GNC友達の輪 第58号 2001.08.22 山田泰介��
〜 ＧＮＣ友達の輪 第５８号 〜 01.08.22発行
またちょっと止めてしまいました。
申し訳ありません。
永田（まきぽん）先輩からご指名いただきました山田泰介�△任后�
何だかいつも言ってる気がしますが、ここ何週間か、もう死ぬほどハードで、それが
何とかやっと一段落ついたので、ようやくこうしてメールを打ってるというわけなのです。
というのも、自分の担当企業で新規オープンと改装が重なるという、言ってみれば超
殺人的な状況に追い込まれまして・・・。
今までも相当修羅場はくぐってきたつもりですが、今回は最高にキツかった・・・。
ふつう１つの企業は大手だと2人以上で店を分担してやるんだけど、ここは店数が中
途半端に少ないせいで自分は1人でやってて、こういう時人と仕事を分担できないからすごいヤバいんです。
うちの会社は事前準備段階から、例えば取引先の社員の研修の際の昼食の手配から
販促物（いわゆるPOPってやつ）の発注、作業アルバイトの賃金交渉に至るまで、も
う何から何まで営業がやらないといけないもんで、その時点で既に明らかにキャパを超えてるわけです。
それもようやくメドがつくとここからが本番で、商品の搬入、陳列＋今回は改装（搬
出、移動、再度陳列・・・）、そして販売の応援と、とにかく朝から晩まで肉体労働が続くわけなのです。
もう責任は自分１人の肩にズッシリだし、取引先ばかりか社内的にもいろいろ気は遣
うわ、そして何より体はキツイわで、永遠に終わりが来ないような気分になって、さすがに
今回は内心絶対乗り切れないと思ったわりには、最後まで大きなトラブルもなく、残念なが
らくたばることもなく、何故だか何とかなっちゃうものなんですよね。
おかげで（今の取引先を担当するようになって去年の夏休み、今年のゴールデン
ウィークを潰されたのに続き）今年の夏休みも8連休のはずが、実質2日しか休めなかった・・・
なんて、真剣に考え始めると気が狂いそうなので、このへんでやめときます。
というより思考能力が相当鈍ってるので、悩もうにも頭がついてこないっていうのがほんとのところかも。
こういう時、人間って自己防衛っていうのかな、保護回路が作動して、だからそう簡
単には壊れないし、そうならないようにできてるんだなって・・・妙なことに感心したりして。
グチっぽく始まってしまいましたが、これが私の近況なもので。
話題は変わって、先輩のメール、自分的にはとっても興味深く読ませてもらいました。
何とも奇遇っつうか、実は自分も昔っから絵が好きで、ただその１番のピークは小学
校から中学校の頃で、皆がアニメやマンガに夢中になっってる時に展覧会があると京都とか
出掛けてって、家ではせっせと集めた画集をヒマがあれば眺めてる今思えば相当変な子供だったんですけど。
昔から描くのも好きなんですが、さすがに美術部とか抵抗があったのでテニス部（う
ちの中学校では軟式テニス班と言ってた。なぜ？）に入ったんだけど、そういえばうちの従姉は美術班、だった。
やっぱ血なのか、うちのじいちゃんは仏像とか宗教画とか好きで、母方のばあちゃん
は趣味で日本画とかやってて、その娘（うちの母親も含め）とか、孫（自分の従姉、さっきと
は別の）とか実は広い意味で美術関係好きな人間が多いです。
ほんと、そういえば、って感じで今改めて気付いたんですが、そういう血ってあるんですね。
血といえば、実は先月祖母が亡くなりまして、それもある日突然。
前日まで元気で、明け方じいちゃんが倒れてるのを発見した時にはもう死後数時間経ってたそうです。
朝急に家から電話があって、ばあちゃんが死んだ、って言われても何言ってんの？って。
しばらくボーッとしてました。
自分はもちろんのこと家族も周囲の人達も全く実感の湧かないまま、とりあえずバタ
バタと追われるように通夜や葬式やなんかを済ませたって感じでした。
その最中もなんで俺はこんなとこにいるの？いったい誰の葬式やってるの？って何か
夢の中にいるみたいで、あまりにピンと来なくてしばらくは涙も出ませんでした。
