多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

民族紀神紀人

死から生まれた死神だが、死を何よりも嫌っている。
生者の死を少しでも遅らせようと医術を人類に教えたという。

ゲヘナと地獄

紀人になった者はどこにいったのか。
ゲヘナは地獄の主になったというが、どこに地獄があるのか。

ゲヘナは2人いるという。1人のゲヘナは古神、1人のゲヘナは新神。
古神ゲヘナは弱い神であったが、優しい神でもあった。
創世初期の薄暗く冷たい風が吹く世界で怯えながら生きるものたちに暖かい楽園を用意した。
しかし古神ゲヘナは弱い神であったので犠牲無しに楽園を造れなかった。
古神ゲヘナはその身を2つに裂くと、片方を空にもう片方を地上にした。空から降った血の雨が地上に植物を生えさせた。
新神ゲヘナはただの人間だった。しかし「我が身は人形。父母の血を混ぜた土塊で創られた」と語る者だった。
荒ぶる心を持って新神ゲヘナは楽園に乗り込んだ。
今ではゲヘナは地獄と呼ばれている。

モロレク(ゲヘナとルスクォミーズ)

「悪鬼」とはモロレクのことである。彼らの忌まわしき始祖はゲヘナとルスクォミーズとの間に生まれた。

ゲヘナの民の語り

闇の中を一筋の稲妻が投擲された槍のように走りました。
これが世界の始まりです。
世界とは稲妻の瞬きに過ぎません。
捕らえられたゲヘナが語ったこと。

世界とは思考する虚無だ。
それはある日、思考することを覚え、物を考え始めた。
この思考の泡が世界であり、我々だ。
我々は虚無の頭の中にいるのさ。
虚無が考えるのを止めたら、文字通り、雲散霧消だ。
くだらないくだらない。

幸せな一日

幸せな一日
 クロフェによれば、裏切りと暴力に包まれた苦痛と憎悪の日々を送るゲヘナの民に生を維持させている、心から満たされ、欠けるところなく幸せだと感じられる日が一生に一日だけ存在するという根本思想。

リリス

リリス?
 ゲヘナの民の一種。
 そのすべてが女性で総じて人間離れした美貌を持つが、関わったものは必ず不幸になるとされる。

下層民の中にゲヘナが多いとされる。それは体制への鬱屈が溜まったものがゲヘナの思想に染まるからだ。
リリスと呼ばれるものは都市部の売春婦に対する蔑称と言われる。

ワリバーヤ王朝とゲヘナ

】は東方由来の武器である。第5代ワリバーヤ王カカーブンはゲヘナの弾圧と処刑のために切れ味の
良さで知られていた刀に目をつけ、東の国から技術者を招きワリバーヤ王国の剣術に適した形に改良させた。

ブラーサーム

ブラーサーム
ワリバーヤ王朝第8代国王。彼の代にアルセス教復興運動が興り、ブラーサームもそれに心を
動かされ認めたために、世俗化が進んでいたワリバーヤ王国は再びアルセス教化する。
ブラーサーム王は国中からゲヘナの血で汚れた【刀】を集めさせ、
英雄神アルセスと建国王ディスカレイルと聖ポルポフォンを讃え平和と繁栄を願う巨像を作らせた。
これが世に言う【刀狩】である。近世トルクルトアにまとめられた『アルセス教史』
には彼が夢の中に現れたアルセス神に命じられて刀狩を行ったという伝説が紹介されている。
彼は「忌まわしき道具は滅びなければならない」と主張し最終的には国中の全ての刀を像に変えようとした。
彼は【刀】を悪魔の道具とみなしていたらしく、【刀】の製造を禁止し製造技術を弟子などに教えることを禁じた。
さらには【刀】製造に関する書物の焚書を命じ、これらの禁を破る者には死罪をもって対応した。
ワリバーヤ刀の製法のほとんどが現在に残ってない理由には、刀職人の間の秘密主義もさることながら、この王の徹底した政策によるところが大きい。
【刀】そのものはそれまでにも大量に作られ、また多くの愛好者が国内外にいたため現存するものも多いが、それでも現代の多くの刀剣ファンにとって彼は呪詛レストロオセに匹敵する大悪魔である。
彼はゲヘナに対しても寛容な政策をとった有徳の君主ではあるが、ワリバーヤ国内に混乱を招き他国に付け入る隙を与えた暗君でもある。そうでなくとも【刀】という重要な兵器を失わせた事はこの国の滅亡を早めた一因であることは否めない。
後代の歴史家のなかには彼はゲヘナの魔術のせいで狂ってしまったとする者もいる。
このような見解はブラーサーム在世中にもあったようで、彼が死に弟のアルセスバハル三世が即位すると、ゲヘナへの弾圧はより過激な形で再開された。

融月社刊『世界の君主たち』)

ブラーサーム王の時代に起こった惨事
まず一つ目、【刀匠の館】放火事件・・・これにより禁を破っていない刀匠の多くまでもが死亡した。
犯人はわかっていないが、「王自身が密かに命じた」や「刀が再び作られるのを恐れた外国が行った」等、諸説ある。
二つ目、【ヘレゼクシュかぜ】の蔓延・・・5年間にわたりヘレゼクシュ一帯の住民を苦しめ、十万人以上の死者を出した。
ブラーサーム王の死とともに沈静化する。「王の乱心」と同様にゲヘナの魔術によるものとされた。

【アルセスバハル三世によるラカジン派弾圧】
ラカジン派の布教を許可していたブラーサーム王が死に、弟のアルセスバハル三世が即位するとラカジン派の信仰は禁止され、信者には棄教が義務付けられ、それに従わない者は容赦ない弾圧がなされた。
ブラーサーム王の治世で行われた【刀狩】と王の死ぬ5年前から猛威を振るい始めた、【ヘレゼクシュかぜ】の蔓延で社会情勢が不安定となっていた。

国内に住むゲヘナとともにラカジン派はこれらの災厄の元凶と決め付けられスケープゴートにされてしまった。さらに偶然にもこの疫病の分布とラカジン派の布教した地帯とが重なってしまっていたことが「ラカジン派の暗躍を示す証拠」とされてしまい、アルセスバハル三世の呼びかけとともに外国でもラカジン派が苛烈な迫害を受けることになる。

ゲヘナと言語

ゲヘナとシェオルはヘブライ語。エルはヘブライ語で神(≒ヤハウェ)。エレノア・ガランドは明らかにアングロ語圏名。ユリアン・ゲウスのユリアン。リリスは言うまでもない。

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