民事系判例研究

2007年度夏学期
担当教官 森田(修)、ほかのクラスは実務家教員
森田先生のクラスでした。
著名な最高裁判例を毎回第一審から読んでいきます。
予習としては、第一審から丁寧に読んで事案と判旨を理解し説明できるくらいにしておく必要があります。調査官解説は読んでくることが期待されているようでした。
森田先生は今年度唯一の研究者教員でした。そのせいか、やや民法理論に傾斜していましたが、実務家の先生はもうすこし事実の分析にウェイトがおかれたのではないかと思います。
先生の追及は結構厳しく、周到な予習が必要になります。ただ、非常に教育熱心で、講義は判例評釈の書き方まで及び、とてもありがたかったです。
試験は、授業で扱わなかった判例(といっても著名判例なので、知っていた人も多いと思います)を素材に、事実のまとめや理論的位置づけの検討をさせるものです。今年度に限って言えば、担保物権の知識があったほうがよいがうろ覚え程度でも何とかなる、ということがいえます。
評価は甘めだと思います。私のクラスでは不可ゼロでした。




2006年夏学期

最高裁判例を1審からの読解してみよう!

というイメージの微妙な授業。
筆者をはじめ多くの受講生がいまいち授業の趣旨を理解できていなかった。

先生によって負担はまちまち、
大村クラスは授業取扱量が半端でなかった。

期末試験良し悪しで成績が決まるので、
A+がくるかCがくるかは授業態度とは無縁といえる。

試験でA+が来た結果から逆算すると、
日々の予習は「30分」と時間をあえて決めて、事実要約・判旨を短時間でまとめる訓練が良かった。
まずは過去問を分析して授業に望むと吉。



2004年度夏学期

判例の読み方を学び、同時に民法や訴訟法の重要判例を理解する。
しかし、結局どっちつかずだったような気がする。
何がやりたかったのか、最後までよくわからなかった科目。

最後は試験をしたが、授業の成果をはかったというよりは、
民法の実力をはかったという結果になったのではないか。

(試験について補足)
学部時代には無かった、3時間という試験時間を初めて経験する科目なので、時間配分に注意を要する。
判決の原文(下級審)を読んで、事案の概要と判旨を的確に要約することを求められるなどの点で、法科大学院の「色」が多少は付いているのかもしれない。
その判例を実際に知っているかどうかは問題とならず、その判決を短時間でどれだけ理解できたか、どう評価するかを問われる試験なので、結局は民法を広く地道に復習することが一番の試験対策になるのではないだろうか。
授業そのものの復習はまったく不要だった。
2年間で最も印象に残っていない科目のひとつ。


<3月29日追記>
学部で漫然と講義を聴いていただけの私にとっては、
判決を一審から最高裁まで通して全文読破するということを、
この授業で初めて経験しました。

判例百選の要旨に頼っちゃダメなんていうのは当たり前なのかもしれませんが、
それをこの授業で学んだ気がします。
<以上>
2008年02月16日(土) 22:04:54 Modified by kozutsumifurusato




スマートフォン版で見る