うちはじいちゃん、ばあちゃんと同居だったから、生まれてからずっと親と同じだけ
一緒にいたわけで、その存在って今更ながら思った以上に大きくて。
今改めて、祖父母は自分の人格形成に多大な影響を与えていると思うし、というの
も、ばあちゃんは８３歳で亡くなるまで現役で、つまり同居しつつも食事の支度とか自分たちのこと
は全部自分でやってて、民生委員の仕事もずっと続けてて、同居して世話になってる老人っていう
のではなくって、家の中に2人の主婦がいて2つの家庭があるような状況だったんです。
もちろん孫には優しいしんだけど、決して甘いんじゃなくっていつも毅然としてて、
きちんと向かい合ってくれて、年齢を超越してすごく話のわかる人だったし。
小さい頃からうちの母親は変なとこに厳しかったから、親の言い分が理不尽だと思う
時とか結構駆け込み寺みたいなとこがあって、母親に対抗する気持ちもたぶん強くて自分の味方
になってくれたんだと思うんだけど、ちゃんと言い分を聞いた上でそれは正しいとか間違って
るとか意見してくれて、おかげで自分もバランス感覚を保てたのかななんて。
葬式の時、集まった親類がみんなで話してて、ばあちゃんは最後まで人のために生き
た、人が喜ぶことが自分の喜びだったんだと、口を揃えて言うのを聞いて、ちょっと不思議な感じだった。
うちの母方のきょうだいなんかは、お義母さんにはよくしてもらった、ばあちゃんの
作る鮎の佃煮が、山椒昆布がいつも楽しみで、あれを食べたらもう他のは食べられないとか、そん
な人達の心の中にも愛情を持ってしっかり存在しているというのもちょっと驚きだった。
考えてみれば確かにその通りなんだけど、身近にいたばあちゃんは自分の中で、すご
く強い人で、そういう行為が全然押し付けがましくなかったから、当たり前のことみたいに極めて
淡々としてて、でもそうした１つ１つが人の心の中に深く残っているということでばあちゃんの計り
知れない大きさを知った思いで、誇らしさと同時に自分にもその血が流れているんだと思うと、俺も
がんばんないとなー、なんて思ったり。
死に際はその人の生き方を表すなんて言うけど、まさに最後まで誰の手を煩わすでも
なく、サッと人生の幕を引いたばあちゃんの最期は、まさにその生き方というかポリシーそのもの
で、ある意味ばあちゃんらしくてカッコイイなと。
もっと生きていて欲しかったと思う反面、ばあちゃんにとっては、自分で何でもでき
て、人の世話にならずにいられるもうギリギリのとこだったのかな、と。
これからの自分の生き方を見てもらうことで、今までいっぱい与えてもらったものの
お返しをしていくしかないな、なんてここんとこちょっとマジに考えたりしています。
すみません、すっげー自分の世界に入ってしまいました。
なんかちょっとばあちゃんのこと書いときたいなと思ったら・・・、えらい語っちゃいました。
寮を出ての生活にも慣れて今は相当快適です。（こりゃまたえらい唐突ですけど）
ご飯もけっこうバババッと作ってるしね。
5日ほど前のことなんですが、帰宅すると玄関の前に（たぶん）猫の落し物がドテッ
と2つ、横たわっていて、実はその数日前にちょっと離れた場所に１つ落っこってて、それは放って
おいたんですが、今回はさすがにうっかりすると踏みそうな勢いだったもので、泣く泣く（ホン
ト泣いたよ）、もうギャーギャー言いながら始末しました。
言っとくけど、自分ちの犬のとかはも全然平気なんっスよ。
しばらくボーゼンと立ち尽くしてたんだけど、あまりに臭いし、マスクして覚悟を決
めてやりました。
もう2度とイヤです、カンベンして下さい。
隣の家によく猫を見かけるもんで、たぶんやつらの仕業だと思うんですが。
なにもよりによって俺んちの前でキバんなくても。
一瞬もうこの部屋出てこうかと思ったもん。まあ、それはさすがにホンマの一瞬ですが。
違ったら悪いけどホンマ猫ってニガテ。
もう、ないと思うけど、毎日帰ってきて玄関前の無事を確かめるまで恐怖です。
誰か猫を寄せ付けないいい方法あったら教えて！
ごめん、こんどはばっちい話で。
では、そろそろ、次の方の指名をさせてもらいます。
たんき��殿。
