このサイトでは、子役たちが出演したテレビドラマなどの記録と、出演者のプロフィールをWikiに付けています。

[ドラマ]幸せの時間

出演:松尾胡瑠美(浅倉美結役?)/小口月渚(浅倉香織・幼少期役)/池田結南(北島奈津・幼少期役)/小島綺乃(北島奈津・少女期役)/伊藤梨沙子(浅倉香織役)/鎌田春菜(生徒役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/佐野実咲/伊田麻友香/細谷レナ/赤瀬麻衣子/柳川なほ/大野ひとみ/ほか
プロデューサー:西本淳一/猪飼健夫/大森美孝/
企画:中島資太
原作:「幸せの時間」国友やすゆき
演出:松原浩/本間美由紀/森雅弘/
脚本:いずみ玲
音楽:甲斐正人
主題歌:「見上げてごらん夜の星を」Ms.OOJA
http://tokai-tv.com/shiawasenojikan/


キャスト

伊藤梨沙子:浅倉達彦(西村和彦)と浅倉智子(田中美奈子)の長女・浅倉香織(15歳)役。


#1 12.11.05(月) No.242 (`・ω・´)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)


伊藤梨沙子のログ
(路地)
「ママ、カギ私開けていい?」
「ちょっと、お兄ちゃんが建てたわけじゃないじゃん」
「パパの代わりにママが開けて」


(玄関)
「パパ、ありがとーう」


(部屋)
「ねえねえ、結婚写真どこに飾る?」
「でも、これが私たち家族の原点、なんでしょ」


(ダイニング)
「カンパーイ」
「ピカッピカ、何もかも」


(リビング)
「おそーい。今日から通学路違うんだからね。雨降ってるし急がないと遅刻するよ」
「なんか変だよお兄ちゃん。まさか勉強のし過ぎ?」


(リビング)
「ただいまー」
「知ってる。ローズマリーでしょ」
「よかった。ママが笑ってて」
「ずっとふさいでたでしょ。事故ってから」
「はーい」


(リビング)
「ママすごーい。こんなたまったの?ママのお弁当ライブラリ」


#2 12.11.06(火) No.242 (`・ω・´)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/ほか


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「私は嫌いじゃないけどなー、パワーが詰まってる気がして」
「パパこれ、おじさんからの新築祝い」
「おじさんわざとでしょー」
「ウザいキモいオヤジくさい」


(リビング)
「英語得意だもんね」
「私は気楽なもん。中高エスカレーターだから」
「やってるよ」
「私も、ごちそうさま」


(部屋)
「パパとケンカ?高松のおばあちゃんわかってないよね。あんなこと言ったらパパのコンプレックス刺激するだけなのに」
「ねえママ、今度からお弁当のおかずちょっと増やしてくれる?」


(教室)
「ジャーン!ボリュームアップ!バイオリン弁当」
「よっしゃ落札決定ー。毎度ありがとうございます」


(リビング)
「何これ」
「えーちょっと待ってこれお兄ちゃん?」
「けどこれじゃあマザコン丸出し。これ描いた人お兄ちゃんのことよくわかってるね」
「ちょっと、食べないでよ私の」


#3 12.11.07(水) No.242 (`・ω・´)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(ダイニング)
「あれかわいかった。超ウケた」
「私は気に入ってるよ。クラスの友達にもママの弁当大好評だし」


(部屋)
「私は食べてるよ。パンとかコンビニ弁当とか」
「いいでしょ。お弁当がこれに化けた」


(路地)
「家じゃ聞けないでしょ浮気してるかどうかなんて」
「お兄ちゃん!もう!家族崩壊の危機だってのに!」
「おじさんって会社でもそうなんだ」


(部屋)
「おじさんの夕飯ってこれだけ?」
「ひどいんじゃない。奥さん入院してるのにナンパなんて」
「パパもそうなの?」
「さっきみたいな女の人と仕事してたら、パパだってムラムラしちゃう?」
「冗談やめてよおじさん何考えてんの?」
「私はお父さんの、おじさんの友達の娘だよ」
「淫行だよ。手出したら犯罪者になるんだよ」
「だったらあげるよ、おじさんに。どうせいつかは捨てるんだもんね、バージンなんて」
「もったいつけてる子もいるけど、私にはそういう感覚よくわかんない。おじさんになら、まあいいよ」
制服を脱ぐ。
「嫌!変態!淫行オヤジ!バカ!バカ!バカ!」


#4 12.11.08(木) No.242 (`・ω・´)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)


