最古の
武士道イクタチは、弟であるイクユミヤと共に
睥睨する耀神に挑んだ。
七日間に及ぶ戦闘の末、イクユミヤは倒れ、イクタチもまた片腕を失う事となった。
睥睨する耀神は、二人の無謀なる愚者の健闘を称え、栄誉ある呪いを与えた。
こうして彼らは、最古の
紀人と成った。
ただし紀人となったのはイクタチの片腕であった。
紀人、いや
紀腕ラウスの誕生である。
紀腕ラウスの半身であるイクタチもまた、半身であるがために【
紀】へと繋がっていた。
しかしその所為で、狂鍛冶師・
観栄明の目に止まり、人鉄の妖刀へと変えられてしまう。