ゆらぎの神話百科事典 - アケルグリュス
悪魔

『魔王アケルグリュス』または『鋭き嘴のアケルグリュス』。
自身も魔王の位を持ちながら、他の魔王達の武器でもあり、そして乗り物でもある。
その外見は、細長く黒光りする鱗を持つ巨鳥。
天を翔る姿は、まるで巨大な一条の矢のようであるという。

アケルグリュスはその背に様々な災いを乗せて飛んでくる。
空を飛翔するその姿は凶兆以外の何物でもない。

アケルグリュスが運んでくる凶事は何も人に限った事ではない。
その災いは、万物の者に降りそそぎ、同種であるはずの悪魔たちにも降りかかる。
そう、嘗て、魔王ベルグ=ベアリスに、妖槍の存在を知らせたのは彼なのである。