ゆらぎの神話百科事典

のちに一部で「呪われた思想」「忌まわしい企み」
「大それた考え」そのものを指す言葉として定着した。
また、その実践者も同じくシモン・マグスと呼称する。
ある意味で『メクセト』に通じる言葉だが、
メクセトが（危険な、又は大規模にはた迷惑な）実力行使の
結果つけられる呼び名であるのに対し、シモン・マグスは
その思索と探求そのものが対してつけられる点が違う。
シモン・マグスと呼ばれた人物が引き起こしたとされる『災厄』は、
本人によるものと言うよりも、その思いと行動が呼び水となって
「向こうから引き寄せられて来た」と解釈されるものが殆どである。

　魔術的・グノーシス主義的なテーマを歌詞に盛り込んでいたデスメタルバンド。
　岐阜本光健の通う小学校に現れたALTジョン・ウッドマン?が青年時代に愛好していた。
　もちろん楽曲CDは全て持っていたのだが、
　親戚のいる他州に引っ越す際に近所の友人に譲ったという。

　実は歌詞には必ず未来/過去の歌詞が交じっている。これは日本の本歌取りから着想を得たのだろうか。
　多様すぎるほどに多様な歌詞たちは相互に参照しあい、円をなすことで、奇妙奇天烈な汎ゆることが許容されるような世界を作り上げている。
　そして、注目すべきは彼らの尖った言語センス。その尖りすぎた言語センスは位相語の域を超えかけている。即ち、歌詞とその歌詞を引用する歌詞、これらを文とその活用と見なせ、そこから言語が見いだせるようになっているのだ。