・サイバーカラテ・DJ
システムのサポートを受けることで、技術やセンスが無くても誰でもディスクジョッキーになれるアプリ
選曲からミックス、スクラッチ再現、果てはファッションや口上までアプリが用意してくれるが、集合知が示す答えが単なるカオスにしか行き着かないことも、まれによくある。
・サイバーカラテ・ワールドカフェ
議論援助システム
ワールドカフェとは、少人数ごとの「テーブル」をいくつも作り、メンバーを交換しながら議論を深めていく議論システムである。
サイバーカラテ・ワールドカフェは、それを文字通り全世界で行うことが出来る。
これには、前身である「真剣サイバーカラテしゃべり場」から得られた教訓もフィードバックされており、常時議論の内容が掲示板にまとめられて表示されたり、余計な逸脱にはAIファシリテーターから警告が入ったりするようになって
いる。
・サイバーカラテ手話トランスレーション
網膜投影と人工知能サポートにより、あらゆる国のあらゆる手話を話すことが可能なアプリ
もちろん、手話を音声言語に翻訳することも可能
きゆら大では、男子学生たちがこれを下品なニュアンスを持ったブロックサインの流通に用いていたため、使用を制限されている。
・サイバーカラテ・ミトリビト
お葬式サポートシステム
葬儀会社との連動を最小限に抑え、あらゆるユーザーが納得の行くお葬式を迎えられるようにサポートしてくれる。
火葬、土葬、遺体の冷凍運送による聖地葬や鳥葬に加え、樹木葬や自然葬にも対応。
あらゆる宗教の教義にも対応可能である。
さらに、何度でもVR生前葬によって事前シミュレートが出来る。
また、専用サポートキャラであるルウテトにもかなりの人気がある(ユーザーの年齢層によって少女版と大人版で好みが分かれる)
・サイバーカラテ・クレーム対策
対クレーム対応専門のサポートシステム
提示される選択を実行されるだけで、どんなクレーマー相手にも最小限の精神ダメージ・最大限の効率を持って対応が可能。
余計なトラブルを招かないために、自分の発言や相手との対話などを記録することも可能
・サイバーカラテ・トラブルバスター
犯罪にあった時の緊急時の対応やその後の訴訟・通報、および賠償や保険の請求までカバーしてくれるサポートシステム。
冤罪対策やPTSD治療組織との連動も盛り込まれている。
・サイバーカラテ・デートサポート
・サイバーカラテVR商店街
オンラインマーケットと現実の商店街の連動。
「サイバーカラテ商店街」の最も基本的な姿である。
オンラインで評価が高い商品を現実の店舗に置いたり、「サイバーカラテ農園」で栽培した野菜類の販売が基本機能。
コルセスカが、情熱と説得(と麻雀勝負)で貸借権を得た「シャッター商店」を、「お店屋さん体験」として貸し出すこともしている。
キッザ○アよろしく体験学習に使われたり、将来の夢の予行演習や実験場として用いられているようだ。
・サイバーカラテ・VRMMO商店街
町を「ゲーム化」するシステム
きゆら町は、これによってゲームステージと化した。
コルセスカ曰く「外へ出たくないなら、外をゲームにしてしまえば良いのです!」とのこと。
・サイバーカラテ美術館
立体映像やARで、様々な映像を投影するシアタールーム。
後の「
ラクルラール事件」においては、悪用されてアダルトな「サイバーカラテ秘宝館」と化していたことが判明した。
・サイバーカラテ看板娘
筋肉電気刺激マシン(倒産した通販会社から「善意」で提供された)との連動例
感情労働の代行および支援に、大きな一歩を踏み出した
具体的には、あまりの無表情から子どもたちに怖がられていた三丁目の駄菓子屋の看板娘のトメさん(85歳/通称「北斗のババア」)の表情を、大きく改善した。
現在、駄菓子屋では使用をとりやめてしまっているが、商店街全体への普及のきっかけとなった。
・サイバーカラテ人生相談
老人ホーム「ゴールデンきゆら」および、市内学生有志の協力により成立。
SNSの友人に代わりに返信してくれたり、5秒おきに連絡を迫る恋人をなだめたり、真夜中に手首を切ろうとする娘の話し相手になる人をネットワークから自動検索してくれる。
それなりに好評。
現在は「相談員の悩みを聞く相談員」のサブシステムの構築が完了したため、次の段階として、その「相談員の悩みを聞く相談員」のさらに悩みを聞く相談員のネットワークを確立することが求められている。
ちなみに、下記の人工知能に相談すると、悩みに合わせた混ぜご飯のメニューを提案してくれる(そのご飯のためのお米を研ぐのは未だ人力が必要ではあるが)
・サイバーカラテ・スクール
フリースクールや引きこもり支援のためのシステム
後に、映画版でラクルラール社によって乗っ取られ、テロリスト支援のための武器・情報・ミッションの配布用として運用された。