伊藤梨沙子のログ
(バスルーム)
シャワーを浴びる。


(廊下)
「・・・」


(部屋)
「結局パパも同じだったんだ。矢崎のおじさんと」
「そのときは覚悟するしかないんじゃない?」
「お兄ちゃん、あれ何?」
「なんか不吉だね」


(駐車場)
「ママ夜ご飯何?」


#5 12.11.09(金) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「うん。まだわかんない」


)ダイニング)
「相変わらずおいしいわ。おばあちゃんのサバ寿司」


(部屋)
「・・・」


(路地)
「おじさん、おばさん入院してるんじゃなかったの?」
「へぇー、結婚記念日なんだ」
「いいですよ。そんなの悪いもん」
「あっ、はい」


(食堂)
「まあ味があるっていうか」
「いただきます」
「ねえ、どっちがほんとのおじさんなの?」
「この間のおじさんと、今日のおじさん」
「おばさんは知ってるの?おじさんのもう1つの顔」
「バカ言わないで」


(リビング)
「でも幸せそうだったよ。おばさん」


(リビング)
「転んだなんてウソでしょ。何があったんですか?」
「かっこいい。お兄ちゃん」
「援交?」
「そっか、この人がパパの浮気現場を目撃した…」


#6 12.11.12(月)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(ダイニング)
「でもー、なんで?」


(路地)
「ただいまー」
「何買ったの?こんなにいっぱい」


(キッチン)
「お礼にお茶ぐらい出してあげればよかったのに」
「気にするって?」
「好きってこと?」
「だったらいけないの?」
「大体ママうれしくないの?年下の男の人にそういう目で見られて」


#7 12.11.13(火)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(回想・路地)
「重い」


(リビング)
「うん」
「あれ?ママ指どうしたの?」
「えっ大丈夫?」
「お帰り」
「あー、パティスリーマロンのケーキだー」
「パパ、今日なんかいいことあったんでしょ?」
「パパがここのケーキ奮発するなんて、お祝いのときだけだもん」
「すごーい、部長なんて大出世じゃない?」
「なんだろうね」
「よっ」


#8 12.11.14(水) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(病室)
「ううん。会いたかったんだ、おばさんに」
「おばさんさ、どこがよくて結婚したの?おじさんと」
「教えて。おばさんから見て、どこが魅力的?」
「マジで?だってダメなといっぱいあんじゃん」
「いい加減だし、酔っ払いだし、エロオヤジだし」
「知ってる?会社の女の人とかに、デレーっと鼻の下伸ばしてんの」
「でももし、おじさんがほかの女の人と変な関係になったら?」
「おばさんより、その人が方がいいって言い出したら?」


(病院・ロビー)
「おじさん、いたんだ」


(路地)
「こんにちは」
「あのーママ家いませんか?」


(リビング)
「パパが部長に昇進することになって。そういえばあの花どうしちゃったんだろ」
「家の家族って、どんな風に見えます?」
「私もずっと思ってたんですよね。理想の家族って。でもーほんとにそうかな」
「あっ帰ってきたみたい」
「ママ、どうしたの?」
「どういうこと?」


(リビング)
「お兄ちゃんいないけどもう出かけたの?」
「あれ、お弁当置いてあんじゃん」
「じゃあーもったいないから私持ってっていい?」


#9 12.11.15(木)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「・・・」


(ダイニング)
「私、聞いちゃったさっきの話」


(病室)
「全然。最近あんまり練習してないし」
「ううん。家でちょっといろいろあって。なんかここ来るとほっとする」
「ほんと?来てもいい?」
「うん」


(屋台)
「もう1杯飲めば?私がおごってあげる」
「家の心配より自分の心配しなよ。どうするの?入院費」
「おじさんと話してると真面目に考えるのがバカバカしくなってくる」


(リビング)
「うん」
「知らない。塾の補習じゃないの?」
「ねえパパ。矢崎のおじさんって借金でもあるの?」
「おばさんの入院費、払えなくて困ってるみたいだから」


#10 12.11.16(金) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「出た。マグロの目玉。お弁当のおかずには向かないと思うけど」
「受験生だけだよね。私にはいらないよね。ドスコイなんとかってやつ」
「はいはい」
「取りあえず」
「おはようお兄ちゃん。今日のお弁当、お兄ちゃんだけスペシャルメニューだって」


(病室)
「あっ、ごめんなさい」


(夜・路地)
「おじさんってほんとに愛妻家なんだね」
「照れてる」
「えっ?」
「職務質問されるかも」
「この年で親父と手つなぐ子なんていないって」
「愛妻家発言撤回。おじさんやっぱりただのエロオヤジだ」
「違う。超絶スーパーエロオヤジでしょ」
「何マンモスって」


(部屋)
「何やってたの?こんな時間まで」
「奈津さんと一緒だったんでしょ?」
「言わないよ。私はああいう人好きだもん」


#11 12.11.19(月) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「またいつもの非通知だ」
「パパ、なんか身に覚えない?」
「お兄ちゃんあとで食べるんじゃない?」


