ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫です

男主・アリサ・アネット・フェデリコの出発と同時刻

「…ツバキさん」
「どうした、サクヤ」
「私…今日こそあなたを超えて見せます。

リーダー君がスキルを検証しているのであれ、いずれ通るであろう道…でも今のあの子では、あなたに到底かなわない」
「つまり、お前が奴に代わって私に挑むつもりか?いいだろう、身の程というものを教えてやる。ターミナルの前に立て」
「サクヤさーん、俺らのリーダーどこ行ったか………」
俺は…サクヤさんとツバキ教官の間に流れる不穏な空気を前に、つい押し黙っちまった…な、なに?なにがあったの??
「あら、コウタ君。ごめんなさい、私ちょっとツバキさんと、スキル検証を兼ねて勝負するから。ミッションは他の人と行ってくれる?」
「勝負って…何を検証するつもりなんすか!?」
「ステップマスターだ」
「…え?」
あのスキルって、誰かと勝負とかそう言うスキルだったっけ…?

とか考えてる俺を置いて、ツバキ教官とサクヤさんはさっさと受付のヒバリさんに声を掛けた
「ヒバリ、また挑戦者だ。例の準備を頼む」
「りょ、了解しました…リッカさん、ターミナルの機能解放を!」
『…今年も来たんだね、挑戦者が…分かった、すぐ用意するよ』
リッカさんの声が受付デスクから聞こえたかと思えば、いきなり物々しい警報が鳴り響く
それを聞いた他のみんなが…なんだか慌ててエントランスに集合する

「ヒバリちゃん、今の警報は…まさか、今年もか!?」
「は、はい…挑戦者、です」
「去年もいたな…エジプト支部でトップのスコアをはじき出した連中が挑戦に」
「ああ、あの勝負ってブレンダンも見てたっけ…『王座の谷の守護者達―ファラオ・スフィンクス―』と異名を取った神機使いとの、3対1の戦いだろ?」
「だが3人掛かりでも、ツバキさんには勝てなかった…教官の圧勝だったんだ…今回の挑戦者は何人なんだ?」
「それが…一人です…」
「たった一人で!?いったい誰が…まさか!?」
「…サクヤさんです」
「そんな、無茶だ!!」
「あのー……俺、全然訳が分からないんですけど……」
「そうか、君はルーキーだもんな。だったら目で見ておいた方がいい、ツバキさんの強さをな」
「タツミさん!その前に、ターミナルの真の姿を見てもらう方が先ですよ!」
「し、真の姿!?」
「そう…俺たちが普段、装備の変更やアイテム類の預け入れに使っているターミナルだが、それは本来の用途とは違うんだ。
…そして、ステップマスターの道を究めんとするものに対して、真の姿を見せる…」
「リッカちゃん、聞こえるか!?コウタ君に見せてやれ!俺たちが使うターミナルの、真の姿を!!」
『了解!!』
俺がタツミさんやブレンダンさんと話してる間に準備が出来たのか…リッカさんの力強い叫びが聞こえ、エレベーターの前から凄い音が聞こえてきた



今さら説明するまでもないと思うけど、エレベーター前のターミナルは左右に2台ずつ分かれて設置されてる
2台の間の手すりが消え、モニターが引っ込み、代わりに横長の画面(あとでジーナさんに聞いたら、ワイド液晶というものらしい)が顔を見せる
そして…その足下の床もゴッソリ取り替えられて、なんか…3×3で均等に9等分されたパネルに、上下左右4方向の矢印の書かれた床が出てきた
「こ、これは一体…?」

「サクヤ、いいな?勝負は1曲、EXPERTとSHUFFLEを適用する。
そうだな…ハンデをくれてやろう。お前のもっとも得意とする曲を選ぶといい」
「その余裕…すぐに打ち砕いて差し上げますわ、教官!」
「ふっ、面白い。やってみせてもらおう」
ツバキ教官とサクヤさんが何かを選んだ後…しばらくすると、今度は音楽が流れ出す

そして、出撃用エレベーターの上にあるモニターに、ツバキさんとサクヤさんの対決の様子が映っていた

              tsubaki 
        | ←↓ ↓ →←↓↓↓ ↑←→↓ 
       PERFECT! 

              sakuya 
        | ←↓ ↓ →←↓↓↓ ↑←→↓ 
       PERFECT! 

