大陸最北西部に主に住む、
人間と
アヴロノの混血。アヴロノの血の割合はほんの僅かであり極度の劣性遺伝だが、発現すると強い妖精的性質を持つようになり、またそうでない者でも霊感に優れている場合が多い。森や山に住むアヴロノとは共に暮らすことこそないが、強い信頼関係で結ばれており、
アヴロニア島の失われた西海からの外敵の進入の際には互いに助力を惜しまない。そういった事情で、西北人のほとんどは
妖精皇帝エフラスを主に信仰しているが、
古き神々への敬慕がないわけではなく、むしろ二つの信仰が温和な形で共存している。この特殊な事情は、ひとえに
新しき神も含む
紀元神群の勢力の結束を保とうとする
アルセス神や、
聖シェオルの熱心な布教の努力の結果といえる。
主な居住地に
アールヴ山脈などがある。
女神の心の十八勇者を英霊として崇敬し、代々、この数にちなんだ十八人の長によって西北人社会は治められている。なお、この18人の族長は
リョース?と呼ばれるアヴロノの血が特に濃い者の中から選ばれる。「リョース」という語はそのまま族長を指す言葉にもなっている。
出身者