(部屋)
「私」
「なんかあったの?パパと」
「お兄ちゃん、ずっと奈津さんと一緒だったんでしょ?キスくらいしたの?それとももっと?」
「何それ」
「続いてたってこと?前の女と」
「パパって最低。ほんとに最低の最低」
「私やお兄ちゃんだって変わったのかも。前には見えなかった本当の姿が見えるようになったのかもしれない」


(リビング)
「ごちそうさま」


(病院・ロビー)
「今日、これだけ預かってきたんですけど。あの、あと、どれくらい払えばおばさん、このまま入院していられますか?」


(公園)
「奈津さん、覚えてますか?私、浅倉良介の妹の香織です」
「ママも来たんですか?ここに」
「まさか奈津さん、パパの浮気のこと話しちゃったんじゃ」
「夕べ、マンションで鉢合わせしたってお兄ちゃんから聞いて。ねえ、話したの?」
「言わないで。これ以上ママを傷つけたくないんです」
「そんな簡単に壊せるもんじゃ…」
「無理だと思う。家の両親には」
「それもあるだろうけど、たぶん、家族はそういうものだって信じてるから」
「力になってもらえませんか?」
「私、援交やりたいんです」
「援交です。やりたいんですどうしても!」


#12 12.11.20(火) No.242 (`・ω・´)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(公園)
「お金がほしいんです今すぐに。だから…」
「大丈夫。奈津さんさえ秘密にしてくれれば」
「お願いします!」
「どうして?私ちゃんと覚悟できてます」


(夜・繁華街)
「すいません」
「好きじゃない人とそういうことするのって。どんな感じですか?自分が汚れたような感じがするんでしょうか」
「奈津さん、お兄ちゃんのこと好きでしょ?気持ちさえしっかり持ってれば、心の純潔は守れるって思ったんです。奈津さんだってきっと、そう思ってやってるんだろうって」
「行きます私。お願いします!」
「痛い、何するんですか」
「ほんとですか?」


(部屋)
「やだエッチ!見ないでよ」
「やめてよ!」
「お兄ちゃん、熱上げすぎじゃないの?なんでもかんでも奈津ちゃん奈津ちゃんって。女の子の妄想で頭の中いっぱいになって、それで受験失敗なんてことになったら恥だよ。しっかりしてよね」


(ホテル)
「私もシャワーを浴びようかと」
「そんなの無理。パパなんて絶対」
「イヤー!」


(部屋)
「おじさん、私を抱いて。おじさんの手で大人にして」
「最初の人はおじさんがいい。最初におじさんに抱いてもらえば私、怖くなくなる」
「見てて」
「見たいって言ったよね。生まれたまんまの私の体。おじさんの好きなようにして。今の私、全部おじさんにあげる」
「嫌こんなのいらない」
「どうして?なんでダメなの?」
「バカ。おじさんのバカ!」


#13 12.11.21(水)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/鎌田春菜(生徒役)/かでなれおん(北島奈津役)/ほか


ログ
(部屋)
浅倉香織役:「香織です」
浅倉香織役:「ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。今度こそちゃんとやりますから、もう1度だけチャンスください。お願いします!」


(路地)
生徒役1:「ねえねえ、今日カラオケ行かない?」
生徒役2:「行きたい」
生徒役1:「あっ、ねえねえ、香織もカラオケ行こうよ」
浅倉香織役:「うん」
浅倉香織役:「ごめん、ちょっと用事思い出しちゃった」


(歩道橋)
浅倉香織役:「昨日はごめんなさい!」
浅倉香織役:「えっ…」
浅倉香織役:「やります。お願いします」


(ホテル)
浅倉香織役:「おじさん?」
浅倉香織役:「知ってたら抱いてくれたの?」


#14 12.11.22(木) No.242 (`・ω・´)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(ホテル)
「お兄ちゃん!」
「お兄ちゃん…」
「ごめんなさい」


(リビング)
「おじさんには関係ない!私が勝手にしたことだから!」
「思わなかった!大体、パパが教えてくれたようなもんだもん。世の中にはやらしい大人がいっぱいいるって」
「実際、ほんとにその通りだった」
「今日も電話が鳴ったよね。パパが帰ってきたときに。今夜も行ってたんじゃないの?女のところに」
「ママを傷つけたくなかったから」
「私も、それがいいと思う」


(部屋)
「お兄ちゃん?」
「みんな、バラバラ」


(病室)
「おじさんとおばさんって結婚式もしてないんだね」
「やっぱりおじさんが貧乏だから?」
「でも、結婚式って一緒の思い出でしょ」
「そうなの?」
「惚れた女のためにする苦労は、男の勲章」


#15 12.11.26(月) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/巻野わかば(望月雅代役)/佐野実咲/


