ゆらぎの神話百科事典

• 眼鏡をかけた理知的な女性。
• 冷静で清廉、されどその性質は果てしなく苛烈。「罪人である」と彼女に認識された存在に対して容赦を知らない。正義と善の執行者である彼女が、異界における不吉の象徴である１３の番号を関するのは偶然なのか、あるいはヘリステラの作為なのか。
• 趣味は人物画を描く事。「一枚の紙に人の本質を捉える事は脳を走査する事と似ています」
• 食わず嫌いで、納豆は食べない。
• 実は家事はからっきし。
• 洗浄した元罪人に対しては慈母のように振舞う。

キュトスの姉妹の１３人目『脳髄洗い』コキューネーによる順正化処理は彼女の第三脳と第四脳の並列演算によって行われる。
即ち、コキューネ―の頭部の中にある六つの大脳、三つの小脳は擬似的な量子コンピュータであり、同時発展的な中間、重ね合わせの演算を行い続ける。
【脳?】に干渉しうる彼女の脳は、我々の脳の機能を遥かに上回っているのだ。

「脳髄洗いのコキューネ」
彼女の持つ高性能の脳は魔術じみた芸当すら可能とする。
他者の脳の電気シナプスまで認識する処理能力は、通常の空間においても有用なのである。視覚・聴覚・触覚による周囲の大気分子の動き、それらの総合的な情報を基として短期的な未来を予測演算し、擬似的な未来予知を可能とする。
それによる驚異的な戦闘技能は、矯正し難い悪人を捕縛する際に十全に発揮されている。
彼女が罪人から【善性の執行者】の異名をもって怖れられる所以でもある。

姉妹で一番、記憶力が高い。

• 不幸少女れすかみーれを洗浄して絶対楽天家にした。
• 悪魔四十四騎士の１柱、ゲッペルス?に技を模倣された。
• ムランカに頼まれてトミュニを洗浄したところ失敗。星見の塔に大事件を引き起こした。
• ラクルラールが用意した肉体に脳を与え、カルリアを制作。脳を与える作業はビレリアと行った。
• 囚われたカルリアをシャーネスと救出。
• シャーネスを喰らい捕らえられたルスクォミーズの処刑に反対、洗浄して罪悪感を植え付けた。
• ハルシャニアの口から吐き出させた海水で脳髄を洗う事がたまにある。洗われる人には秘密。

家事は彼女の手で善人化した犯罪者達にまかせっきりだ。そんなコキューネーは更生した彼らから「ママ」とか「お母様」だとか呼ばれている。

コキューネーの元を離れ再び社会にかえっていく者も多いが、祭日になると彼らはコキューネーのもとに帰って来て盛大にお祝いをしたりする。
そのときのコキューネーは本当に嬉しそうである。このような集まりでは仲間どうしの近況などが語られることも多いが、やはり人の子である以上、訃報もある。残念なことだが、病死や事故死だけではない。更生したとはいえ彼らもまたかつて犯罪に関わってしまった人々である。
社会復帰後の差別に耐えられず自殺したり、かつて属していた犯罪組織のいざこざに巻き込まれ殺されてしまう者も少なくない。

順正化処理技術の礎となった「技」はキュトスの姉妹の１３人目『脳髄洗い』コキューネーによって伝えられ,提供された。

コキューネーは脳生理学の著書を幾つか自費出版しているが、当時ではその内容は荒唐無稽な妄想として扱われていた。
近代になってようやくその重要性が把握され、脳?の機能についての研究が十年単位で進んだと言われている。
彼女は皺脳占いという占術体系の創始者であるとされる。しかしながら、近年では彼女が書いたとされる脳科学の書物の大半が偽書であったことが判明しており、実際に彼女が創始者であったかは現在のところ不明。
以下にあるのはおそらく偽書ではないもの。

• 夢判断?
• 千のプラトー?
• 王の二つの身体?

コキューネの【夢理論】については語るまでもないが、彼女の確立した夢の実態によって、占い師や魔術師達が彼女を一斉に攻撃し始めたのは言うまでもない。

• 罪人を徹底的に搾取するラヤロップと仲が悪い。
• クナー・タックス紫爵（模人ノロアコルド）が納める所領はコキューネーの領地『更生郷』の所在地でもある。コキューネーへの援助と引き換えにコキューネーを母と仰ぐ更生罪人たちの支持を得ており、また彼らを通して諸国の裏社会との太いパイプがある。
• カルリアに尊敬されている。
• ヲルヴォーレと仲が非常に悪い。
• 洗濯板・オブ・ジャッジメントには自我があり、コキューネーの成長を恐れている。
• 実は秘めたいやらしい欲望をミュリエンティにぶつけている
  • 洗浄して勤勉家にしたいとか思ってそう

• 宣託盤
• 洗濯板・オブ・ジャッジメント ： 鈍器にして盾。洗えるもの(者・物)を選んで招きよせる。

彩国のアンホウ近郊に更正郷という領地を持つ。
クナー・タックス紫爵（模人ノロアコルド）が納める所領はコキューネーの領地『更生郷』の所在地でもある。

「断罪」を示す言葉として使われることがある。

いかに脳髄洗いのコキューネーでも、納豆の粘りを洗い落とすことは出来まい。
　　―風刺

コキューネーに脳髄を洗われたみたいだ
　　―驚きに呆けた様を現す（ロズゴール王国の言葉）
　　―悪人が改心して善人になった様を表す(リクシャマー帝国の言葉)

「2/72」

究極楽観思考〔アルタポジティフィア〕
魔女コキューネーが開発した人格強制改良魔法。
世界の全てが奉仕の精神で成り立っていると思い始め、困っている人がいると全力で助けたくなってしまう人格になる。感染性があり、共通の文化を持つ者に感染する。
コキューネーが実験的にある小国で使ってみたところ、その国の科学は急速に進歩を続け、1年後には国ごとアルファケンタウリ?に向かって飛び立っていってしまった。

コキューネ「あの国が最終的にどうなったのか分からないのじゃ、使う気になれないわ……」

託宣板　画像
コキューネー(13)（ゆら描き-絵保管庫-）