宮廷において彼の機転と諸国を巡った経験・知識は如何なく発揮され、ロズリアは護衛としてのみではなく参謀・相談役として彼を重宝した。
おかげでロズリアによる政治は本人の才覚もあり周囲が懸念したようなことも無くよく国内をまとめた。
また、それを見て他の大臣達も彼に意見を求めるようになり、彼は護衛の奴隷の身分でありながら政治の相談役としての役割を宮廷で果たすようになる。
結局、5年後にロズリアが夫としたロズゴール王家縁戚との間に男子を出産したことにより、ロズリアは宮廷を去ることになりこの異常事態は終焉することになるのだが、その際に彼も解放奴隷の身分を得て宮廷を去った。
その後の彼の行方は歴史には残っていないが、国政に関わった奴隷階級として
ロズゴール王国のみならず西方諸国の歴史に名を残している。