最終更新:ID:uBwZ7U0b3A 2011年04月09日(土) 16:44:25履歴
キュトスの姉妹/悪魔の九姉
『白炎のビークレットの美貌は天上を照らし、その歌声は天下を砕く。』
酔狂な人ね、キュトスの魔女にわざわざ会いに来るなんて。
私?そう私はキュトスの姉妹よ。8番目。名前はビークレットって言うの。名前あるのかって?当然。紛らわしいでしょ?71人もいるのに。
死んだことないのかって?私はないわ。あの世界の中心だとほざいてる槍に突付かれでもしない限り死なないみたい。でも前の27番目のキュトスは下手なこといって突付かれちゃったみたいよ。
宝石がどうのこうの言ってたけど。あの子、光モノ好きだったし。
あれ、それは34番目だったかしら?まぁいいわ。
他の姉妹たちの場所を知ってるか?ええ、知ってる子もいるわ。時折お茶をするの。41番目の子はケーキを作るのが上手でね。
でも大体の子は知らないわ。興味ないもの、少なくとも私はね。知ってる子は向こうから会いに来た子ばっかりよ。
全員集まってキュトスに戻らないのか?
そうね、面倒だわ。キュトスのときは何でもできたけど色々つまらなかったから。完璧だったし。だからあの槍にキュトスを突付かせたのよ。自殺みたいなものよ、でもキュトスは死なないから。
何か欠けている方が人生豊かに過ごせるわ。力は弱くなってるから、自由自在というわけには行かないけれど。
畑仕事に精を出してる子もいるらしいわ。笑っちゃうわよね。でもキュトスのときはそれができなかったの。したいとも思わなかったわ。
でももしこの生活に飽きたら、そのときは集まるかもね。集まってもう一回槍に突付かれて、今度は違う分け方すればまた新しいキュトスの姉妹が生まれるわ。
『白炎のビークレットの美貌は天上を照らし、その歌声は天下を砕く。』
酔狂な人ね、キュトスの魔女にわざわざ会いに来るなんて。
私?そう私はキュトスの姉妹よ。8番目。名前はビークレットって言うの。名前あるのかって?当然。紛らわしいでしょ?71人もいるのに。
死んだことないのかって?私はないわ。あの世界の中心だとほざいてる槍に突付かれでもしない限り死なないみたい。でも前の27番目のキュトスは下手なこといって突付かれちゃったみたいよ。
宝石がどうのこうの言ってたけど。あの子、光モノ好きだったし。
あれ、それは34番目だったかしら?まぁいいわ。
他の姉妹たちの場所を知ってるか?ええ、知ってる子もいるわ。時折お茶をするの。41番目の子はケーキを作るのが上手でね。
でも大体の子は知らないわ。興味ないもの、少なくとも私はね。知ってる子は向こうから会いに来た子ばっかりよ。
全員集まってキュトスに戻らないのか?
そうね、面倒だわ。キュトスのときは何でもできたけど色々つまらなかったから。完璧だったし。だからあの槍にキュトスを突付かせたのよ。自殺みたいなものよ、でもキュトスは死なないから。
何か欠けている方が人生豊かに過ごせるわ。力は弱くなってるから、自由自在というわけには行かないけれど。
畑仕事に精を出してる子もいるらしいわ。笑っちゃうわよね。でもキュトスのときはそれができなかったの。したいとも思わなかったわ。
でももしこの生活に飽きたら、そのときは集まるかもね。集まってもう一回槍に突付かれて、今度は違う分け方すればまた新しいキュトスの姉妹が生まれるわ。
そういえばいまさらだが「ビークレット」という言葉は、元々は「幸福なゴミ」という意味合いだったんだ。
生贄の孤児を示す隠語だったのさ。
なのにいまじゃあ「打破進撃の象句」「唱えて進めば烈火もぬる湯の如し」だ。
いや、実行に勝る言理なし、とはこの事だな。
生贄の孤児を示す隠語だったのさ。
なのにいまじゃあ「打破進撃の象句」「唱えて進めば烈火もぬる湯の如し」だ。
いや、実行に勝る言理なし、とはこの事だな。
- 気性が荒いらしい。姉妹で一番きれると怖い。
- たぶん沸点は高い。
- 直ぐイライラするけど直ぐには切れない。
- いや沸点低い。
- 燃え盛る炎を見てると落ち着く。
- ツンデレ?
