旅と歴史用語解説(歴史学・考古学・民俗学用語集) - コンフェッショナリズム
コンフェッショナリズムとは、政治闘争が信仰の対立と密接に結びついた、宗教改革期特有の政治状況のことである。このような形での宗教対立が最も典型的であったのが16世紀後半のヴァロワ朝後期のフランス王国であった。

概要

フランスの宗教改革派はジャン・カルヴァンの思想の影響が強く、彼らカルヴァン派はカトリック側からは「ユグノー」と呼ばれた。ユグノーと王権、ユグノーとカトリック勢力の間の闘争はユグノー戦争と称される宗教戦争に発展したが、同時に大貴族相互の権力闘争と結びついていた。ユグノーの指導者となったブルボン家やコリニー提督などは政敵との対抗上、プロテスタントへ改宗した側面がある。この闘争を通じて、17世紀以降最盛期をむかえるフランス絶対王政の基礎が形成されていく。

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