しかし、それも、レジスタンスが再度システムを乗っ取り返すことで、そのもくろみは崩壊。
テロリストは、子どもたちのでたらめな指令に従い、バナナとラズベリーで見えない敵と戦うために駆けずり回ることになった。
・サイバーカラテ・芸術(ミメーシス)
収集した情報を組み合わせることによって、誰でも絵を描くことが出来るシステム
「カメラ・オブスキュラ」の理念を継承発展したものだとか。
世間的に評価されている作品のタッチなどを分析することで、気軽にオリジナリティを演出することが出来る。
現在は、「トレーニング・ツール」としての利用が主体。
画家自身の過去作から「予測された新作」(ゴースト・ペイント)を算出することで「仮想ライバル」として振舞って、作風の拡大に貢献している。
・サイバーカラテ職人番付
登録された職人の技能を再現させる「サポートスーツ」と、リアル職人・サポート再現職人の両者を同じ土俵で競わせる「ランキングサイト」の組み合わせ
「第七話 熾烈なる職人対決!サイバーカラテ職人!」にて初登場した。
ゆらぎ市最高の職人相手に勝負を挑んだものの、機材トラブルの発生などで、結局勝つことは出来なかった。
しかし、この勝負によって、祖父の仕事に全く興味を持たなかった職人の孫(3歳)がサポートスーツに大いに興味を示したため、このシステムは結果として生き延びることとなる。
・サイバーカラテ・プロンプター
ARサポートによって、デートやプレゼンテーション、結婚式の祝辞などをサポートしてくれるシステム
まだ「ビッグデータ」と呼べるほどのデータの蓄積が無いうえに、外部情報の感知と分析に問題を抱えているため、上手く機能しなかった。
そのため、初の使用時には対象である
ミヒトネッセ嬢の言われたくないこと、いわゆる「地雷」をひたすら踏み抜くという大失敗を見せた。
(ミヒトネッセとは、結果として仲良くなることが出来た)
・サイバーカラテ・温泉街
AR(と手作業によるセット構築)によって、きゆら市を外部の観光地に続く「通り」にしてしまおうというもの。
観光体験のシミュレーションである。
システム内には、「サイバーカラテ・地方特産品ショップ」なども含まれる。
福島県の「スパリゾートハ○イアンズ」のように、直接きゆら市に観光価値を「貼り付ける」ことも出来る。
その場合は、スーパーやデパートのイベントセールと実質的には変わらないのではあるが。
・サイバーカラテ農園(システム)
提携しているレンタル農園や養殖場・牧場などの世話を、遠隔で行うことが出来るシステム。
転職したり田舎に移住しなくても、農林業や漁業などを体験することが出来る。
基本的な方針だけ決めて、後は現地スタッフとAIに任せることも可能。
・サイバーカラテ・ジッカ(実家)
通称「サイジッカ」
提携している田舎の建物などを活用、人工的な「田舎の実家」を演出するシステム。
子育てや家事の一部サポートなども行っている。
・サイバーカラテ・ミステリーツアーズ
「ハプニング」の発生内容や頻度を指定可能な、旅行サポートシステム。
位置表示SNSと連動している。
行き先からお土産、発生するイベントなどを指定可能。
設定によっては、AR幽霊やモンスターを退治する冒険の旅や、設定された事件の謎を解く旅になることも。
・サイバーカラテ・ビースト占い
「動物占い」ではなく「ビースト占い」
占いで出た「自分を補う動物の性質」(自由選択も可能)を自分の行動パターンに付け足すことが出来る、行動修正システム。
ARメガネや端末、義務付けられている日記などを通して、AIが「理想的な性格の動物」としてあなたをサポートしてくれる。
臆病な人は勇敢なライオンが、人に心を開けない人にはフレンドリーなフラミンゴが、早く帰宅したい人には逃げ方が上手いカメレオンがというように、動物の姿をしたアドバイザーAIによるサポートである。
アドバイス内容は社会学や心理学の専門家による監修が入っているうえに、ユーザーからのフィードバックがあるため、そのクオリティは保証済み。
・サイバーカラテ・ロイヤー
AIとの簡単な対話をするだけで、トラブルへの対処法が分かるシステム。
セクハラを、半日で訴訟もしくは示談成立まで持っていけるという高速解決が売り。
・サイバーカラテ・ムービー商店街(映画版のみ)
町全体を、映画撮影用のセットとして運用しようというもの
まだ未完成のはずだったが、トラブルにより発動。
そのまま、ちょうど町を襲撃しに来たテロリストの撃退に用いられることとなった。
その初運用の際は、脚本はアドリブ、役者は飛び入り参加OKの仕様となったため、町全体にある意味惨劇をもたらした。
これによって、町は映画の舞台となり、また同時に映画を映し出すスクリーンとしても機能するようになる。
「祝祭」(ハレ)と「日常」(ケ)の同居こそが、このシステムのもたらす光景であるとも言える。