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火縄銃(ひなわじゅう)とは、1543年、ポルトガル人によって種子島にもたらされ、のちに国産化が進んだ先込め式の鉄砲。伝来地より「種子島」とも呼称された。日本では、戦国時代の後半から幕末期の洋式銃の到来以前の近世期を通じて使用された。

概要

黒色火薬を使用し、銃口から弾薬を挿入する先ごめ式の銃で、人馬を殺傷できる距離はおよそ80メートルであったとされる。天文12年8月25日 (旧暦)(ユリウス暦1543年9月23日)、ポルトガル人によって種子島に伝来した鉄砲の製法を、当時15歳の島主種子島時堯?が家臣に命じて習得させ、やがてこの製法は九州各地、和泉の堺、近江の国友村、紀伊の根来などの鉄砲鍛冶によって製造され、全国的に普及した。

従来の武器に比して、破壊力や射程距離の点などで強力であったが発射までの準備時間や雨などの天水に弱いことが短所であった。また、火薬の原料である硝石は、そのほとんどが海外からの輸入に頼っており、鉄砲の使用が開始しても依然として弓や槍は武器として重視された。

鉄砲伝来の影響

鉄砲の使用によって、戦国大名その他の武装勢力は新たに足軽鉄砲隊?を組織し、城には大きな櫓が備えられ、幅の広い堀や高い石垣、厚い土塀、大人数を収容できる曲輪(郭)など、戦術・戦略および築城法が大きく変化し、統一政権の登場を早める結果となった。ことに戦略面では、指揮官は一人の武人としての戦闘能力もさることながら、鉄砲隊・弓隊・槍隊など足軽集団をいかに組織し、活動させることができるかが重要な資質となっていった。

鉄砲使用の推移

大量生産された鉄砲は、日本一国のみで全ヨーロッパの合計にまさる生産量に達しただろうと推定されている。古式の火縄銃の形式は東南アジアで生産されたものと似ているとされ、種子島への鉄砲伝来に先立って、東南アジアで活動していた後期倭寇を通じ、種子島とは別ルートですでに火縄銃が伝わっていたのではないかとの見方がある。

秀吉の刀狩令?によって原則的には農民の鉄砲所有は禁止されたが、害鳥駆除(鳥打ち)の目的で使用されることは大目にみられることもあった。

秀吉の朝鮮出兵の際には、当時の朝鮮王国の人々にはこの新兵器鉄砲がほとんど知られておらず、その猛威はひじょうに恐怖されたことが伝わっている。

江戸時代にあっては、天下泰平のなか武士が「武士の魂」として刀に精神的意味をおき、武術としては剣術が重視され、それは刀剣鍛造技術の向上につながったが、鉄砲の改良工夫にはつながることなく、幕末期に導入された洋式銃まで火縄銃が一般的であった。江戸期の鉄砲隊としては上杉家米沢藩?が著名である。

火縄銃の使用は全体的にふるわなくなったものの、火薬製造の技術は平和な時代にあって花火という芸術を生んだのであった。

参考文献

  • 日本史教育研究会『Story日本の歴史 古代・中世・近世史編』山川出版社、2001.8、ISBN 4-634-01640-0



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