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イエズス会(は、1534年、スペイン出身の軍人イグナティウス・ロヨラ?と同志により結成された司祭修道会。対抗宗教改革の中心として活動した。

概要

イエズス会はロヨラ(1491年頃−1556年)とザビエルを含む6人の同志によって、パリのモンマルトルの小聖堂で発足し、1537年、ローマに招かれて「質素・純潔・服従」を綱領とし、カトリック精神を広めるために会員を全世界に派遣した。1540年にはローマ教皇パウルス3世によって公認された。

イエズス会の会士は教皇に対し、特別の忠誠を誓い、厳格な規律をもつ軍隊的な組織をつくり活動した。ヨーロッパではいくつかの新教勢力地域をひきもどすことに成功した。彼らは反プロテスタントの先頭に立ち、アジアや新大陸などに宣教師として派遣され、海外伝道活動に従事した。東洋伝道で日本をおとずれたフランシスコ・ザビエル?(1506年頃−1552年)はイエズス会設立メンバーのひとりであった。

イエズス会の教義

イエズス会は、創立者ロヨラの神体験にもとづく精神にしたがい、一定の修道服や祈祷を廃して「貞潔・清貧・イェルサレム巡礼」の誓いのもと、厳格な規律と軍隊のような結束をほこっていた。また、コレジョ(大学、宣教師養成学校)、セミナリヨ(神学校)における学問研究にも熱心だった。「神の栄光のために諸所をめぐり、神への奉仕と人類救済のため、希望の存する世界のどこでも居住する」という念願がアジアや新大陸への進出への情熱をかきたて、イエズス会士は世界へと旅だっていった。

イエズス会のアジア伝道

ポルトガルの東方進出にともなって、イエズス会はインドのゴアに拠点を置き、東南アジア、中国、日本をふくむ「インド管区」の布教に努めた。その財源のほとんどは貿易収入でまかなわれ、マカオマラッカ、ゴアなどに駐在していたプロクラドールとよばれる財務担当がその任にあたっていた。

アジア布教の中心はマカオに移り、ポルトガルの「ナウ船」による貿易は多額な利益をあげていった。しかし、スペイン系のフランシスコ会?などはイエズス会のありようを「政治・経済に深入りしすぎている」と批判し、日本をめぐる修道会の対立抗争は水面下ですすんでいた。

イエズス会の本山

イエズス会の総本山は、ローマのイル・ジェスー教会である。1568年には建築家ジャコモ・バロッツィ・ヴィニョーラがイル・ジェスー教会の設計をおこなっている。

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