ゆらぎの神話百科事典 - 琉民
民族 称号

身分毎に間名を名乗る慣例があった時代、どの身分階級にも属さなかった賎民階級の総称。
国家への帰属を良しとせず従属後もどの身分階級にも属さなかった蛮族や、零落して土地を失い、仕事を求めて都市へと流入した農民層、決まった都市や土地に定住しなかった少数の遊牧民族・交流民族が主にこれに当たる。
彼らはどの身分にも属さないことから間名を名乗ることを許されず、また他階層との結婚を禁じられ、国家によって多少の異なりはあったものの就くことの出来る仕事も制限された(異説あり)。
治安維持の名目から彼らが国家により迫害された例も珍しくはなく、諸国による北方氷土の開拓も、当初は彼らを国内から締め出す意味が大きかった。
しかし、彼らが大量に北方氷土へと送り込まれたことが第一次北方帝国独立戦争?へと、そして後の北方帝国の成立へとつながる点も見過ごせないだろう。