多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。


人物キュトスの姉妹結界の六十二妹

54番。アラリアより後の代の姉妹。ムーズルーン?の復讐軍団の一員でもある。が、姉妹に対しても軍団に対しても基本的に不干渉である。
四面相。被神。別名アインノーラ。4つの貌と性格を持つ。
  1. 第一相:Derrida (デリタ) 穏やかなうら若き乙女。喜性を持つ。
  2. 第二相:Lacan (ラカン、羅漢) 怒り狂う鬼女。怒性を持つ。
  3. 第三相:Berkeley(バークリー) 気まぐれな青年。楽性を持つ。
  4. 第四相:Husserl(フッサール) 厳格な男性。哀性を持つ。

累卵の記述項

累卵の記述項
Cu2-54 フリアーナ・クリステヴァール
四面相

思考体系を段階化して魔女としての能力を差別化した姉妹。
55番のナタリエル(釘のナタリエル)と出会い、深い影響を受ける。

能力別に記す。

・第一相:Derrida (デリタ)
対峙する文章が包括する文脈を神話化(ミュトスライズ)する。
クリステヴァは魔女でありキュトスの姉妹であり神の断片である。
だが、この文脈に於いて私は彼女を必ずしもキュトス=神・神の断片=キュトスの姉妹=キュトスの魔女と定義しているわけではない。
しかしこの累卵の記述項を読む者の大半の共通理解としてキュトスの姉妹の伝承は把握されている。
この暗黙の了解、あなた方の世界のグライスが言う所の「会話の含意」を弄することで四種の破壊を表出させる。
即ち
侵害(violate)
運用拒否(opt out)
激突(clash)
無視(flout)
の四つの妨害呪文(スペル)である。

・第二相:Lacan (ラカン、羅漢)
生体強化呪文。補助的な効果、身体能力増強にも似た効果。
あらゆる外界・他者的な空間に一切を依存して形成される虚無(エス)。
第二相が再定義(リセット)される度に周辺状況の全ての差異から自己を逆算、自己を形成する。
結果、あらゆる状況に適した「生存最適個体」が誕生する。
場合に拠るが、最も優れた相であるとも言われる。

・第三相:Berkeley(バークリー)
知覚したもののみを実在であると規定する能力。
誰かが「こうである」と知覚・認識したものこそが神に認められた存在であり、抽象的な概念は彼女の前では否定される。明確な哲理に基いた実在こそが絶対的摂理と化す。
間接術理だが、効率的に魔力を運用するための補助魔術であると言える。

・第四相:Husserl(フッサール)
定義されたものが暗黙の協調原理に立脚したものでしかないと弾劾する特殊能力であった。
例えば私が〜である。と断定した記述は、さて、「である」とは一体如何なる意味で、如何なる定義で記したものであるのか理路整然と説明することができるのか? という攻撃魔術を指す。

だが後年、この相は現象を孤立化させて思考することを提唱したナタリエルと出会う事によって、それらの個別理解を別問題として棚上げし、純粋な対象への思考のみを抽出する能力に生まれ変わる。

能動防御型隔離魔術。
第四相に到るまでの全ての相の効力を隔離し、純粋な思考を現象化するというクリステヴァ最強の奥義である。

脱構築によって全段階を崩し、再び能力を最初から展開する事が出来る。

関連

表記ゆれ

クリステーヴァ、クリステヴァール、フリアーナ・クリステヴァール、フリアナ・クリステヴァール・デヒダ・ラコン・ベフクレイ・ウースフル、flihana clistevvale derrida lacan berkeley husserl

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