伊藤梨沙子のログ
(部屋)
「・・・」


#16 12.11.27(火)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


伊藤梨沙子のログ
(ダイニング)
「なんかあったんでしょう?今日。話すことがあるなら先に言って」
「別れたの?ほんとにちゃんと、今度こそ」
「そのわりにはくたびれるよね、この家」
「ママはほんとにそれでいいの?パパのこと、前みたいに好きでいられるの?」


(ダイニング)
「手伝うって?」
「なんで私だけ?」
「ってかさ、なんでむきになって大掃除なんかしなきゃいけないわけ?普通しないよね。引っ越してばっかの新築の家を大掃除なんて」
「何よ偉そうに。大体、受験生だからってお兄ちゃんだけ掃除免除なんておかしい。パパだってそうよ」


(リビング)
「ただいまー」
「どういうこと?なんであの人が庭にいんの?」
「ママが頼んだの?あの人に庭の手入れ」
「勝手にって」
「あんなに凝ってたガーデニング、ほったらかしにするようになったのあの男のせいでしょ。なのになんで」
「それも、家族やり直し計画の一環ってやつ?もう無理なんだよ。表だけ飾り立てたって、元通りの仲良し家族になんか戻れっこない。少なくとも私はもう、パパを前みたいに信用できない。お兄ちゃんだってきっとそうだよ。どんなにがんばって約束させたって、どうせまたいつかはあの人はママを裏切って別の女と!」


#17 12.11.28(水) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/ほか


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「ごめんなさい」
「わかんない。私には。とてもじゃないけどママみたいには」
「好きっていうか、いいなって思うのは、おじさんが、自分の奥さんを大事にしてるところとか」
「おじさんがどうこうっていうより、私、おばさんの役に立ちたくて」
「リセット?」
「できないよ。そんなこと。忘れることなんてできない。1度起こってしまったことを、なかったことになんかできないよ!」
「ママはそうやってすぐ、嫌なことを記憶から消そうとする。痛かったのに痛くなかった振りして、傷ついたのに傷つかなかった振りして、無理やり前に進もうとする。だから、自分をレイプしようとした男だって平気で庭に入れられる。パパの不倫のことだって、相手の女だけのせいにしてパパは下劣な男なんかじゃないって。ママはただ、なんでも自分の都合のいいように思い込みたいだけじゃないの?」
「教えてほしくなんかない。現実から逃げる方法なんか!」


(病室)
「うん」
「どうせおじさん、こういうこと気づかないでしょ」


(夜・屋台)
「お金のためじゃなかったのかも。援交のこと。最初は、おじさんとおばさんのために、なんとかお金作らなきゃって必死だった。でも、結局逃げ帰って、その晩おじさんのところに行って」
「でもおじさんは、私に触ろうともしなかった。だから意地になってもう1度やろうって」
「私、2番目の女でいいからね。おばさんは不動の1番だから」
「おじさん、結婚してるおばさんを、旦那さんから奪ったんだよね。そうなんでしょ?」
「お金に困ってるのもそのせいなんでしょ?なんかかっこいい」
「私たまご。はんぺんも」
「おばさん、早く良くなるといいね」


(ダイニング)
「しょうがないじゃん。私にだって付き合いがあるんだから」
「できるだけってことでしょ。絶対じゃないよね」
「鬱陶しいよ、そんなの」


(ダイニング)
「新しい先生?」


(部屋)
「気合い入ってるねお兄ちゃん。毎晩奈津さんちに入り浸ってたのが嘘みたい」
「がんばって」
「そうしたいんじゃない?できることなら」


(玄関)
「ただいま」
「浅倉香織です。よろしくお願いします」
「ママ、それ」


#18 12.11.29(木)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「はい」
「好きっていう気持ち?」
「ありがとうございました」


(ダイニング)
「ちょっとびっくりした。あんな先生初めてだもん」
「ママのピアノもすごいよかった。まるで先生に魔法をかけられたみたい」
「楽器が体の一部になるって、よく意味がわかんなかったけど、先生見てるとそんな感じがした」
「今までよりずっと楽しいし、もし私もあんなふうに弾けたら」


(ダイニング)
「いいんじゃない?今年はクリスマスなしで」
「パパは行けるの?ホテルのディナー」
「おしゃれして行きなよママ。この際だから、パパにうんと高いプレゼントねだっちゃえ」


(病室)
「メリークリスマス。ちょっとちっちゃいけどね」
「おじさん来たら3人で食べよう」
「おばさん、大丈夫?」
「誰か来てください!誰か!」


(病院・廊下)
「おじさん?おばさんが大変なの。たった今、血吐いて集中治療室に」
「えっ、何?行かないってちょっと、何言っての。もう、何考えてんのよ」


(屋台)
「バカ!なんでこんなときにお酒なんか」
「おじさん?」
「そんなに悪いの?」
「そんな、そんなのやだ、絶対やだ。ねえ、なんとかならないの?病院変えるとか」
「なんとかしてよおじさんの力で。私も、できることはなんだってするから。諦めないで治してあげよう。おばさん、絵里子おばさん」(;_;)


