ヤージュニャヴァルキヤは、『
ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド?』など初期のウパニシャッド(奥義書)に登場する。彼の哲学の中心は
アートマン?(真我)論である。彼によれば、この世界はすべてアートマンにほかならない。それは唯一のものである。しかし一方では、アートマンは純粋な意味で
認識?の主体にほかならないのであるから、決して対象にはなりえない。したがってそれは把握することも表現することも究極的には不可能であることを示し、アートマンは「ではない、ではない」(ネーティ、ネーティ)としか言いようのないことを説いた。
ヴィデーハ国のジャナカ王の宮廷に招かれた公開討論会において、並み居る論敵を圧倒、最大の論争相手
ヴィダグダ・シャカーリア?を論破して千頭の牛を獲得したとのエピソードをもっている。