多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

キュトスの姉妹 / 結界の六十二妹

42番目の姉妹。
【海】を内包するもの。自分の外側の海を呑み、自分の中の【海】を大きくすることにしか興味がない。
主に海岸線で海に頭を突っ込み、海水を平気で呑み続けているのを目撃される。姉妹一の狂人。

自身の海の中にエクスカリバーを封印した。

性格

ハルシャニアは年中海に頭を突っ込んでいるせいか、やけにクールである。冷たいといってもいいくらいに。

磯の味がするという理由で悪魔を食べるのを好む。

夏場

ハルシャニアは毎年この時期になると海に近寄れなくなります。
くらげが出るから。

去年刺されて恐怖症になりました。
しかたないので砂浜でお城をつくったり盆踊りに参加したりコキューネー観察日記をつけたりしています。

能力

八頭身の魚に変身でき、その状態で陸に上がると4人の小さいハルシャニアになる。

異説

ハルシャニアは【空】を内包するものである。
自分の中の空を大きくする事にしか興味が無い。

ハルシャニアは空気を吸い続けることで、自分の中に空を内包しようとしている。

身体

ハルシャニアの肺活量は常人の10倍以上である。姉妹で一番肺活量が高い。

ちんちくりん。

海を飲み続けた結果、体内には一つの世界、海のみで作られた世界が誕生しつつある。

亀っぽい。

召喚

シルバリアースの水の精霊王ヨーウィロを召喚することがある。
ヨーウィロは水の塊なので、巨大さがそれすなわち打撃の重さに直結する。また、水源があるところでは、無敵の回復力を持つ。

外見・象徴

  • 涼し気な美人
  • スク水着た幼女
  • 大しけ
  • 上半身魚で下半身幼女

口調とか

「ごくごくごくごく」
「ごきゅごきゅごきゅごきゅ」
「ごっくんごっくん。・・・ねえ、?私忙しいの。後にしてくれないかしら」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...

「ねえ、カルル。私はいつか全ての海を内包することができるかしら?」
「じゃあ、私の中の【海】は無限に大きくなるのね?なんて素晴らしいことでしょう!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...

関係

コキューネはたまにハルシャニアから吐き出させた海水で脳髄洗い?をすることがある。コキューネと仲が良い。

南東からの脅威の眷属にじり寄る者アイオルフォンとは敵対しており、アイオルフォンを相手取るときはリク=テロテ=キュラッタとも協力する

パデル・ヘレクトールとも敵対関係にある。

文化

紀元神話のメジャーな地域では、災害・事故をキュトスの魔女に喩えることがままあり、ハルシャニアは旱魃に喩えられる。

エピソード

ハルシャニアに自分の体液を飲ませようとした者が男も女も何人もおり、そのほとんどは姉妹によって排除されたが、希に成功した者がいる。直接吸わせたものは干からびて死んだが、ハルシャニアが海を飲んでいるところに体液を混ぜて間接的に飲ませた者は無事だった。

噂話

そのいち
川で流されているのを目撃した、という情報あり。
前日にポロロッカが発生していた事とも関係がありそうだ。
流されながら時々水を噴き出し「たーんーすーいーいーやー」と叫んでいたらしい。
淡水は嫌なようだ。普段は海水を飲んで【海】を広げているようだが汽水はどうなのだろう。

http://flicker.g.hatena.ne.jp/kashmir108/20060808/...

累卵の記述項


3-42ハルシャニア

「至福狂気」「海面の人魚」

普段はあどけない幼女だが、ひとたび海水を浴びると濡れ髪が色っぽいクールビューティーに変身。
大人なると着ている服が裂けて全裸になってしまうアダルティーな姉妹。実は狙ってやっている。
海面に顔を突っ込み海を呑み続ける狂人。いつの日か自分の中に海を内包できると信じている。
実はかつては全ての大気を吸い込み、空そのものに成り代わろうとしたり、ひたすら土を食って惑星になろうとしたりしたのだが、神々の裁きによって分裂するイルカの姿にされてしまってからはもっぱら海を飲み込む事に執心している。
海は最も位の低い神、ハザーリャの領域だったので、神々はそれを咎めず、やさぐれていたハザーリャはこのまま自分も飲み込まれてしまえばいいと思っている。


竜王アルトとは友人であり、彼の聖剣を封印する役目を担っている。
多種族国家である竜王国の建国に深く関わった一人でもある。

世界を自分の中に取り込みたい、という強い願望、支配欲は、しかしながら彼女自身のものではない。
幼少のころ、彼女はある国で王女として育った。
彼女には年の離れた兄がいて、兄は次期国王として将来を嘱望されていた。
兄はハルシャニアにいつか世界を完全に平定し、自分が完全に調和した平和な世界を作ってみせると夢を語った。
しかし夢のような日々は続かなかった。
拾い子であるハルシャニアが魔女だと判明したことを口実に隣国に攻め入られたことによってハルシャニアと兄とは離れ離れに。その後ヘリステラに拾われ星見の塔でひそやかに暮らしていた。
しかし遠く離れた地で兄が生きている事を姉妹の一人から聞き、ハルシャニアは息せき切って兄の下に向かった。
そこで見たのは、変わり果てた兄の姿だった。
命からがら落ち延び、辛酸を舐めながら必死に生き足掻いてきた兄は保身のためならば容赦なく他人を蹴落とす
冷酷な盗賊の首領になっていたのだ。
奇跡的な兄妹の再会にも眉一つ動かさず、彼は語る。
「世界は誰かが何かを食い物にすることで回っている。 暴力で成り立つ世界で、理想はごみでしかない。
さりとて暴力で平和を生み出すなど、リアリストを気取った偽善者の欺瞞に過ぎない。
調和した平和? そんなものは、餓鬼の世迷いごとだ」

兄は既に彼女の知る兄ではなく、兄にとってもまた、自分に幻想しか求めない妹は不要でしかなかった。

二人は自ずから決別を決めた。だが去り際にハルシャニアは言い放つ。
「理想で平和は作れない。暴力で作り上げた平和はただの欺瞞。そう兄さんは言ったけれど。
なら、それを言い訳にして暴力で怠惰を貪る、その兄さんの有様はいったいなんだというの?」


それ以降、ハルシャニアは世界を「食い物にすること」で内包した世界を管理し、暴力、それも彼女が考え得る「理想的な暴力」による理想の実現を目指して空、大地、そして海を呑み続けている。

想像図

画像(by うと)(by ticktacks)

ハルシャニア(42)ゆら描き-絵保管庫-)※リンク切れ

表記ゆれ

アリュシャニヤ、アリュシャニャ、ハルシャニアス、ヘイルシャニア

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