累卵の記述項
1-43アミアウィズ・クロックロック
「時計仕掛けのアミアウィズ」「時限変身」
三日のサイクルで一時間ごとに71姉妹プラスキュトスの名前を詐称する循環する姉妹。
変装魔術の達人であり、何がしたいのかよくわからない変人でもある。
他人の振りをしているときは他人になりきっているのだが、2日目の19時にのみ自分を取り戻すが、そのときは一切なにも喋らずじっとしているだけなのでどういう人物なのかだれも知らない。
へリステラが彼女と始めてあった時、あろうことか時間帯はサイクルの1日目の1時、ヘリステラ本人の時間であった。
待てお前はなにがしたいと突っ込むヘリステラに鸚鵡返しに突っ込みをいれ、まるで話にならない状況にさすがの長姉も匙を投げたとか。
実の所、アミアウィズの真の目的は他の姉妹たちの性格を模倣トレースし、その特徴を「強調」することにある。
他者の目から見たその人物の特徴というのは得てして戯画化されていたり誇張されていたりするものである。
彼女はそれを逆手に取り、姉妹たちの特徴をいかにもな「魔女」的なそれとして表現し、姉妹たち当人に見せる事で知らずのうちに相手がその通りの内面に変化させている。
魔女たちを、より極端な形での「怪物」として人の世に広めたのも彼女であり、それによる状況の変化を招いたのも彼女である。
それが姉妹たちの魔女としての力を高める為の行為であるのか、人心を煽って敵を作ろうとする行為であるのかは不明である。
迂遠なやり口は姉妹の誰かを彷彿とさせるが、果たして・・・・・・?