていう話を長老から聞いたよ」
バッツ
「竜の口?」
セシル
「うん。ミシディアの街の西にある内海の形が、竜の顔の形に似ているって事を発端とした伝承らしいんだけど……」
マッシュ
「ひらめいたぜ!
聖龍波と聖龍斬っていうのはどうだ!?」
セシル
「聖龍波と……聖龍斬……」
バッツ
「凄く、シンプルな名前だな」
マッシュ
「いや、こんなのわざわざ難しく考えなくていいんだって。暗黒波や暗黒斬に似てるってんなら、それにあやかって聖騎士に相応しい名前をつけりゃあいいんだよ」
エリア
「……でも、シンプルでもカッコイイ名前だと思いますよ。聖に龍って、カッコイイです!姉さんがいたら、姉さんもきっと賛成してます!」
セシル
「……そうだね。難しく考える必要なんてない、かな。マッシュ、ありがとう。使わせてもらうよ」
マッシュ
「おう! どんどん使ってやってくれ!!」


翌日。
バッツらはバロンでの戦いのための作戦会議を行っていた。


○ミシディア、長老の家の一室

セシル
「……あのルビカンテという男は、僕にカインとの決戦の場を用意したと言っていた。だから、僕は奴に招かれる形になると思う」
バッツ
「でも、セシルの話だとゴルベーザって奴は試練の山にわざわざ四天王の一人を向かわせて、セシルを倒しに来たって事らしいから、信用はできない。罠って可能性もある」
マッシュ
「あの赤いマントの奴は、正々堂々としてそうだったけどな」
ロック
「でも、どちらにせよセシル一人で行かせるのは危険だろ。だから……」
セリス
「私達もバロン城に向かい、ローザ救出作戦を行う。そして、あわよくばバロンを奪還……」
テラ
「デビルロードの先に、下水道がある。そこを通ればバロン城に潜入する事も可能じゃろう」
レナ
「つまり、私達はセシルさんがバロンの人と一緒に行った後に、その下水道を通ってお城に向かって……」
ファリス
「その後は何組かに分かれて、ローザを助け出すって事だな」
ティナ
「でも……敵が私達を……野放しにしているとは思えない」
レナ
「四天王……。それに、もしかしたら……」
セシル
「ゴルベーザと戦う事にもなるかもしれない」
ファリス
「分けるとしても、二組が限度だな……。それ以上に分けると、各個撃破されかねない」
バッツ
「ローザさんを助ける事をまず第一に考えよう。バロンの奪還は失敗しても仕方ない。ローザさんを助け次第、デビルロードに向かうんだ」
セリス
「撤退の合図はどうする?」
ティナ
「……マッシュのオーラキャノンか、私の魔法。空に撃ち上げる」
マッシュ
「そうだな。上空へドカン! って事にするか」
パロム
(ふぁぁ〜あ)
ポロム
(こらっ、あくびするんじゃありません!)
パロム
(だって退屈だしさ。……あと、一つ思ったんだけど)
ポロム
(どうしたの?)
パロム
(リーダーって、セシルのあんちゃんじゃなくてあのさえない感じの茶髪の兄ちゃんなんだな)
ロック
(冴えない、って事はないぞ)
パロム
(わっ、聞いてたのか。ドロボウのあんちゃん)
ロック
(俺はドロボウじゃない! トレジャーハンターだ! って、誰が言ったんだよ全く) 
ティナ
「…………」
パロム
(それより、どういう事だよ。あのバッツって兄ちゃん、見るからにさえない感じじゃんか)
ロック
(いやいや、あいつはすごいぞ? 何てったってモテモテだからな。お前も男なら、きっと羨ましくなるさ)
パロム
(本当かよ〜?)
ロック
(ああ。見てたらよくわかる。でも、見るのはバッツじゃなくて周りの女性の方だけどな。よーくわかるぞ〜)
ポロム
(人は見かけによらないと言いますけど……)
セリス
「お前達。
会議中だ。私語は慎め」
ロック
「すっ、すまん」
パロム
(このドロボウのあんちゃんは、尻に敷かれるタイプだな)
ポロム
(きっと、そうでしょうね)
レナ
「……大丈夫でしょうか。クラウドさん達がいてくれたら、心強いんですけど」
ガラフ
「大丈夫じゃレナ。みんなも、心配する必要はない」
レナ
「ガラフ……」
ガラフ
「わしから見ても、お前達は立派に成長しておる。これだけの数でかかれば、多少の強敵相手なら太刀打ちできるじゃろう。自信を持つのじゃ!」
セシル
「そうだね。今更くよくよしたって仕方ないんだ。みんな、明日は頼んだよ!」


