【翼持つ者クロウサー】はその名の通り、何枚もの白翼を持つ巨大な女神である
しかし、空を飛ぶ彼女の
権能?は翼の運動エネルギーによるものではない
言語魔術や
論術体系?の流れを汲む独自の
魔術により、彼女は空中において音どころか光よりも速く飛ぶ。
「世界の中で常に己の存在する位置を書き換え続ける」というこの術は移動手段として恐るべき速さであり、
パンゲオン広しといえど、彼女と真っ向からの空中戦を挑んで勝ち目があるのは
セルラ・テリスか
フォノくらいなもの(あるいは健在なりし頃の
キュトスか)である
このため、彼女ともし戦うのであればまずは空から地に叩き落とす必要がある。
無論、地に落としても彼女が危険な存在であることに変わりはない。
クロウサーの右腕は「空間を跳躍して攻撃を届かせる」事が出来るからだ。
物理的な防御手段や常識的な回避手段は通用しないということである。
後の
クロウサー家において、
血統魔術によって彼女に迫る力を発揮したのは現在までに
事実上の開祖である
マウザ・クロウサー、中興の祖
モーエン・クロウサー、現当主であり「女神の再来」とも謳われる傭兵
リーナ=ゾラ・クロウサーの三名のみであるとされている。