口直しに、どうかハッピーでスイートな話、聞かせてちょーだい。
山田 泰介
またちょっと止めてしまいました。
申し訳ありません。
永田（まきぽん）先輩からご指名いただきました山田泰介�△任后�
何だかいつも言ってる気がしますが、ここ何週間か、もう死ぬほどハードで、それが
何とかやっと一段落ついたので、ようやくこうしてメールを打ってるというわけなのです。
というのも、自分の担当企業で新規オープンと改装が重なるという、言ってみれば超
殺人的な状況に追い込まれまして・・・。
今までも相当修羅場はくぐってきたつもりですが、今回は最高にキツかった・・・。
ふつう１つの企業は大手だと2人以上で店を分担してやるんだけど、ここは店数が中
途半端に少ないせいで自分は1人でやってて、こういう時人と仕事を分担できないからすごいヤバいんです。
うちの会社は事前準備段階から、例えば取引先の社員の研修の際の昼食の手配から
販促物（いわゆるPOPってやつ）の発注、作業アルバイトの賃金交渉に至るまで、も
う何から何まで営業がやらないといけないもんで、その時点で既に明らかにキャパを超えてるわけです。
それもようやくメドがつくとここからが本番で、商品の搬入、陳列＋今回は改装（搬
出、移動、再度陳列・・・）、そして販売の応援と、とにかく朝から晩まで肉体労働が続くわけなのです。
もう責任は自分１人の肩にズッシリだし、取引先ばかりか社内的にもいろいろ気は遣
うわ、そして何より体はキツイわで、永遠に終わりが来ないような気分になって、さすがに
今回は内心絶対乗り切れないと思ったわりには、最後まで大きなトラブルもなく、残念なが
らくたばることもなく、何故だか何とかなっちゃうものなんですよね。
おかげで（今の取引先を担当するようになって去年の夏休み、今年のゴールデン
ウィークを潰されたのに続き）今年の夏休みも8連休のはずが、実質2日しか休めなかった・・・
なんて、真剣に考え始めると気が狂いそうなので、このへんでやめときます。
というより思考能力が相当鈍ってるので、悩もうにも頭がついてこないっていうのがほんとのところかも。
こういう時、人間って自己防衛っていうのかな、保護回路が作動して、だからそう簡
単には壊れないし、そうならないようにできてるんだなって・・・妙なことに感心したりして。
グチっぽく始まってしまいましたが、これが私の近況なもので。
話題は変わって、先輩のメール、自分的にはとっても興味深く読ませてもらいました。
何とも奇遇っつうか、実は自分も昔っから絵が好きで、ただその１番のピークは小学
校から中学校の頃で、皆がアニメやマンガに夢中になっってる時に展覧会があると京都とか
出掛けてって、家ではせっせと集めた画集をヒマがあれば眺めてる今思えば相当変な子供だったんですけど。
昔から描くのも好きなんですが、さすがに美術部とか抵抗があったのでテニス部（う
ちの中学校では軟式テニス班と言ってた。なぜ？）に入ったんだけど、そういえばうちの従姉は美術班、だった。
やっぱ血なのか、うちのじいちゃんは仏像とか宗教画とか好きで、母方のばあちゃん
は趣味で日本画とかやってて、その娘（うちの母親も含め）とか、孫（自分の従姉、さっきと
は別の）とか実は広い意味で美術関係好きな人間が多いです。
ほんと、そういえば、って感じで今改めて気付いたんですが、そういう血ってあるんですね。
血といえば、実は先月祖母が亡くなりまして、それもある日突然。
前日まで元気で、明け方じいちゃんが倒れてるのを発見した時にはもう死後数時間経ってたそうです。
朝急に家から電話があって、ばあちゃんが死んだ、って言われても何言ってんの？って。
しばらくボーッとしてました。
自分はもちろんのこと家族も周囲の人達も全く実感の湧かないまま、とりあえずバタ
バタと追われるように通夜や葬式やなんかを済ませたって感じでした。
その最中もなんで俺はこんなとこにいるの？いったい誰の葬式やってるの？って何か
夢の中にいるみたいで、あまりにピンと来なくてしばらくは涙も出ませんでした。
うちはじいちゃん、ばあちゃんと同居だったから、生まれてからずっと親と同じだけ