(病室)
「何?おばさん」


#19 12.11.30(金)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


伊藤梨沙子のログ
(病院・廊下)
「どうしちゃったの?おばあちゃん」


(安置室)
「おじいちゃん、私、死んだ人って始めて」
「簡単に死んじゃうんだね。人間って」
「しょうがないよ。こればっかりは。おばあちゃん、なんでおじいちゃんの側にいたくないんだろ」
「この年で?」


(病院・廊下)
「今になって、1日休んだくらいでジタバタするようじゃ、浪人確定だね」


#20 12.12.04(月) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/ほか


伊藤梨沙子のログ
(玄関)
「ちょっとママ、何よそれ」


(リビング)
「脇目を振らずって、ほかには目を向けないって意味だよね」
「ちょっと聞いてみただけ」
「自分だやれば?」


(部屋)
「言い返してやればよかったのに、一言ぐらい」
「おじいちゃん、浮気してたの?」
「ずっと、おばあちゃん一筋だった?」
「どういうこと?」
「でき婚?マジで?」
「でも、好きだからエッチしたんじゃないの?」
「ママはそれを信じていたんでしょ?」
「悔しいと思ったんじゃないのおばあちゃん。自分ができなかったことを娘にされたら」
「やっぱり。おばあちゃんもママも根っこは一緒。自分がやり損なったことを押し付けてる。やり方は違うけどね」
「ママみたいにならないようにってこと?」


(部屋)
「お兄ちゃん、どうしたの!?」
「ママ!お兄ちゃんとおばあちゃんが!」


#22 12.12.05(水)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


伊藤梨沙子のログ
(ダイニング)
「緊張してるお兄ちゃん」
「無理しちゃって」


(病室)
「具合どう?」
「家族?」
「その方がいい。私、おじさんとおばさんの家族になりたい」
「大丈夫?」


(リビング)
「奈津さんのとこに決まってんじゃん」
「パパだってわかるよね。ずっと我慢してた男の子が、開放されたら真っ先に何したいか」
「気づかなかった振りしてりゃいいじゃん。いつもみたいに」
「1人で行かせるつもり?」


#23 12.12.06(木)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/伊田麻友香/細谷レナ/赤瀬麻衣子/柳川なほ/


伊藤梨沙子のログ
(ダイニング)
「帰ってこなかったんだねお兄ちゃん。やるな」
「なんか、ますます険悪になってない?」
「返事ぐらいしてよ。心配してるんだから」
「ったくもう」
「柳先生今日忙しいかな」
「どっか行くの?」


(屋台)
「よく寝てたから声はかけなかったけど。おじさんこれから?」
「弱虫、一杯引っかけなきゃ行けないんでしょ」


#24 12.12.07(金) No.242

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/伊田麻友香/細谷レナ/赤瀬麻衣子/柳川なほ/


伊藤梨沙子のログ
(玄関)
「見てこれ、ひどくない?」
「もともとヒビ入ってたとこだよね」
「あったっけ地震なんか」
「気づかなかった。いつ?」
「大丈夫なのかな、この家。ほっといたらそのうち壊れちゃうんじゃないの?」


(リビング)
「適当に食べた。お兄ちゃんも冷凍のカレーかなんかチンして食べてたよ」
「うん、もう勉強してる。奈津さんに会ってすっきりしたんじゃない?今までたまりにたまってたんだろうから」
「別に、いやらしい意味で言ってないけど」
「ママ、もしかして今日のおでかけって。わかった。エステでしょ?」
「艶々しちゃって。すごい肌きれい。いいなー、私もエステ行ってみたい」


(ダイニング)
「大丈夫かなお兄ちゃん」


#25 12.12.10(月) No.242

出演:小口月渚(浅倉香織・幼少期役)/伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/岩崎未来/ほか


ログ
(玄関)
浅倉香織役:「ママー、お兄ちゃん出かけるって」
浅倉香織役:「しっかりねお兄ちゃん」


(リビング)
浅倉香織役:「せかさないほうがいいと思うけど」
浅倉香織役:「私が?」
浅倉香織役:「たぶん、奈津さんのとこだと思うけど」
浅倉香織役:「行ったら簡単には帰ってこれないと思う」
浅倉香織役:「そうはいかないんだよ。大事な話なんだから」


(玄関)
浅倉香織役:「お兄ちゃん」


(リビング)
浅倉香織役:「ママ!」
浅倉香織役:「赤ちゃん、理由があるとしたらそれしかないよね。赤ちゃんができちゃんでしょ?」
浅倉香織役:「ママ、落ち着いて」
浅倉香織役:「お兄ちゃん、大学には行かないで、奈津さんと結婚するって。だから、今日の試験も受けなかったって」
浅倉香織役:「大丈夫?ちょっと休んだほうがいいんじゃない?」


