スチームキューブはピタゴラス蒸気学派が提唱した夢の永久機関だ。
ピタゴラス蒸気学派は、企業連
ビッグフォーをスポンサーにして、スチームキューブを6個製造した、と信じられている。
3個あればエンドミットが、7個あれば理論上、世界が滅ぶ。
その危険性に気付いたのは、愚かにも6個目まで製造してからだった。
現在ビッグフォーは、6個のスチームキューブを制御下に置いていると公表している。
存在しない7個目のスチームキューブを、人と機械は忘れ去り、「やがてくる終末」教を嘲り、ラース・オブ・ピタゴなどと茶化して呼んだりした。
皆怖かったのだ。
ナインスチームの脱獄は、スチームキューブの実在は、人々に戦慄を思い出させた。
ナインスチームは思想無きテロリストだった。