ゆらぎの神話百科事典 - 魔術の体系・真
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『
魔術の体系・真
』(魔術の体系,
Système de la magie
)は
エリファス・レヴィ
によるとされる封扉歴百年代頃に発表された
魔導書
にして
文法書
グリモワール
。
『
魔術の体系
』に比べて、時代背景を無視した異質さがないため、真なる偽典は『魔術の体系』であり、『
魔術の体系・真
』こそがエリファス・レヴィによる魔導書なのではないかと言われる(
*1
)。
魔術の体系
Système de la magie
Système
de la
magie
✡
Eliphas Levi
著者
不明
訳者
カルリアス・レルティフ
(
*2
)
発行年
封扉歴
百年代(推定)
発行元
不明だが
近魔研
という説も
分類
魔導書
国
トルクルトア
言語
魔術紀述言語『
ウィアド・ヴィジランディエ
』(
*3
)
構成と内容
第1部:
黄金
モノブランド
、光
第2部:白銀の杖、流出
第3部:青銅の短剣、創造
第4部:英雄の杯、形成
第5部:
鉄
くろがね
のペンタクル、現世
外伝:余分の魔術
影なるもの
モナド・エンジン
機械の神話
魔眼
構成と内容
五部構成となっており、それぞれが
五大元素
?
に対応している。
言理
で編まれた小
世界
。
第1部:
黄金
モノブランド
、光
一見、意味不明な
詩
ポエム
の連続だが、紛れもなく、それは言葉以前にあった、音が力を持つ
魔法
。
存在しないがゆえに自由に生み出せる楽園。
もはや
詩魔法
ですらない
混沌
。
第2部:白銀の杖、流出
紀元槍
の生み出す秩序。
開かれた
余分の小箱
に人より溢れた【滅び】。
古代魔術
、
古代魔法
、
詩魔法
。
第3部:青銅の短剣、創造
洪水、人類種の減少。
血統魔術
、
猫の国
。
第4部:英雄の杯、形成
邪視
、
浄界
。
第5部:
鉄
くろがね
のペンタクル、現世
近代魔術
、
魔導システム
外伝:余分の魔術
影なるもの
紀狂
にも似た
概念
である、
紀
の不安定な影。
それによる魔術・魔法。
モナド・エンジン
窓無き鏡
モナド
による機構。
燃素体系
と似た論理によって、物体中に異常な論理演算子を挿入することで、物体の強度を無視した
モナド
?
への分解を可能とする。
機械の神話
様々な人々が試みて来たが、成果はあまりない。
魔眼
呪い
としての魔眼について言及した。
彼女によれば魔眼は汚染された
大地
の呪詛であるらしい。
*1
ミース・テーギル
?
、
パールスイ
?
らによる共著『 』を参照。
*2
カルリアスが翻訳者であるというのは
統学者クセノス
の記述によるものが大きい。カルリアスは軍人であり、研究者ではなかったとして、本物の訳者は
アンドレア・ヴィトン
であるという説もあるが、本人が否定している。
*3
統学者クセノス
の
アルダン印刷
?
刊行『
たのしい近代魔術〜黎明期
?
』によれば
カルリアス・レルティフ
は『魔術の体系・真』の翻訳に挑み始めたのと同時期に
ウィアド・ヴィジランディエ
に関する学術書・論文を読み漁りはじめた。