(夜・庭)
浅倉香織役:「本気なの?1人で育てるって。10代のパパとママじゃ、2人だって大変なのに」
浅倉香織役:「このまま、帰らないつもり?」


(リビング)
浅倉香織役:「ママは?」


(部屋)
浅倉香織役:「ママ、頭痛どう?」
浅倉香織役:「お薬、ここに置いとく。今日は一日ゆっくり休んで」


(リビング)
浅倉香織・幼少期役:アルバム写真。


(校門)
浅倉香織役:「ママ、ちょっとあっち行ってよ!」
浅倉香織役:「ってかその、たまに食欲ないときに」
浅倉香織役:「ママ、あのね」


#26 12.12.11(火) No.242

出演:小口月渚(浅倉香織・幼少期役)/伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/伊田麻友香/細谷レナ/赤瀬麻衣子/柳川なほ/ほか


ログ
(外廊下)
浅倉香織役:(;_;)


(屋台)
浅倉香織役:「バレ方最悪。タイミングがもっと最悪」
浅倉香織役:「昨日、大事件があったばかりだから。お兄ちゃんの彼女に赤ちゃんできちゃったんだよね」
浅倉香織役:「結婚して2人で育てるって、お兄ちゃん、大学には行かないって試験すっぽかして」
浅倉香織役:「ママ、お弁当に命かけてるから」
浅倉香織役:「なんていうか、ときどき、無性に反発したくなるんだよね。ママ」
浅倉香織役:「お兄ちゃん?」
浅倉香織役:「お兄ちゃんは私なんかよりずっと真っ直ぐだから」
浅倉香織役:「嫌だ。そんなお兄ちゃん」


(リビング)
浅倉香織役:「ごちそうさまでした。これ、ちょっとフタが壊れちゃったけど。ごめんねママ、今までのこと。ほんとにごめんなさい!」


(部屋)
浅倉香織役:「パパ」
浅倉香織役:「ほしいもの?」
浅倉香織役:「ほんとにお金がほしくって思ってるんだ。そうなんだ」
浅倉香織役:「なんにも響かない。パパの言葉、なんにも胸に響かないよ」


(回想)
浅倉香織・幼少期役:「香織、お弁当全部食べたよ」


(路地)
浅倉香織役:「柳先生」
浅倉香織役:「楽しみにしてます。先生のレッスン。ママのためにも、ちょっとがんばろうかなって」
浅倉香織役:「余計なこと先生に話したら怒られちゃう」


(リビング)
浅倉香織役:「ママ、今ねそこで柳先生に」
浅倉香織役:「どうしたの?こんな時間にお風呂なんて」


(部屋)
浅倉香織役:「お兄ちゃん卒業式どうすんの?」
浅倉香織役:「なんか新婚さんみたい」
浅倉香織役:「つわりは?少しはよくなった?」
浅倉香織役:「強烈だったもんね。あのときのママ」
浅倉香織役:「でもあれっきり、何も言わない。お兄ちゃんと奈津さんのこと」
浅倉香織役:「絶対産んでよね。私、2人のこと応援するから、生まれたら赤ちゃんかわいがる」
浅倉香織役:「奈津さん、どうして援助交際を?」
浅倉香織役:「後悔してる?」


(リビング)
浅倉香織役:「ごちそうさま」
浅倉香織役:「さっき、お兄ちゃんとこ行ってきた」
浅倉香織役:「じゃあ、赤ちゃんおろして大学行けば、絶対幸せになれんの?」


#27 12.12.12(水)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「ほんとですか?」
「私、ちょっと出かけてきたいんですけどいいですか?先生」
「ありがとうございました」


(病室)
「ごめん。起こしちゃった?」
「何がいい?」
「子守歌?」
「じゃあ、弾くね」


(部屋)
「お兄ちゃんの春物?」
「わっひどっ、あんなになってる」
「きっともう、帰ってこないね。お兄ちゃん。ずっと4人家族って気がしてたけど、お兄ちゃんには、もっと大事な人ができたから」


#28 12.12.13(木)

出演:池田結南(北島奈津・幼少期役)/伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


ログ
(ダイニング)
浅倉香織役:「ありがとう」
浅倉香織役:「うーんなんかピンとこないけど。新しい出会いもないし、制服も変わんないし」
浅倉香織役:「まあね。お兄ちゃんと2人一遍だったら大変だったよね。いけないの?お兄ちゃんの話しちゃ。じゃあやめる。いただきます」