- お姉さん(おばさん?)キャラ。
- カタルマリーナとパレルノ山六千人殺し。
- ワリバーヤ王朝に囚われたカルリアをガルディエーラと共に救出。
- ティム・ジョーンズ?を星見の塔トーナメントに招く。
- 百鬼切り中のルスクォミーズを殴りに亜大陸へ行き、返り討ちにあって死亡。ルスクォミーズはちゃっかりビークレットも百鬼の内にカウント。ルスクが百鬼切りを終える前に復活。
- 地獄が解放された際?、ビークレットの炎はその一端を焼き払った。この事から、地獄の対となる概念として『炎』が有効だと示された。
ある時、アルセスの投げた槍が偶々『七つの風の主』シャーネスと『白炎の』ビークレットをまとめて貫いてしまった。二人はその時から常に行動を共にするようになった。
勿論、シャーネスとビークレットが未だに槍に貫かれている訳ではない。
2人は槍と同じ位固い絆で結ばれている。
シャーネスとビークレットが槍に貫かれた時、彼女らは如何にして元に戻ったのか。
まず二人は槍を抜こうとした。しかし二人が渾身の力を込めても、シャーネスが風を吹き散らし、ビークレットが炎を燃え上がらせても槍はびくともしない。二人はアルセスに会いに行くために旅に出た。
一方、誤って二人に槍を投げてしまったアルセスも二人を探していた。
しばらく道を行くと、アルセスはキュトスの姉妹の一人、フィラルディアと出会う。アルセスは二人の居場所を訊ねた。姉妹ならば、居場所がわかるのではないかと期待したのだ。
しかし、アルセスは訊く向きを間違えていた。彼はフィラルディアの右側に話し掛けてしまったのだ。
右側のフィラルディアは彼に嘘の居場所を教えたのである。
しばらく経って、シャーネスとビークレットがやって来た。
彼女らは心得たもので、左側のフィラルディアにアルセスの居場所を尋ねた。
左側のフィラルディアは快くアルセスの向かった先を教えた。
二人はアルセスの後を追っていった。
アルセスが向かった先で出会ったのは、こともあろうにレストロオセであった。彼女はアルセスを唆し、二人の姉妹が彼の槍を奪い、アルセスを亡き者にしようとしていると思い込ませた。
義憤に身を振るわせ、二人を成敗せんと姉妹と対峙するアルセス。
二人の言い分も聞く耳持たずと襲い掛かるアルセスに、シャーネスは言う。
「貴方が何にお怒りなのかは解りません。けれど私たちに何か咎があるのであればその責は私が負いましょう。私は七番目、ビークレットの姉です。妹までも害するというならば、どうか二人分の制裁を私に与えてください」
するとビークレットが言う。
「いいえ、姉に責があろう筈がありません。至らぬ点があったとすれば、妹であるこの私に違い有りません。姉を傷つけるのであれば、どうか私を」
お互いに庇いあう二人を見て、我に帰ったアルセスはようやく理性を取り戻し、話を聞いて深く謝罪した。
アルセスは槍を抜き、今後何かがあれば必ず二人の力になることを約束した。
それ以来、シャーネスとビークレットの絆はキュトスの姉妹の中でも屈指と言っていいほどに深い。
勿論、シャーネスとビークレットが未だに槍に貫かれている訳ではない。
2人は槍と同じ位固い絆で結ばれている。
シャーネスとビークレットが槍に貫かれた時、彼女らは如何にして元に戻ったのか。
まず二人は槍を抜こうとした。しかし二人が渾身の力を込めても、シャーネスが風を吹き散らし、ビークレットが炎を燃え上がらせても槍はびくともしない。二人はアルセスに会いに行くために旅に出た。
一方、誤って二人に槍を投げてしまったアルセスも二人を探していた。
しばらく道を行くと、アルセスはキュトスの姉妹の一人、フィラルディアと出会う。アルセスは二人の居場所を訊ねた。姉妹ならば、居場所がわかるのではないかと期待したのだ。
しかし、アルセスは訊く向きを間違えていた。彼はフィラルディアの右側に話し掛けてしまったのだ。
右側のフィラルディアは彼に嘘の居場所を教えたのである。
しばらく経って、シャーネスとビークレットがやって来た。
彼女らは心得たもので、左側のフィラルディアにアルセスの居場所を尋ねた。
左側のフィラルディアは快くアルセスの向かった先を教えた。
二人はアルセスの後を追っていった。
アルセスが向かった先で出会ったのは、こともあろうにレストロオセであった。彼女はアルセスを唆し、二人の姉妹が彼の槍を奪い、アルセスを亡き者にしようとしていると思い込ませた。
義憤に身を振るわせ、二人を成敗せんと姉妹と対峙するアルセス。
二人の言い分も聞く耳持たずと襲い掛かるアルセスに、シャーネスは言う。
「貴方が何にお怒りなのかは解りません。けれど私たちに何か咎があるのであればその責は私が負いましょう。私は七番目、ビークレットの姉です。妹までも害するというならば、どうか二人分の制裁を私に与えてください」
するとビークレットが言う。
「いいえ、姉に責があろう筈がありません。至らぬ点があったとすれば、妹であるこの私に違い有りません。姉を傷つけるのであれば、どうか私を」
お互いに庇いあう二人を見て、我に帰ったアルセスはようやく理性を取り戻し、話を聞いて深く謝罪した。
アルセスは槍を抜き、今後何かがあれば必ず二人の力になることを約束した。
それ以来、シャーネスとビークレットの絆はキュトスの姉妹の中でも屈指と言っていいほどに深い。
- カルリアとは仲が良くない様だ。
- グレンデルヒとはライバルで、戦えはいつごろのグレンデルヒか分かるらしい。
- グレンデルヒ度?:ハイダル地方の一部で使われている。グレンデルヒの機械がビークレットによって破壊されたときのビークレットの焔の温度を200度の基準にしている。単位 °G
- 『槍神の襲来』?:ケルネーの著書。事実を元にした物語。ルスクォミーズがシャーネスと同化して亜大陸に追放され、守りの中心を失い無防備になっていた「禁ずる結界」の隙を突き、アルセスはキュトスの姉妹を狩り始めた。アルセスと姉妹達は十一回に渡る激戦を繰り広げ、最後の戦いでニースフリルに肩入れしたナプラサフラスの協力によってアルセスは退けられた。この戦いの記録、ヘリステラ、クレアノーズ、ビークレット、ニースフリルの四人を中心とした戦記物。
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