多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

物語

あらすじ

パターン1

本大陸の東、東亜大陸
陽下』の隣の大国『緒波?』。『緒波』を四分する西の統括省は大国にありがちな事に中央からはほぼ断絶しており、西頭たる関田将信?はその権限を濫用し、遂には『緒波』の西方を『林江?』として独立させる。
これに対する本国は完全な沈黙、『林江』の存在を完全に黙殺した。
『林江』は手始めに『陽下』に攻め込む。国力の差は圧倒的であり、『林江』の勝利は確実と思われた。
しかし、危機的状況下に突如として『陽下』陣営に現れたヘリステラという女は画期的な作戦を発案し『林江』の軍勢を見事に撃退する。
ヘリステラは『陽下』の姫である菱妓宵に会う為に遠く西の大陸からやってきたのだが、宵は圧倒的不利を覆す為単身『林江』国主関田将信を暗殺する為に隣国へ旅立ったところであった。
ヘリステラは宵を追い、敵兵に包囲され絶体絶命のところを救い出す。
彼女は宵の隠された出自と秘密を語り、宵の窮地を救う代わりに自分と共に西の大陸へ赴いて欲しいと頼む。
宵は了承し、二人は敵の牙城へ乗り込み『林江』の国主を見事打倒する。
『陽下』へ帰還する二人だが、あたりは一面火の海だった。
国主を失い統制を失った『林江』はそのまま元の『緒波』に取り込まれ、新たな地方官が派遣されたのだ。
継続された戦争によって『陽下』は敗北し、全てを失う宵。
ヘリステラは宵を抱きしめ、共に東亜大陸を離れたのだった。

物語り

一、

本大陸の東、海を隔てた先にある東亜大陸
東海岸地方との交易が開始され、その更に東には凪の大海が広がり、グレートウォールが聳えている。
高麗体系を信仰し、【眷属】や紀元神群などの信仰が大陸西端に広まり始めた頃。
大陸は六つの大国と十一の小国がひしめきあう群雄割拠の時代。戦乱が相次ぎ、幾つもの国家が興亡を繰り返していた。
完全な封建制で成り立つ無数の国家、大陸統一の為に争い合う武将達。
舞台の幕開けは大陸西側、小国でありながら沿岸部に位置するという点を生かし真っ先に本大陸との接触を図った国、【陽下】。
城主菱妓篤盛?の一人娘、菱妓宵ヘリステラと出会う以前の物語。
―――そして、ヘリステラが海を渡り東亜大陸に辿り付き、が生まれて十七年が経ったのと同時に、この物語は幕を開けた。

東亜年代記(2)

ヘリステラは大陸の何処を探してもいなかった妹を見つける為、ついに東亜大陸にまでその足を伸ばした。
危険な紛争地帯、未開の蛮族が蠢く僻地とは知りつつも、彼女の義務感は己が危険も省みる事を許さなかった。
しかし商人の知人に頼み自らも商人として入港したヘリステラを待ち受けていたのは、隣国である【緒波】の国の侵攻の知らせであった。
貿易での権益を独占する【陽下】は今や全勢力に睨まれていたのである。

東亜年代記(3)

東亜大陸と言っても、本大陸の南の亜大陸、その東部地方のことでは無論ない。
東亜?】なる大陸名、それはかの極東の民族が独自に付けた大地の名前、後に大陸が統一され、侵攻の手が亜大陸の東の海に浮かぶ円環諸島まで伸び、【泡良】と呼ばれるまでの名前に過ぎない。
泡良の国?】とは、東の大陸から西の諸島までを支配する広大な国なのである。

東亜年代記(4)

やや小型の船が海を進む。船首の先には港がある。
と、港のあちこちの建物から大きく目立つ赤い旗が立っているのが見える。
赤い旗は『急時』を意味する。本来は海賊などの襲撃や津波が近いときなどに立てられるものだが、このときはやや事情が違った。
「やっぱり始まっちゃってるんだなぁ〜、戦争。」船長は言った。
「ずいぶん気楽な口ぶりだね。君も陽下(ヨウカ)人だろう?」
「まぁ一応はそうなんだけど、『祖国』って感じはしないなぁ〜。港と海だけがわたしの祖国ですよ。で、このまま進んでいいんですね?ヘリステラさん。」
「当然だ。」ヘリステラと呼ばれた女はよどみなく答えた。
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