※対戦使用曲:♪IN THE ZONE ジャンル:ゲーム

「…何これ」
「何って…そうか、お前はルーキーだから知らなかったな。カレル、説明してやれよ」
「いいぜ。これはフェンリル創設以来、神機使いの間で古くから親しまれている決闘…


  その名も、ダ ○ ス ○ ン ス レ ボ リ ュ ー シ ョ ン !!!」
「それはいろいろ大丈夫なの!?」
「大丈夫だ、問題ない」
…カレルが言うと、なんか逆に心配なんだけど…いや、タツミさんが言っても心配だけど

「見ろ、ツバキさんのスコア…うなぎ登りだぜ!?」
「このペース…まさか教官は、実力の1割以上を出しているというのか!?」
えっ、何?どの辺がどう凄いの?




今も訳が分からずに、ツバキ教官とサクヤさんのダンス勝負を見守る…

  フ ル コ ン ボ ! !  

そんな機械音声が流れ、765拍子という狂気じみた曲が流れ終わったけど…その途端、サクヤさんが崩れ落ちた

「くっ…中盤の291コンボ目が『EXCELLENT』だなんて…!」
「果たしてそれだけか?」
「なんですって…?」

サクヤさんが、ツバキさんを見つめると…モニターに、スコアリザルトが表示された

              tsubaki 
          SCORE 1620690 

              sakuya 
          SCORE 1420670 

「なっ…何なの、この点差は!?はっ、まさか!!」
「愚か者め。二つあるサビ部分の327コンボ目と545コンボ目も『EXCELLENT』だった事に、なぜ気付かない?」
「ツバキさん、半端じゃねぇ…自分は全部『PERFECT』出しながら、サクヤがどこでミスったかを完全に把握してるなんて…!!」
…今の勝負に詳しいらしいカレルが、ツバキさんに感服してたけど…俺には、よく分からない。むしろ分からない方が神機使いとして正しいような気さえする

「…だが、私に2割以上の力を出させた神機使いは、お前が4人目だ。それは誇ってもいい事だぞ、私が保証する。
それに見てみろ、このスコアを…自己ベスト更新だな?」
「!!!」
「サクヤ、この調子で精進するんだ。時間はお前の味方なんだからな」

ツバキさんは優しく微笑んでサクヤさんの肩をたたいて、書類を抱えて日常業務に戻っていった
「やっぱり、ツバキさんてば最強ね…点差以上の完敗よ。あれだけ激しく踊った直後、何事もなかったかの如く通常業務に戻るなんて…
私はあの人に、何一つ勝っていないのね…ステップの技量も、体力も…それだけじゃない、私の自己ベスト記録さえ勘定しながら勝負していたのよ…!」
その場に倒れ込むようにヘコむサクヤさんに、なんて声を掛ければいいか分からないまま……


俺は、サクヤさんとあんまり関わらない方がいいのかな。と思った訳だよ
※本報告書は、藤木コウタ手記『わが逃走』より抜粋した


検証結果:報告者
『挑戦はいつでも受けて立つ。全力で掛かってくるがいい』:雨宮ツバキ

「お前とアリサのタッグが成長したら、私とて敵わぬかもしれないがな」
「ツバキ教官…仕事、してますよね?」

※以下、藤木コウタ手記『わが逃走』より

ちなみに翌朝、俺はヒバリさんに頼んでダン○ダ○スレボリューションのスコアランキングを見せてもらった

             1St  tsubaki(全力) 
           SCORE 5220590 
           曲:ウロヴォロスが倒せない 
         ジャンル:童謡(難易度50) 

             2Nd  rindou 
           SCORE 2420610 
           曲:おれはグレートマジンガー 
         ジャンル:アニメソング(難易度42) 

             3Rd  erik 
           SCORE 2020710 
           曲:ライオン 
         ジャンル:アニメソング(難易度37) 

             4Th  soma 
           SCORE 1920640 
           曲:おどるポンポコリン 
         ジャンル:アニメソング(難易度38) 

             5Th  sakuya 
           SCORE 1420670 
           曲:IN THE ZONE 
         ジャンル:ゲーム(難易度32) 

…そういやリーダー、ソーマの部屋からいつも音楽が流れてるとか言ってたっけ
あとなんか、ソーマがツバキさんを狙ってるらしいって噂…それ、こう言う意味か

謎が解けたような爽快感に、俺は部屋に帰ってから少し自己嫌悪した

このページへのコメント

これは…大丈夫なのか…?
いろいろと…

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Posted by 300時間のへたれイーター 2011年09月04日(日) 02:21:45 返信

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