ゆらぎの神話百科事典 - ベノア新国


歴史

新史暦690年ベノア王国の圧制に反抗した農奴達が革命を起こし、王家の人間を全て処刑し、ベノア新国を興す。
別名を農奴王国とも呼ばれ、この国では厳格な身分制が敷かれた。
頂点に労働者が位置し、貴族をはじめとする芸術家や神職、政治家や軍人の位が引き下げられた。
とりわけ政治家は生活制限を受け、自由や人権を与えられる事無く一個の国家という名のシステムの歯車として働くよう精神加工されていった。
議会で発案され、承認された議案は国家労働者党(労働組合の元締めも兼ねる)で最終決議され、全労働者の挙手によって議決となる。
尚、労働者の地位はその平均労働時間によって決定される。
この制度は783年に国家財政が破綻し、南からガヤール族に攻められて滅亡するまで続いた。