出演:森田音初(藤原彰子・幼児期役)/落井実結子(紫式部・幼少期役)/木村日鞠(藤原定子・幼少期役)/小井圡菫玲(藤原彰子・幼少期役)/竹澤咲子(たね役)/愛由(藤原尊子・幼少期役)/中村たんぽぽ(藤原定子・少女期役)/井上咲楽(藤原忯子役)/見上愛(藤原彰子役)/高畑充希(藤原定子役)/木下綾菜/黒木華(源倫子役)/真凛(婉子女王役)/吉永真奈/脇坂明日香/畦田ひとみ/ほか
制作統括:内田ゆき/松園武大/
プロデューサー:大越大士/高橋優香子/
演出:中島由貴/佐々木善春/中泉慧/黛りんたろう/
脚本:大石静
語り:伊東敏恵
音楽:冬野ユミ
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/
制作統括:内田ゆき/松園武大/
プロデューサー:大越大士/高橋優香子/
演出:中島由貴/佐々木善春/中泉慧/黛りんたろう/
脚本:大石静
語り:伊東敏恵
音楽:冬野ユミ
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/
出演:落井実結子(紫式部=まひろ・幼少期役)
落井実結子ちゃんのログ
(部屋)
「母上!」
(部屋)
「母上、うちには屋根を直す蓄えもないの?」
「でも、また母上は衣を食べものに換えたでしょ」
「母上は琵琶を弾かなくなりました」
(部屋)
「母上、母上が毎日願かけをして、父上のことをお祈りしているのに、なぜ父上は今宵も家を空けて平気なの?」
「願かけをしてくれる母上より、ほかの人のほうがいいんだ」
(部屋)
「それは何?」
「怖いけどおもしろそう」
「はい。父上読んでください」
(部屋)
「お帰りなさい」
「もう餌がないので」
「いっそのこと、外に放してやったらどうかしら?外には餌がいっぱいあるでしょ」
(河原)
「鳥が逃げてしまったの。大切に飼ってた鳥が」
「でも、一たび外に人に飼われた鳥は、外では生きられないのよ」
「痛そう」
「三郎?」
「名前より漢文を書いて」
「王戎簡要。『蒙求』の冒頭よ。続きを書いて」
「私は、帝の血を引く姫だから」
「母上は宮中の女房として働いていたのだけど、お上の手がついて私を身籠ったの。それで宮中を追われたの」
「身分が低いからよ。母上はご寵愛を受けているころ、お上に漢詩や漢文を教わったのですって」
「だから三郎、私をお前と呼ぶことは無礼なのよ」
「私の名はまひろ」
「姫であることは誰にも内緒よ」
「三郎は貴族の子ではないのに、なぜこんなおいしいお菓子を持っているのだ?」
(河原)
「お菓子を忘れた?」
「許せぬ」
「バカ」
「偽りを信じる愚かな者のことだ」
「お前は何も知らぬゆえ致し方ない。教えてやろう。唐の国の皇帝に一番偉い大臣が鹿を献上して『馬でございます』と言った。皇帝はけげんに思い『これは鹿ではないか』と問うと、ほかの大臣たちもみな『馬でございます』と言った」
「最後まで聞け」
「でも一人だけ『確かにこれは鹿でございます』と本当のことを言う大臣がいた。でもその人は本当のことを言ったのに殺されてしまったという話だ」
「それゆえに、嘘を言う者を重宝している愚か者を馬鹿というのだ」
「三郎のバカ!バカバカバカ!」
「もういい。私もバカだから」
「私が帝の血を引く姫というのは、偽りなの」
「なんでそんなこと言ったのかよくわからないけど、ごめんなさい。怒った?」
「三郎はおかしな子ね」
「あっ戻った」
「しゃべり方」
「帰るわ」
(部屋)
「母上を叱らないで。カビは母上のせいではありませぬ。雨漏りがいけないのです」
「父上、こたびお役目を頂けたのは、毎日母上が願かけをなさって…」
(山道)
「母上は乙丸とゆっくりお帰りください。まひろは先に参ります」
「あっ!」
「お許しを」
(部屋)
「母上は殺されたのです。ミチカネが殺したの!乙丸も見ていたわ。乙丸を呼んで。乙丸!」
「なぜ!母上は殺されたのよ!父上!なぜ!ミチカネを捕まえて!人殺しを捕まえて!」
「なぜなぜなぜ…」
落井実結子ちゃんのログ
(部屋)
「母上!」
(部屋)
「母上、うちには屋根を直す蓄えもないの?」
「でも、また母上は衣を食べものに換えたでしょ」
「母上は琵琶を弾かなくなりました」
(部屋)
「母上、母上が毎日願かけをして、父上のことをお祈りしているのに、なぜ父上は今宵も家を空けて平気なの?」
「願かけをしてくれる母上より、ほかの人のほうがいいんだ」
(部屋)
