当初はオルテガ湾一帯の職人や商人どうしの集まりであり、ローカルな組織体だった。
しかし近代化に伴い、所属者に地域や国をこえて活動する企業が現れるにつれ、連合ギルドもその規模を拡大させる。
新史歴23世紀終盤に連合ギルド所属の企業にいた、犯罪組織「マフィア」の協力者たちが皆殺しにされる事件が起き(
落雷の洞曜日?)、それにより連合ギルド内の勢力図が一新された。
新史歴2299年?の
Xデー、それに端を発する
英雄危機の連鎖的発生に伴い信用と権威を失墜させる全世界英雄協会を支えた。
……ふりをしつつ協会内部や関連研究機関の人材をその財力で影響下に収めていき、支部として「
オルテガ英雄協会?」を設立させる。
連合ギルドから重点的に寄付を受けたオルテガ英雄協会はやがて本部並みの設備で英雄を運用できるようになり、協会内での発言力を強めていく。
所在国の貴族を「領主」として招き、連合ギルド本部のあった経済特区一帯を貴族領としたが、実態は
オルテガ通商連合ギルド領であった。
ギルドの献金によりその貴族は
大公?位となり、「大公の助言のもと作られた施設部隊」は「
通商軍」の名で知られ、英雄協会を呼べない場合にも動かせる戦力として活躍する。
地元の組織と協力する、という名目のもと、オルテガ英雄協会はオルテガ通称連合ギルドの意向に迅速に反応するようになった。
これにより、通称連合ギルドの傘下に入るメリットは増大し、世界各地でオルテガ英雄協会のような支部が生まれていくとこの傾向はさらに強まった。
そして最終的には全世界の約80%の企業が所属することになった。
新史歴24世紀において、オルテガ通称連合ギルドは世界情勢を安定させもしたが、その反面、それぞれ一国の国家予算なみの経済力を持つようになったプラチナ会員企業同士の主導権争い、そして会員企業規則を安全のために嫌々ながら受け入れていた傘下企業の不満を解消できていなかった等の病巣を抱えていた。
これらの問題は24世紀中盤にプラチナ会員企業の脱退という形で表面化。やがて脱退は連鎖し、通商連合ギルドは瓦解する。
その後連合ギルド会員企業規則と同じ倫理を維持する企業群とそれを内心で拒絶した企業群がそれぞれでまとまる。かといって、この二つの傾向を持つ諸企業も必ずしも仲間同士、という訳でもない。
各企業の所在国や地元民や英雄たちや果ては
地獄の住人すらもその構図に参加し、理念や資源を巡り、世界各地で企業同士が文字通り砲火を交える
企業戦国時代?が到来する。