武器
神滅ぼしの武具
メクセトが、1032の英雄に与えた武具の一つ。
自身の周囲に暗黒の迷宮を展開して獲物を散々いたぶり、その恐怖を糧とする邪神「暗夜の追跡者」に対して使われ、これを滅ぼした。
使用した英雄は、ヴォールヴィ。
歴戦の傭兵ではあったものの目立つ武功は無く、その異名の由来となったただ一つの取り柄を除けば、とりたてて特徴の無い男だった。
彼は、邪神に殺された妹と弟の復讐のため、神滅ぼしの戦に加わった。
この武具には、二つの長所と一つの欠点があった。
長所の一つ目は、的を絶対に外さない絶対命中の呪いによる必中性能。
二つ目は、何処にでも固定出来る柄と無限に延長し即座に収縮する紐による、理論上無限に引き上げることが出来る攻撃力。
そしてその欠点は、その無限に上昇する攻撃力に耐えられる弾丸も、その反動に耐えられる射手も、どちらもこの世には存在しないことだった。
そして、決戦の日「暗夜の追跡者」が長い追跡の果てに、獲物を袋小路に追い詰めてほくそ笑んだ時、【石頭】ヴォールヴィも、また邪神に向き直り、ニヤリと笑った。
その瞬間、彼はベルト代わりに巻きつけていたこの武具の紐を解放し、己自身を弾丸としたのだ。
その時、追う者と追われる者は、逆転した。
翌朝、闇が晴れた迷宮において、かつての邪神の囚われ人たちは二つのモノを発見したという。
それは、身体を完全に砕かれ、恐怖の表情を浮かべたまま死んでいる邪神と、安らかな表情を浮かべたヴォールヴィの首であったという。
・後日談
この逸話から、のちに遊びに使う球を「ボール」と呼ぶようになった。
「ボール」を決められた場所まで持ち運んだあと、それまで後ろから追いかけてきた邪神役の追手にそれを蹴り込むことで、自陣営に一点が入る。
もちろん、途中で「ボール」を奪われれば、役割は逸話のごとく交代してしまうのだ。
神滅ぼしの武具
メクセトが、1032の英雄に与えた武具の一つ。
自身の周囲に暗黒の迷宮を展開して獲物を散々いたぶり、その恐怖を糧とする邪神「暗夜の追跡者」に対して使われ、これを滅ぼした。
使用した英雄は、ヴォールヴィ。
歴戦の傭兵ではあったものの目立つ武功は無く、その異名の由来となったただ一つの取り柄を除けば、とりたてて特徴の無い男だった。
彼は、邪神に殺された妹と弟の復讐のため、神滅ぼしの戦に加わった。
この武具には、二つの長所と一つの欠点があった。
長所の一つ目は、的を絶対に外さない絶対命中の呪いによる必中性能。
二つ目は、何処にでも固定出来る柄と無限に延長し即座に収縮する紐による、理論上無限に引き上げることが出来る攻撃力。
そしてその欠点は、その無限に上昇する攻撃力に耐えられる弾丸も、その反動に耐えられる射手も、どちらもこの世には存在しないことだった。
そして、決戦の日「暗夜の追跡者」が長い追跡の果てに、獲物を袋小路に追い詰めてほくそ笑んだ時、【石頭】ヴォールヴィも、また邪神に向き直り、ニヤリと笑った。
その瞬間、彼はベルト代わりに巻きつけていたこの武具の紐を解放し、己自身を弾丸としたのだ。
その時、追う者と追われる者は、逆転した。
翌朝、闇が晴れた迷宮において、かつての邪神の囚われ人たちは二つのモノを発見したという。
それは、身体を完全に砕かれ、恐怖の表情を浮かべたまま死んでいる邪神と、安らかな表情を浮かべたヴォールヴィの首であったという。
・後日談
この逸話から、のちに遊びに使う球を「ボール」と呼ぶようになった。
「ボール」を決められた場所まで持ち運んだあと、それまで後ろから追いかけてきた邪神役の追手にそれを蹴り込むことで、自陣営に一点が入る。
もちろん、途中で「ボール」を奪われれば、役割は逸話のごとく交代してしまうのだ。
タグ