「それは何?」
「怖いけどおもしろそう」
「はい。父上読んでください」
(部屋)
「お帰りなさい」
「もう餌がないので」
「いっそのこと、外に放してやったらどうかしら?外には餌がいっぱいあるでしょ」
(河原)
「鳥が逃げてしまったの。大切に飼ってた鳥が」
「でも、一たび外に人に飼われた鳥は、外では生きられないのよ」
「痛そう」
「三郎?」
「名前より漢文を書いて」
「王戎簡要。『蒙求』の冒頭よ。続きを書いて」
「私は、帝の血を引く姫だから」
「母上は宮中の女房として働いていたのだけど、お上の手がついて私を身籠ったの。それで宮中を追われたの」
「身分が低いからよ。母上はご寵愛を受けているころ、お上に漢詩や漢文を教わったのですって」
「だから三郎、私をお前と呼ぶことは無礼なのよ」
「私の名はまひろ」
「姫であることは誰にも内緒よ」
「三郎は貴族の子ではないのに、なぜこんなおいしいお菓子を持っているのだ?」
(河原)
「お菓子を忘れた?」
「許せぬ」
「バカ」
「偽りを信じる愚かな者のことだ」
「お前は何も知らぬゆえ致し方ない。教えてやろう。唐の国の皇帝に一番偉い大臣が鹿を献上して『馬でございます』と言った。皇帝はけげんに思い『これは鹿ではないか』と問うと、ほかの大臣たちもみな『馬でございます』と言った」
「最後まで聞け」
「でも一人だけ『確かにこれは鹿でございます』と本当のことを言う大臣がいた。でもその人は本当のことを言ったのに殺されてしまったという話だ」
「それゆえに、嘘を言う者を重宝している愚か者を馬鹿というのだ」
「三郎のバカ!バカバカバカ!」
「もういい。私もバカだから」
「私が帝の血を引く姫というのは、偽りなの」
「なんでそんなこと言ったのかよくわからないけど、ごめんなさい。怒った?」
「三郎はおかしな子ね」
「あっ戻った」
「しゃべり方」
「帰るわ」
(部屋)
「母上を叱らないで。カビは母上のせいではありませぬ。雨漏りがいけないのです」
「父上、こたびお役目を頂けたのは、毎日母上が願かけをなさって…」
(山道)
「母上は乙丸とゆっくりお帰りください。まひろは先に参ります」
「あっ!」
「お許しを」
(部屋)
「母上は殺されたのです。ミチカネが殺したの!乙丸も見ていたわ。乙丸を呼んで。乙丸!」
「なぜ!母上は殺されたのよ!父上!なぜ!ミチカネを捕まえて!人殺しを捕まえて!」
「なぜなぜなぜ…」
出演:森田音初(藤原彰子・幼児期役)/竹澤咲子(たね役)/愛由(藤原尊子・幼少期役)/高畑充希(藤原定子役)/黒木華(源倫子役)/畦田ひとみ/ほか
ログ
(庭)
たね役:「あ」
たね役:「書けた!」
(部屋)
たね役:「やま、かわ、みね、たに、くも、きり、むろ、こけ」
(部屋)
藤原彰子・幼児期役:「・・・」
ログ
(庭)
たね役:「あ」
たね役:「書けた!」
(部屋)
たね役:「やま、かわ、みね、たに、くも、きり、むろ、こけ」
(部屋)
藤原彰子・幼児期役:「・・・」
出演:森田音初(藤原彰子・幼児期役)/竹澤咲子(たね役)/高畑充希(藤原定子役)/黒木華(源倫子役)/真凛(婉子女王役)/
ログ
(部屋)
藤原彰子・幼児期役:「父上」
(庭)
たね役:「な、れ、ゐ、て!」
たね役:「た、つ、じ」
たね役:「い、わ」
たね役:「トトとカカの名前」
たね役:「もう帰らないと!カカに怒られる」
たね役:「はい!」
(畑)
たね役:「先生…」
ログ
(部屋)
藤原彰子・幼児期役:「父上」
(庭)
たね役:「な、れ、ゐ、て!」
たね役:「た、つ、じ」
たね役:「い、わ」
たね役:「トトとカカの名前」
たね役:「もう帰らないと!カカに怒られる」
たね役:「はい!」
(畑)
たね役:「先生…」
出演:小井圡菫玲(藤原彰子・幼少期役)/竹澤咲子(たね役)/高畑充希(藤原定子役)/黒木華(源倫子役)/
竹澤咲子ちゃんのログ
(庭)
「トトとカカが、帰ってこないの」
「昨日、悲田院に行くって…」
「トトとカカも、熱が合って、薬草をもらいに」
(部屋)
「嫌ー!」
「ハァハァ…」
(部屋)
「あめ…、つち…」
竹澤咲子ちゃんのログ
(庭)
「トトとカカが、帰ってこないの」
「昨日、悲田院に行くって…」
「トトとカカも、熱が合って、薬草をもらいに」
(部屋)
「嫌ー!」
「ハァハァ…」
(部屋)
「あめ…、つち…」
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