多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

奴隷

ロズゴール王国の「少女宰相ロズリア・ヴュ・ガウリンに仕えて彼女の政治を補佐した。構成からは「彼がいたからこそロズリア・ヴュ・ガウリンの治世は上手く行った」とまで言われ、その産まれや肌の色から「褐色肌の副宰相」とも称される。
亜大陸出身らしいが、出生をはじめとするその詳細は不明である。

ロズゴール王国に辿りつくまでの半生。

少ない記録によれば、「農民の子供として生まれたが10歳の時に飢饉が起きたため口減らしのために奴隷商に売られて鉱山で働くことになった。15歳のときに機転を買われて鉱山の出納係を行うようになった。18歳の時に鉱山の所有者である富豪の目にとまり、都へ送られて富豪に仕えた。23歳のときに戦争が起きて再び奴隷狩りにあって捕まり、その類まれなる容姿からロズゴール王国に売られた。23歳の時にガウリン家に買われ、まだ幼いロズリアに仕えるようになった」そうである。
どこまで本当かは分からないが、かなり波乱な人生を生きているようだ。

ロズリア、宰相になる。

彼が33歳の時ロズゴール王国で大事件が起きる。ロズゴール王家に対する暗殺事件である。
この事件により当時の国王および王太子は死亡。生き残った王弟も意識不明の重態に陥る。王の直系の血を引くのはロズゴール王国の有力貴族であるガウリン家に嫁いだ長女と、リクシャマー帝国に嫁いだ次女だけになった。そして、リクシャマー帝国に嫁いだ次女には男子があり彼が皇帝に即位していたため、リクシャマー帝国ロズゴール王国王位の継承権を主張した。
一時は新たな継承戦争の火種になるかと思われたこの事態であるが、ステアトの仲介により重態の王弟が病床のまま即位し、その間長女の娘であるロズリアが宰相に就任して国政を仕切り、王の存命中にロズリアが子供を産んだ場合その子供が王位を継ぎ、それが叶わない場合にはリクシャマー帝国に嫁いだ次女の子供であるリクシャマー帝国皇帝が王位を相続する、という異例の条件での解決を見る。
この条件に伴いロズリアは宮廷入りし(「少女宰相」)、それに従う護衛という立場で彼も宮廷に入る。

ロズリアの参謀を勤める。

宮廷において彼の機転と諸国を巡った経験・知識は如何なく発揮され、ロズリアは護衛としてのみではなく参謀・相談役として彼を重宝した。
おかげでロズリアによる政治は本人の才覚もあり周囲が懸念したようなことも無くよく国内をまとめた。
また、それを見て他の大臣達も彼に意見を求めるようになり、彼は護衛の奴隷の身分でありながら政治の相談役としての役割を宮廷で果たすようになる。
結局、5年後にロズリアが夫としたロズゴール王家縁戚との間に男子を出産したことにより、ロズリアは宮廷を去ることになりこの異常事態は終焉することになるのだが、その際に彼も解放奴隷の身分を得て宮廷を去った。
その後の彼の行方は歴史には残っていないが、国政に関わった奴隷階級としてロズゴール王国のみならず西方諸国の歴史に名を残している。

異説

少女宰相という事態が、非常に稀な異常事態であったとはいえ、国が雇った奴隷以外の奴隷階級の人間が政府中枢部で働けた(しかも中核的な役割を果たした)というのは通常では考えづらい事態である。
そこで、彼はロズリア・ヴュ・ガウリンに付いて政府に入る際に奴隷階級以外の階級を与えられていたのではないかという説がある。
この根拠としてロズリアの護衛兵の中に「アヴュー・ガゥ・リドロ」という、ロズゴール王国においては非常に珍しい名前の騎士がいたことがある。彼こそがアヴュー・アー・ゴズマと同一人物ではないか?とこの説ではなっている。
ただし、政府の各種記録はもちろん、ロズリア・ヴュ・ガウリンの日記にも二人を同一人物とする証拠は一切残っていないため根拠に乏しい説である。
ちなみに、「アヴュー・ガゥ・リドロ」は後年バキスタ卿へ就任しており、記録では妻帯していたが子供は残さなかったとある。

関連リンク

其の他のリンク

アマゾンアソシエイト

管理人連絡先

amogaataあっとまーくyahoo.co.jp

紹介サイト


メンバーのみ編集できます

メンバー募集!