ゆらぎの神話百科事典

　ダンジョンとひとくちに言っても色々な種がある。
　定義からして曖昧であり、ダンジョン学者?の間でも論争が絶えない。しかし、ある程度の曖昧な範囲での合意というのは決まっており、機能(しかも目的論的な！)の観点から曖昧に定義できる。
　ひとつ、そこではなんらかの価値あるものを得ることができる。ふたつ、なんらかのサイクルをもったシステムがある、云々。ここではそのリストを並べることはしない。
　たとえば、魔術儀式としてのダンジョンは地下に埋蔵された鉱物資源を採掘するシステムであるし、異界災害や墓標船に対する緩衝時空としてのダンジョンは異界をカリカチュアライズすることですこしずつ力を削いでいき、異界をも世界の一部として取り込めるように消化・翻訳してしまう。