旅と歴史用語解説(歴史学・考古学・民俗学用語集) - テオリア
テオリア(theoria、ギリシャ語:θεωρία)とは、「ながめる」「静観する」「観想(観照)」という意味のギリシャ語。ギリシャ哲学?を生んだ精神。アリストテレス?がプラクシス(実践)と区別して定着させた。

概要

テオリアとは、ミレトス学派?自然哲学?を嚆矢とする、事物の根源(アルケー?)となる原理をとらえようとする学問?的な立場を示し、実利的な関心をはなれ、純粋に知的な関心にもとづいて、冷静に理性?をはたらかせて事象をながめること、つまりものごとの根本原理?法則?真理?などを探究しようとする態度のことである。英語?のセオリーtheory理論?・原理)の語源となった。

テオリア的生活

アリストテレス?によれば、人間には享楽的な生活、政治的な生活とならび、理性的活動としてのテオリア的生活がある。これらは、それぞれ快楽?名誉?知恵?という?が対応する。アリストテレスは、幸福主義?の立場から、知恵を最高善とみなして、知恵のために知恵を求めるテオリア的生活は人間にとって最高の幸福?であると説いた。

関連項目

参考文献

  • 岩崎武雄『西洋哲学史』有斐閣、1952.6(再訂版:1975.1、ISBN 4641073139)

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