ゆらぎの神話百科事典 - 無限の剣
メクセト
神滅ぼしの武具

【無限の剣(はてなきのつるぎ)】
メクセトが作ったと言われる1032の武具の一つ。
それ単体では、魔法によって威力と切れ味が強化された単なる魔剣なのだが、この剣の最大の特徴は相手に呪文を唱えながら投剣として投げつけて命中するとその周囲に結界が張られ、同様の剣が多数の他次元(一説には数億)から召喚され一斉に標的に対して襲い掛かるという点である。
しかし、その結界の範囲は広く、剣の標的は結界内にいる全てであり使用者も例外ではないため、この剣を使って生き延びたい場合は、使用者は急いでその場から逃げなければならない。
伝説ではメクセトは俊足で投擲の達人にこの剣を与え、彼は使用した後に全力でその場から逃げたのだが間に合わず、神と共に剣に串刺しにされて果てたと言う。
黒き槍】とは違い、使用者の命を食らうというわけではないのだが、やはり使用者に待ち受ける運命は死であるという意味で悪辣な武器。

後世にこの武器の再現は幾度と無く試みられたが、成功例は100の世界から同様の武器を呼び出す【槍の群スピアーズ・クラウド)】ぐらいである。