ゆらぎの神話百科事典

ハムズ?は人、アント?はアリ。ハムズ・アントにおいてアリとは聖虫であり国の守護者であった。

ハムズ・アントの前身は、暗黒期にチャカ大陸へと逃亡した人々と、
チャカ大陸の先住民族である黒檀の民達によってたてられた国である。

栄えた、という表現からよく滅亡したと思われているが、実は現在も存続している。
ただし政府はなく国家体制もない。
どういうことか。
チャカに存在する72の国家はハムズ･アントの州が独立したものであり、各国の国是にはその領土がハムズ・アントの一部を永久借受したものであると明示されている。
つまりハムズ・アントは現在、チャカ72国にすべての領地を与えたために有名無実の架空国家となりながら、しかしそれら国家の成立土台として確かに存在しているのだ。

この状態は新史暦1000年頃まで続いた。

ハムズ･アント独自の暦は、ハマン暦である。
ハマン暦元年の解釈は様々にあり、暗黒期がいつ頃始まったかの指標になるという説等がある。

新史暦も使われている。
新史暦というのは本大陸で作られた暦ではあるが、ハムズ・アントでも
暗黒期が終わって本大陸の人々との交流が盛んになってから使われる様になった。

夢の国。魔法の国。御伽噺の中の国。そう云われ続けてきた。

ハムズ・アントの特産品の一つにラミミ虫が在る。
ハムズ・アントでは生食され、外国へは乾燥させて磨り潰したものが香辛料として輸出されている。
此の香辛料をラミミという。

ハムズ・アント（永劫線上のゆらぎ）