ゆらぎの神話百科事典 - ヌト
言語支配者

言語支配者。ゾートに並ぶもう一人の「最強の魔法使い」。「沈黙のヌト」または「無言なるヌト」。
無詠唱魔術?の発明者であり、音声なしでの魔術行使を可能とした賢者
紀神の波状攻撃をゾートと共に無詠唱魔術で防ぎ切った逸話はあまりにも有名である。真の魔法は停止であると考えていた。
言語戦争においてピュクティェトを滅ぼした。

一説によれば言語戦争の後、最後まで生き残った魔法使いこそがヌトとジャッフハリムであり、二人の間に生まれた子孫がヌト族なのだという。

邪視凍眼
軍団天霊巨兵団
浄界万生簒奪

天候操作

「無言なる」ヌトが得意とした術は「天候操作?」。
大気の精霊?に干渉する術としてはほぼ最高位のものであり、伝説に曰く
「ヌトが口を開けば天は凪ぎ、ヌトが口を噤めば天は荒れ、ヌトの言葉は嵐と恵みをもたらした」
という。

一節には【 】つまりは『沈黙』を創り限りなく絶対言語に近い形で運用できたのは魔法使いの無言なるヌト、沈黙のヌトただ一人であるという。そして、ヌトは無語により魔法を発動させるため、0秒に無限回の攻撃を行うことができたとされる。
それでも呼吸や身振り手振りが天候や気温に関連付けられることは避けられなかった。

ヌトがゆっくりと息を吐けば大地は温まり、口をすぼめて強く息を吐けば
涼風が吹き、指させば雷が落ち、肩を抱いて震えれば氷雪が舞い
手を団扇に仰げば熱波に包まれ、手を叩けばすべての雲を吹き飛ばしたという。

ヌトが天候操作によって呼び寄せた大竜巻や大津波、
雷電の槍によって紀神を撃退したという物語は各地に今も残っている。

天の竜

ヌトが自在に使役した大嵐の魔法をテュポーンと呼ぶ。
その意は荒ぶる天のである。

物語

想像図