多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

キュトスの姉妹の7代目50番

マーチンリスカミスカの間
名前は知られていないが、確かに存在することが確実な姉妹


●50番の欠落について

キュトスの姉妹の50番は、成長するごとに形態が変わり、名前も変わる。
いわば彼女は「出世魚」の一種であるといえる。
彼女は、基本的に世界を周遊しているため、その成長をつぶさに知る者は、そう多くない。
そのため、彼女は立ち寄る各地で、それぞれ「別の魔女」だと認識され、地方ごとに別の名前で呼ばれるのだ。

しかし、かといって彼女のその全ての形態に、名前が付いているというわけでもない。
50番の魔女は、成長段階を積み重ねた果てに、また最初の形態へとその姿を戻すこでは分かっているのだが、その段階にはまだ謎があるのだ。
彼女の「6番目」の形態は【マーチン】であり、狂気と暗黒の悪臭を放つ魔女である。
また、彼女の「8番目」の形態は「リスカミスカ」であり、善意と奉仕の化身と言える最高の善女である。
そこまでは、有名なのだ。

問題なのは、その間「7番目」だ。
7番目、「悪」と「善」の間に何があるのか?
それは魔女研究が進んだ今もって、謎のままなのだ。
この問題については、多くの冒険家が「7番目の」形態が棲むといわれる深海に挑み、無数の魔術師がその秘術の極みを尽くし、数多の学者が頭を悩ませた。
だが、その真実は未だに謎のままである。

50番の魔女のことが記載された書物は、それがどんな由緒正しい大図鑑であろうとも、その「7番目」の項目は記載されていない。
一番信頼性が高い【永劫線】の大百科でさえ、そこには「?」が三つ並んでいるだけである。
この「?」この「?」こそが、我々魔女学者にとっての究極の屈辱なのだ。
この世に解き明かせぬ真実はない、埋められない空白はないという我々の真理、いやもはや本能といっていいそれに、この項目は真っ向から反逆している。
これほどの屈辱があるだろうか?

だが、それでも、今はここで筆を置くしかない。
確証が無いことを記すなど、学者のするべきことではないからだ。

だが、だが、それでも、それでもなお・・・・・・・・。
私の目の前に、今見える、この「7番目」らしき魔女が「どうぞ貴方のお好きになさって下さい」とペンを差し出して命名を求めているという、ありえない幻覚が消えないのだ!
なぜだ!お前はどこまで私を愚弄すれば気がすむのだ!!
この、この・・・・・・・・魔女め!

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