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キュトスの姉妹結界の六十二妹

キュトスの姉妹の十番目、反逆喰片【ルスクォミーズ】
悪鬼の女王、百人斬り、狂気の長妹、姉妹ならざる姉妹、悪魔の軍団長、剥位の守護者、孤霊の狩人、白百合宮など、様々な異名を持つ。
彼女に関する逸話は数え切れないほどあり、ある意味最も有名な六十ニ妹。
モロレク達の母であり、ゲヘナの妻。
ルスクォミーズの【姉妹喰い】といえば余りにも有名。
体内に喰変獣モルゾワーネスと七つの風の主シャーネスを封印され、今なお亜大陸悪魔精霊を狩っている。
アルセスに踊らされたのだという説もあるが、詳細は不明である。

結界の六十二妹の長姉と言えるが、かつて彼女が行った行為のせいで姉妹の中には彼女のことを「姉」や「妹」と呼んでくれる者は誰もいないとされる。

性格

恋愛面

両刀遣い。節操無し。

能力

  • 自分の血液から斧を生成できる。また、数千の娘たち(モロレクども)を軍団として指揮できる。
  • 姉妹の中で一番斧の扱いが上手い。

やったこと

モロレクの母

10番目のキュトスの姉妹ルスクォミーズはゲへナとの間にモロレク(悪鬼)族を生んだ。

姉妹全てを喰らおうとした事

ルスクォミーズは強大な力を持つ九姉に対して猛烈な嫉妬心を抱いていた。
彼女は九姉の肉を喰らうことでその力を己の身に取り込もうと考えた、あるいは、そう信じた。

ルスクォミーズは紀人ゲヘナとの間に生まれた子らを妖術でモロレク(悪鬼)に変え、(あるいは最初からモロレクとして産んだ)、数を増やして軍団を作った。

子らを悪鬼に変える妖術を司るのは地獄や魔界の住人のほかには存在し得ないだろう。
ルスクォミーズは九姉に対抗し、その肉を得るために魂を悪魔に売り飛ばしたのである。

ルスクォミーズはモロレクの軍勢を殖やし育て上げる過程で熟考を重ね、全ての姉妹を喰って「キュトス」になるべきだという結論に達した。

・・・九姉だけではなく六十一の妹をも喰らい、「キュトス」になるべきである、という「結論」はアーザノエルによって共有される【姉妹】の願いであった。
初めは九姉を喰らって姉妹を超えようとしたルスクォミーズも、結局はアーザノエルによって結合された姉妹達の意思の支配下にあったのである。

しかし逆もまた然りで、全ての姉妹もルスクォミーズの影響下にある。姉妹の心の奥底にある「一なるキュトスに戻るという願い」に乗じ、ルスクォミーズはアーザノエルからの警戒を解いた。アーザノエルはルスクォミーズの企みを他の姉妹に伝えることはなく、姉妹達ですら無意識のうちにルスクォミーズの餌食となることを望んでいたのであった。こうして最初に喰われたのは7番目の姉妹『七つの風の主』シャーネスであった。

ルスクォミーズは率いたモロレク(悪鬼)の群れの輪の中心でまる五日かけて全身あますところなく食べ尽くした。

食う、といっても、ただ食うだけでは姉妹を取り込むことなどできない。
ルスクォミーズは狂ってはいても確かな理性を持っていたから、根拠のない愚行に走ることはなかった。

彼女は食うことで相手を取り込む確実な方法を身につけた。
すなわち――喰変獣モルゾワーネスに自らを食わせたのである。

ルスクォミーズが喰らった姉妹は、シャーネスで最初で最後となった。
シャーネスは生きながら食われる間、ルスクォミーズへの敵意と憎悪と怒りを発散し続け、それがアーザノエルを通して全ての姉妹にまで波及した。
姉妹はルスクォミーズに喰われて一つのキュトスとなることを拒否した。
ただ一人、ルスクォミーズは何も知らずにシャーネスを喰らい終え、悠々と次に目星をつけた姉妹のもとへ向かった。

向かった先では、九姉の残る八人が待ち構えていた。

ルスクォミーズと八人は対峙する。
モルゾワーネスの異形とシャーネスの七つの風はそれだけでも充分な脅威だったが、他の八人の前に敗れ去った。

問題は、ルスクォミーズの処遇をどうするべきかである。
姉妹の中でビークレットは最も怒り狂っていた。彼女は強硬にルスクォミーズの殺害を要求した。
ヘリステラはこの問題を姉妹全体の問題として、アーザノエルに意見を求めた。

姉妹の意思として、大別された意見は大まかに三つである。
一つ、シャーネスの仇をとるべきである。
二つ、遥か彼方、目の届かない遠くへ放逐すべきである。
三つ、何処かに封印すべきである。

ルスクォミーズの処遇についての話し合いが紛糾している最中、進み出て発言したのはコキューネーだった。
「どうかもう少し、決断を下すのを待っていただけませんでしょうか。わたくしに考えがあるのです」
彼女が言うには、ルスクォミーズの反逆はキュトスとなるという、いわば姉妹の識閾下の総意をアーザノエルを通して一身に受けた結果であり、ルスクォミーズはその影響を偶々受けやすかっただけであるという弁護だった。
ビークレットは言う。しかし、シャーネスを殺めた事実に変わりはないと。
コキューネーは言う。責任は私たちにも少なからずある筈であり、このような形でなくとも、いずれ必ず起こっていたであろう事であると。
故に、その裁き、その決定は、寧ろ彼女自身に委ねるのが良いでしょう。
そう言うとコキューネーは、ルスクォミーズの脳を「洗い」始めた。
途端、十番目の姉妹の胸には、強い罪悪感と、姉を失った喪失感で一杯になった。
深く悔やんだルスクォミーズは、涙を流しながら謝罪しつづけて、この償いは必ずすると誓った。
だが、ビークレットは激怒した。
「そんなに償いたいというのなら、その覚悟を見せてみなさいよ。まずは亜大陸にでもいって、人に害為す【眷属】か【悪魔】あたりを100狩ってくるといいわ。それが出来たのなら、私は貴方を再び妹として認めましょう」
即座に彼女は承諾した。彼女の自責の念は、どんな危険をも省みぬほどであったのだ。しかし、ビークレットはそれに加え、更に過酷な制限を言い渡した。
「当然、アンタのシャーネスの力と喰変獣の力は封じさせてもらうわ。アンタは只の人間となって神や悪魔を倒さなければならないのよ」
そうして、11番目の姉妹たるクレアノーズにその力の全てを封印・制限されたルスクォミーズは独り亜大陸に旅立ったという。

ビークレットの難題を達成する為、亜大陸に到着したルスクォミーズを待ち受けていたのは、【テレクレステの三兄弟】が末弟、ソノンであった。

100鬼切りを終えて

亜大陸での試練を終えた彼女は、激戦の中で鍛えられ、クレアノーズに封印される前に匹敵する実力を備える様になった。
其の後は、九姉評議会?に拠る処遇の決定迄、星見の塔で暮らしていた。

関わり

フィラルディアと手紙のやり取り

フィラルディア(右)は、ワレリィに頼んでルスクォミーズと手紙のやり取りをしていたという。
フィラルディア(右)の狡知がルスクォミーズの窮地を救った事が幾度もあったとか。
それ以来、二人(1.5人)は離れていても固い絆で結ばれていたという。

クレアノーズと

クレアノーズとは殺し合い、返り討ちにしてからの仲。

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