(夢)
北島奈津・幼少期役:「指きりげんまん、嘘ついたら針千本のーます♪」
北島奈津・幼少期役:「お母さん、どこー?お母さーん」


(玄関)
浅倉香織役:「先生もう来てる」


(リビング)
浅倉香織役:「ただいま」
浅倉香織役:「先生早っ」
浅倉香織役:「あれ?」


(リビング)
浅倉香織役:「花屋じゃないの?気持ち悪いこんな時間に」
浅倉香織役:「お兄ちゃん」


#29 12.12.14(金)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/伊田麻友香/細谷レナ/赤瀬麻衣子/柳川なほ/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「ウソ…」
「信じられない」
「ひどい」
「赤ちゃん、楽しみにしてたのに。生まれたら、抱っこさせてもらおうと思ってたのに」(;_;)


(ダイニング)
「・・・」


#30 12.12.17(月) No.242

出演:池田結南(北島奈津・幼少期役)/小島綺乃(北島奈津・少女期役)/伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/大野ひとみ/


ログ
(回想・部屋)
北島奈津・幼少期役:「お母ちゃん、お母ちゃん」
北島奈津・幼少期役:「ほんと?」
北島奈津・幼少期役:「指きりげんまん嘘ついたら針千本のーます」


(回想・部屋)
北島奈津・少女期役:「ただいまー」


(回想・部屋)
北島奈津・少女期役:「やめてください!」
北島奈津・少女期役:「助けて!」


(ダイニング)
浅倉香織役:「奈津さんかわいそう。私だったら耐えらんない。お兄ちゃん一体何を迷ってんの?」
浅倉香織役:「だから、結婚しちゃえばいいんじゃない?」


(回想・部屋)
北島奈津・幼少期役:「指きりげんまん嘘ついたら針千本のーます♪」


#31 12.12.18(火)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(ダイニング)
「下手くそー、奈津さんには見せらんないねお兄ちゃん」
「何が?」
「兄貴、がんばれ」


(ダイニング)
「ねえ、赤ちゃんどうだったの?」
「奈津さんの検診、ママも行ったんでしょ」
「じゃあ男の子かな」
「女の子だったらお兄ちゃんべったべたのパパになりそう」


(病室)
「おじさん今日、会社休んだの?」
「大丈夫?おばさん、苦しくない?」
「うん、あるよ」
「写真?」
「ほらおじさんも」
「行くよー、はいチーズ」
「おじさん撮るよ」


(廊下)
「おじさん、携帯貸して、写真赤外線で送る…」
「おじさん」


(リビング)
「もしかして、雨漏り?この辺、お兄ちゃんの部屋だよ」


(部屋)
「バケツ持ってくる。雑きんも」


(リビング)
「雨漏り雨漏り!お兄ちゃんの部屋」


(部屋)
「キャッ!痛い」


#32 12.12.19(水)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(部屋)
「どうすんのこの部屋。こんなびしょびしょになって」
「ねえパパ、ほんと大丈夫なの?この家」


(ダイニング)
「どうするの?家の設計図」
「設計ミスがあったってこと?」
「ママ」


(ダイニング)
「やらせてもらえばいいじゃん。料理はママの一番の特技なんだし、いつも柳先生にお世話になってるし」
「うるさいな」


(病室)
「よいしょ」
「ほんとに?おばさんの声聞こえたんだよ。赤ちゃんにきっと」


(病院・ロビー)
「産婦人科って初めて。なんか緊張しちゃう」
「どうしたの?」
「誰?」


#33 12.12.20(木)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(部屋)
「お兄ちゃんちょっといい?」
「はぁ…」
「会っちゃった」
「パパの元愛人。それも奈津さんと行った産婦人科の待合室で」
「でもあの人、どっかへ引っ越したんでしょ?それがなんでまたこの近くの病院へ?」
「ほんとにそうならいいけど」


(部屋)
「柳先生?柳先生がどうかした?」
「楽しいよ。私、バイオリンがこんなに好きだったんだーって、先生に教わるようになって初めて気がついた」
「ママ?一緒に聴いてるよ」
「お茶したり、おしゃべりしたり」
「あるけど、なんなの?何が聞きたいの?」
「それよりパパ、私もパパに聞きたいことがあるの」
「高村燿子さんが妊娠してるって、パパ知ってる?知ってるの?」
「ねえパパ、おかしいと思わない?」
「ほんとに?また隠し事、してないよね」


(リビング)
「先生、次の課題は?」
「バイオリン協奏曲ですか?わっ大変」
「うん。私がんばる。すいません先生、私これから友達と会う約束があって」
「じゃあ行ってくるね」


#34 12.12.21(金)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


伊藤梨沙子のログ
(公園)
「あなたを探してたんです。今、産婦人科に行ってきたところです。あなたの住所、病院の人に聞こうと思って。教えてもらえなくてがっかりだったのに、まさか本人に会えるなんて」
「今は違うんですよね」
「パパとじゃなくて、誰か別の人とそういう関係になってそれで赤ちゃんを?」
「言ってください。違うって」
「不潔!なんでそんなやらしいことを!」
「2人って、まさか、柳先生を?」


