多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

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地理 都市 現代神話

「いらんかね〜いらんかね〜新鮮で健康な作家のパーツはいらんかね〜」
「ひとつください」
「はい、まいど」

魔街第ニ階層、万能市場においては、人間を含めたありとあらゆるものが売られている。
霊的なもの、記憶や魂や心あるいは精霊悪魔などはもっと深い階層に昇降機で降りる必要があるが、物質的属性が強いものならこれぐらいの浅さでも充分なのだ。
その一角作家市場?では、小説家やマンガ家、ミュージシャンなどのさまざまな肉体のパーツが売られている。
全身フルセットは人間市場?の担当だが、パーツだけを探しているならこちらをあたるべきだろう。
そこではなんでも売っている。
手足はもちろん、内臓、骨、神経、胃腸、そしてきちんとなめされた皮に至るまで。
そして第ニ階層ともなると、サイボーグ技術や生体改造技術も発達している。
なので、生体パーツに対しての需要は絶えることが無く、その価値は高騰し続けているのだ。

「病弱な推しのために健康な心臓を、胃を、腸を、肺を、そして傷まない腰骨を!」
「お嬢さん、それなら丸ごとで買ったほうが早いよ。脳以外のセットならここでも売ってるからさぁ」

「いや、丸ごと買い替えたら完全な別人になっちゃうじゃないですか。テセウスの船じゃあるまいし。私は推しをフルリメイクしてパワーアップさせたいだけなんですって!」
「ですが、作家のパーツも最近は品不足でしてねぇ……誰も彼もが作家になりたがるうえに、全員が自分が『史上最高の作家』だと主張するもんだから市場は粗悪品で溢れてるんです。ここは大人しくそれっぽいのをセットで買い替えることをオススメいたしやすよ」
「うーん、そういうのは求めてないんだけどなぁ……」

こうして忠告してくれるあたり、ここはある意味かなりモラルの高いマーケットであると言うことが出来るだろう。

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