両建て

用語

両建て(りょうだて)
両建

英語表記

hedge

解説

同一の銘柄（外国為替取引の場合は通貨ペア）で売りと買いの両方のポジションを持つこと。
- 株式の信用取引や商品等の先物取引でも同様に用いられる。株式の場合は現物の買いと信用の売り、先物の場合は異なる限月の売りと買いなど、単純に相殺されない両建てもあり得るが、外国為替取引の両建ては相殺可能である。
両建てを行った場合、その時点で損益は固定される。その後、相場が上昇した時点で買いポジションを解消し、下落した時点で売りポジションを解消すれば、利益が得られるが、うまく行くとは限らない。
- 実際には、両建てをしなくても、上昇した時点で売り、下落した時点で買えば、全く同じ事になる。
外国為替取引の場合、両建てを認めていない業者もある。認めている業者でも、推奨はしていない。
- 両建てを認めていない業者の場合、手持ちのポジションと逆の売買をした時点で、自動的に手持ちのポジションが決済される。
両建てにはスプレッドと手数料がコストとなる。また、両建ての状態を維持する場合は、スワップのスプレッドもコストとなる。
個人で為替取引を行う場合、含み益は課税対象とならない。そこで、年末に両建てをして含み益のまま損益を確定させ、年明けに両建てをはずして、実現益に変える、といった使い道はある。