(公園)
「嘘、嘘…」


(部屋)
「でも、今思うと、ママ変わったもん」(;_;)


#35 12.12.24(月)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


ログ
(玄関)
「私、やっぱりママに会いたくない」


(リビング)
「バイオリンが大好きだって、音楽ってこんなに楽しいんだって、教えてくれたその先生とママが。私もう、二度とバイオリンなんか弾かない!」
「お兄ちゃん!」


#36 12.12.25(火) No.243

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(病院・待合室)
「おじさん!」


(病室)
「私が来たときは意識が混濁してて、お医者さんはもう、いつどうなってもおかしくないって」
「しようと思ったけど、怖くなって」
「おばさん言ってたから、絶対1人で死にたくない。最後は必ずおじさんにみとってもらうって。だからおじさんが駆けつけて、もし安心して死んじゃったらどうしようって」
「パパと?やめて、あんな人の話」


(廊下)
「学校休んじゃおっかな」
「マジで?さすが奈津さん」


(部屋)
「結婚情報誌」
「結婚式するの?」
「結婚式…、結婚式か」


(リビング)
「ママじゃない。私、みどりさんに相談があって来たんです」


(病院・待合室)
「絵里子さんに、最後の思い出を作ってあげたいんです。矢崎のおじさんに、絵里子おばさんの幸せな笑顔見せてあげたいんです」
「私が気持ちは私が話すから」
「おばさん」


(病室)
「おばさんに似合うドレスみどりさんのとこにある?」
「楽しみだねおばさん」
「ほんとは、おじさんからおばさんへのサプライズのつもりだったんだけど」
「話したらおじさん、体のこと心配して反対するかな」
「おばさんの言うとおりにする。おじさんをびっくりさせて、忘れられない思い出作る」
「言って。私なんでもするから」
「えっ…」


#37 12.12.26(水)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(病院・待合室)
「遅いなおじさん。何やってんだろ。おばさん横になってなくて大丈夫かな」
「おじさん遅いー」
「ちょっとおじさん、なんで連れてきたのよこんな人」


(病室)
「側へ行ってあげて」
「さあ、おじさんもそこに座って」
「来た来たー、ジャストタイミングお兄ちゃん」
「おじさんとおばさんの思い出のオムライス」
「今度はおばさんの番」


(リビング)
「本当だったんですね。あなたがもうこの家に住んでるって」
「押し掛けてきたんでしょ?あなたが勝手に。相変わらずなんですね」
「相変わらず独り善がりの愛情を、パパに押し付けてるって意味です」
「そう思ってるならそれでいですけど」
「放してください。急いでるんです」
「聴きたいって人がいるんです。その人が望むなら、そんなくだらないことどうだっていい。ただその人のために、心を込めて一生懸命弾く。私がするべきことはそれだけです。私、今わかった。絵里子おばさんが言ってた、本当に人を好きになるってどういうことなのんか。大切な人に喜んでもらうこと。笑顔になってもらうこと。その人の幸せのために生きること。それができるなら、自分のつまんない感情なんて、自分のことなんてどうだっていい」
「あなたは本当に人を愛してはいない。自分のことばっかりで、相手の幸せを考えないで」
「おばさんはおじさんのこと愛してるけど、心が縛られてない。柴ってもいない。自由で、穏やかで、独り占めしようとか、そういうのが全然ない。私、それが本当の愛だと思う。おばさんが待ってる。行かなくちゃ」


(病室)
「おばさん!」


(病室)
「おじさん」


#38 12.12.27(木)

出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/


伊藤梨沙子のログ
(部屋)
「いただきます」
「おばあちゃんち?」
「私、ここにいたい」


(部屋)
「ママが?」
「鬱陶しいんだよ。こっちはとっくに親離れしてるのに。大体、あんなことして今さら母親面されたって」


#39(終) 12.12.28(金)

出演:松尾胡瑠美(浅倉美結役?)/伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/巻野わかば(望月雅代役)/


伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「死んでんじゃないの?山奥とかどっかで首つって」
「知らない。パパが1人で探せばいいじゃん。あの人がどうなろうと私たちには関係ないんだから」
「キャー!」


(料理教室)
「奈津さん来てくれたんだ」
「部活動。音楽クラブに入ったんだ」
「ねえ、今日姫は?」
「美結たーん元気でしたかー?香織おばちゃんですよー」
「おじさんの分ある?」
「じゃあスペシャルデリバリーしてやるか」


(工場)
「いたいた。おじさん」
「はい、お弁当」
「どうせろくなもん食べてないだろうからってママが時々作ってくれるの」
「はい」
「元夫への、ママの優しい心遣い」
「よかったね、パパ」


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