ゆらぎの神話百科事典

ムベイル教の開祖アリーヴィタは火の元魔を「火の元聖」と呼び信仰したため、
ヘレゼクシュのリーグス?系アルセス教徒から悪魔崇拝者と呼ばれ迫害された。
アリーヴィタと信者たちは土地を追われ、やがてアロイ国境近くに住んでいた
エデス族の居住地に行き当たった。エデス族は蜥蜴人シャドナゲン?であったが、
人間であるアリーヴィタたちを差別することなくもてなし、かくまってくれた。
アリーヴィタは感激して彼らを祝福し、彼らを火の元聖の教えへと導くことを誓った。

そんな訳で現在のエデス族は、彼等の元々の信仰とムベイル教が融合した、
独特の信仰を持つに至っている。

ヘレゼクシュに住んでいたエデス族の神話は、ややリーグス神話よりのものであり、
アリーヴィタ自身の思想も国境地帯エデス族のなかで過ごすうちに彼らの世界観や儀礼からの
影響を受けていたので、もともと両者は融合しやすいものであったといえる。
のちにその地のエデス族はワリバーヤ王朝崩壊時にアロイに移住することになるが、
ムベイル教はアロイのエデス族にむけて布教され、浸透する過程でさらに変化をとげることになる。