多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

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キュトスの姉妹41番ティリカは、
お菓子作りが趣味な非常に温和な性格として知られている。
また、他者からの悪意ある行動を全て自然と回避する、
彼女の言動にはどんな性格破綻者でも調子を狂わされる、と言われる。

実はそれこそがティリカの能力である。
ティリカは周囲に存在する悪意を取り込み、
善意や好意へと変化させて吐き出している。
つまりティリカは悪意を食い物にしているのであり、
温和で知られる彼女の身にはおぞましい程の悪意が詰まっている。
有害な物を食べ有益な物を吐き出すその能力、そしてティリカ自身を、
痩せた土を食べて豊かな土壌に変えるミミズになぞらえ、

ティリカ
「ワースワーム―――『悪意ミミズ』だなんて、心外ね……?
私はこんなにミンナを幸せにしてるのに……。
『黄金ミミズ(worthworm)』くらいには呼んでくれても良いんじゃあないかしら?」

マルドゥック?
「ティリカ……ティリカァァァァァアァアァアアアァアァアアアアアッ!!!」



累卵の記述項

1-41ティリカ(裏)

悪意ミミズWorseworm  黄金ミミズworthworm  循環者

他人の悪意を全て受け流す、というのは偽り
周囲に存在する悪意を取り込み、善意や好意へと変化させて吐き出している。
悪意を常に内包しており、その身の内に蓄積された悪意の汚泥はその精神を
完全に染め上げてしまっている。

悪意を食い善意に変える事を、痩せた土壌を食い豊かな土にするミミズになぞらえ、
彼女の本質を知る者は畏怖と侮蔑をこめて悪意ミミズと呼ぶ。

他人の不幸や絶望、悪意など負の感情に敏感で、傍によってはそれを喰らい、糧としている。
自称「黄金ミミズ」。 周囲に対しての益虫である自分を自覚した呼称であるが、
ある種の自嘲も含まれている。

あるとき恋の相手が親友クリエンティーヌと被り、相手の心がクリエンティーヌに
向いている事を知ったティリカはクリエンティーヌの美貌を傷つけ、思慕の相手の
眼前でティリカ本人がやったと気づかれないように辱めた。
しかし結果としてその行為は二人の絆を深めるだけとなり、屈辱と憎悪で狂ったティリカは
恋した相手を殺してしまう。
その時に恋人を守ろうと突進してきたクリエンティーヌは誤ってティリカを殺害してしまう。
自責の念に駆られたクリエンティーヌはその場で自殺。
解放されたティリカの悪意が周囲に満ち、彼女らが当時住んでいた都市は悪徳の都になったのだと言う。

ティリカは全ての負の感情を喰らう事ができるにも関わらず、死を回避できなかった。
この出来事はティリカが引き起こした事態。 そして致命的なことには、
彼女は、自分の悪意を喰らう事ができないのである。


一言で要約すると、ヤンデレ。
*

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