ゆらぎの神話百科事典 - バキスタ卿
役職。 称号

後に海洋貿易により廃れるとはいえ、バキスタ地方から草の民を通して東のオアシス国家や亜大陸といった諸国と貿易を行うことは莫大な富を生んだ。
そのため、バキスタ地方は地図上では北はリクシャマー帝国、南はロズゴール王国の領土とされていたが(後に全土がリクシャマー帝国の領土になる)、実際の統治や徴税に関しては、ミリタリーバランスの維持のために諸国の会議で選ばれた【バキスタ卿】がこれにあたった。
バキスタ卿の任期期間は終生だが、子供への継承は基本的に不可である。
この制度の成立時には、色々な国の諸侯が任命されたが、後半には殆どリクシャマー帝国の皇帝がこれを兼ねた。
しかし、【バキスタの戦い】時に【バキスタ卿】に選ばれたのはリクシャマー帝国内の有力貴族のゼダ家当主だった。
これは、北方帝国に対するべく中央集権化を進めるリクシャマー帝国政府の動きを嫌ったゼダ家と、同帝国の勢力の拡大を嫌ったロズゴール家?の密約によるものという説もあるが、真相ははっきりしない。