ゆらぎの神話百科事典 - アグメレミル
人物

鈴国の建国者

鈴国を建国したのは女である。

鈴国を建国した女王は獅子に鈴をつけて飼いならし、
自らも鬣の立派な雄獅子を模した兜をかぶって戦場に赴いた。

鈴国の建国者アグメレミルと鈴は因縁が深い。彼女は危機を前にすると鈴の音が聞こえたという。
「鈴の音」のおかげで彼女は多くの危険を避け、そして窮地を乗り越えることができた。

アグメレミルが義国の建国者イエーナギールと出会ったとき
「鈴の音」はイルプファスの大瀑布のごとくに鳴り響き、
他の全ての音がほとんど聞こえなくなるほどであったという。

アグメレミルの死後、鈴国の王となったのは妹のディミラッサである。
ディミラッサは先王在世中は温厚で誠実な人物であり、よく姉を補佐したのだが、
即位後に人格が変貌。宝石と貴金属に餓えた暗君と化す。