○ガストラ帝国本城、ヴェルヌの部屋
 ザンデと密談するヴェルヌ。

ザンデ
『手はずどおり、私の部下をミッドガルに潜入させ、印をつけさせておいた。これで、お前のテレポでミッドガルへ直接向かう事ができるだろう』
ヴェルヌ
「わざわざご苦労だったな」
ザンデ
『……かまわないさ。これは私自身のためでもあるのだからな』
ヴェルヌ
「しかし、土のクリスタルはこちらの世界に残る最後のクリスタルだ。手に入れるのは、今までで一番厄介だろうな」
ザンデ
『エクスデスも、自らの配下をクリスタルの下へ送っている事だろう。出くわす可能性は高そうだな』
ヴェルヌ
「お前の部下を直接は送らないのか?」
ザンデ
『……クリスタルを使っての復活は正直難しいだろう。ここまでやってきて、元の世界に戻るのもまた愚かな手だ。エクスデスはきっとあちらの世界へ向かう。今戦うのは得策ではない』
ヴェルヌ
「……ならどうするというのだ? 私にここまでやらせておいて、諦めるというのか?」
ザンデ
『まさか。この世界には多くの力がある。私の復活に使える力がな』
ヴェルヌ
「……いつか言っていた、元素魔獣がどうこうというのと関係があるのか?」
ザンデ
『まぁ全く関係が無いわけではないが……。お前は神の存在を信じるか?』
ヴェルヌ
「神だと……? ……フッ、何を言い出すかと思えばそんな事か。そんな事と、この事と何が関係するのだ?」
ザンデ
『……神は存在するのだよ』
ヴェルヌ
「?」
ザンデ
『正確には存在していた、だな。今は眠っている。ただ、その力を利用すれば、クリスタルの力と同等のものを得る事ができるだろう』
ヴェルヌ
「……初耳だ。なぜ今まで黙っていた?」
ザンデ
『お前に知らせる事に、かなりのリスクがあったからだ。世界のバランスを本当の意味で変えかねん力だからな』
ヴェルヌ
「正直な奴だ……。前にも言っただろう? 私は今のお前ならいつでも消せると」
ザンデ
『そうすると、お前は永遠に今の話の真実を知る事はできなくなるだろうな』
ヴェルヌ
「…………」
ザンデ
『まぁ、心配せずともいずれ教える事になるだろう。この話は土のクリスタルの件が決着してからだ』
ヴェルヌ
「……いいだろう。
あと、もうすぐ客人が来る。一旦引いていてもらえないだろうか?」
ザンデ
『……ああ。ミッドガルに異変が起きそうなら、知らせよう』

 ザンデの気配が消える。続いて、ノックの音。

ヴェルヌ
「……入ってくれ」
男の声
「失礼します……」

 ノックの主が入ってくる。

ヴェルヌ
「わざわざ来てもらってすまない、アスタロート将軍」
アスタロート
「いえいえ、ケフカやガーランドならいざ知らず、他ならぬアナタの頼みですからねェ」
ヴェルヌ
(……相変わらず気持ちの悪い奴だ)
アスタロート
「で、一体何の用ですか?」
ヴェルヌ
「今停止している南方の侵攻作戦を再開しようと思う。ヘルズハーレー将軍は療養中だから、代わりにお前に行ってもらいたいのだが……」
アスタロート
「お断りします」
ヴェルヌ
「!?」
アスタロート
「ウッフッフ。驚きました? でも、理由ならありますよ」
ヴェルヌ
「……何だ?」
アスタロート
「……アナタ、一体何を企んでいるんですか?」
ヴェルヌ
「…………」
アスタロート
「まァ疑問に思っているのはワタシだけじゃないでしょうけど。ワタシにだけこっそり教えてくれません?」
ヴェルヌ
「……何が言いたい?」
アスタロート
「アナタは興味深い人だ。ミステリアスな上に美しい! ワタシ、今の将軍の中ではアナタが一番好きなんですよねェ。
レオやヘルズハーレーはいい奴だけど古臭いし、ダークナイトも興味深いけど、根っこはレオと同じ人種みたいだし。他の連中はワタシにとっては論外……。アナタを除いて、ね。
アナタと陛下なら、アナタを選ぶくらいワタシはアナタに執心してるんですよ。ねェ、ワタシもあなたの悪巧みに混ぜては頂けませんか? 近々、何かコトを起こすんじゃないですか?」
ヴェルヌ
「……つまりお前は……私が何か帝国の利益にならんかもしれん事を企んでいるとにらんでいながら、その企みに一枚噛みたいというわけか?」
アスタロート
「そういう事です。ワタシ、勘は結構鋭い方なんです。何かやろうとしてるでしょ? シドは今忙しいので、ワタシ用のギミックウェポンはまだ手元にありませんが、役には立ちますよ」
ヴェルヌ
(前々から何を考えているかわからない男だったが……ガーランドやケフカとそりが合わないのも頷ける)
「……とりあえず、返事は保留という事にしておく。南方の方は、他の将軍にもあたる事になっていた。それ次第という事だ」
アスタロート
「わかりました……。お待ちしていますよ、良いご返事を、ね。ウフフ……」

 部屋を出ていくアスタロート。

ヴェルヌ
「…………」
(気味の悪い男だが、私に尽くす気はあるらしい。
……使えるかもしれないな)


 第139話へ続く

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