旅と歴史用語解説(歴史学・考古学・民俗学用語集) - シク戦争
シク戦争sik war、1845年-1846年、1848年-1849年)は、イギリス東インド会社?と西北インドのシク教徒との2度におよぶ戦争の総称。この戦争の勝利により、イギリスはパンジャーブ地方?を併合し、ほぼ全インドの征服が完成した。

概要

シク教は、16世紀初め、ナーナク?イスラーム教?の影響を受けて創始したヒンドゥー教?の改革派。一神教?的で、人間の絶対平等を説き、カースト?差別、偶像崇拝、苦行を否定した。シク教徒はパンジャーブ地方に広がり、ムガル帝国?の圧迫に対して結集する過程で、当初の平和的性格を失い、しだいに軍事集団色を強めた。19世紀にはカシミール?をあわせてシク王国を建て、イギリスの侵略にも抵抗したが、シク戦争でイギリスに破れた。