新史暦157年、
竜騎士アルトは
竜王国初代国王を名乗る。
長く
義国圏の主要国家として栄えていた【
ボロミア神義主義連邦王国】の国家元首【
ボローム・フィーレバッハ】の後援もあって、【全知的生命体の絶対的平等】を掲げ、勢力を拡大していく。
アルトの竜王国の在り様には、当然周囲の国々からの批判が数多くあった。国王自身が
竜騎士ということもあり、そのことが侵攻の格好の口実となったのだ。
南縁山脈を背にした
グルジ?、北側に位置する大国
アルセミット、東海岸に面する貿易大国
キャラクラ?、そして西方諸国と、当時乱立していた複数の国々に囲まれた弱小国・
旧ボロミアに、半ば傀儡、半ば竜騎士という象徴として祭り上げられたアルトはしかし、周囲の国や内部の叛乱、人間至上主義者の攻撃、
草の民の侵攻を退けて竜王国の基盤を確かなものにしていった。