一緒にいたわけで、その存在って今更ながら思った以上に大きくて。
今改めて、祖父母は自分の人格形成に多大な影響を与えていると思うし、というの
も、ばあちゃんは８３歳で亡くなるまで現役で、つまり同居しつつも食事の支度とか自分たちのこと
は全部自分でやってて、民生委員の仕事もずっと続けてて、同居して世話になってる老人っていう
のではなくって、家の中に2人の主婦がいて2つの家庭があるような状況だったんです。
もちろん孫には優しいしんだけど、決して甘いんじゃなくっていつも毅然としてて、
きちんと向かい合ってくれて、年齢を超越してすごく話のわかる人だったし。
小さい頃からうちの母親は変なとこに厳しかったから、親の言い分が理不尽だと思う
時とか結構駆け込み寺みたいなとこがあって、母親に対抗する気持ちもたぶん強くて自分の味方
になってくれたんだと思うんだけど、ちゃんと言い分を聞いた上でそれは正しいとか間違って
るとか意見してくれて、おかげで自分もバランス感覚を保てたのかななんて。
葬式の時、集まった親類がみんなで話してて、ばあちゃんは最後まで人のために生き
た、人が喜ぶことが自分の喜びだったんだと、口を揃えて言うのを聞いて、ちょっと不思議な感じだった。
うちの母方のきょうだいなんかは、お義母さんにはよくしてもらった、ばあちゃんの
作る鮎の佃煮が、山椒昆布がいつも楽しみで、あれを食べたらもう他のは食べられないとか、そん
な人達の心の中にも愛情を持ってしっかり存在しているというのもちょっと驚きだった。
考えてみれば確かにその通りなんだけど、身近にいたばあちゃんは自分の中で、すご
く強い人で、そういう行為が全然押し付けがましくなかったから、当たり前のことみたいに極めて
淡々としてて、でもそうした１つ１つが人の心の中に深く残っているということでばあちゃんの計り
知れない大きさを知った思いで、誇らしさと同時に自分にもその血が流れているんだと思うと、俺も
がんばんないとなー、なんて思ったり。
死に際はその人の生き方を表すなんて言うけど、まさに最後まで誰の手を煩わすでも
なく、サッと人生の幕を引いたばあちゃんの最期は、まさにその生き方というかポリシーそのもの
で、ある意味ばあちゃんらしくてカッコイイなと。
もっと生きていて欲しかったと思う反面、ばあちゃんにとっては、自分で何でもでき
て、人の世話にならずにいられるもうギリギリのとこだったのかな、と。
これからの自分の生き方を見てもらうことで、今までいっぱい与えてもらったものの
お返しをしていくしかないな、なんてここんとこちょっとマジに考えたりしています。
すみません、すっげー自分の世界に入ってしまいました。
なんかちょっとばあちゃんのこと書いときたいなと思ったら・・・、えらい語っちゃいました。
寮を出ての生活にも慣れて今は相当快適です。（こりゃまたえらい唐突ですけど）
ご飯もけっこうバババッと作ってるしね。
5日ほど前のことなんですが、帰宅すると玄関の前に（たぶん）猫の落し物がドテッ
と2つ、横たわっていて、実はその数日前にちょっと離れた場所に１つ落っこってて、それは放って
おいたんですが、今回はさすがにうっかりすると踏みそうな勢いだったもので、泣く泣く（ホン
ト泣いたよ）、もうギャーギャー言いながら始末しました。
言っとくけど、自分ちの犬のとかはも全然平気なんっスよ。
しばらくボーゼンと立ち尽くしてたんだけど、あまりに臭いし、マスクして覚悟を決
めてやりました。
もう2度とイヤです、カンベンして下さい。
隣の家によく猫を見かけるもんで、たぶんやつらの仕業だと思うんですが。
なにもよりによって俺んちの前でキバんなくても。
一瞬もうこの部屋出てこうかと思ったもん。まあ、それはさすがにホンマの一瞬ですが。
違ったら悪いけどホンマ猫ってニガテ。
もう、ないと思うけど、毎日帰ってきて玄関前の無事を確かめるまで恐怖です。
誰か猫を寄せ付けないいい方法あったら教えて！
ごめん、こんどはばっちい話で。
では、そろそろ、次の方の指名をさせてもらいます。
たんき��殿。
口直しに、どうかハッピーでスイートな話、聞かせてちょーだい。
山田 泰介
2020年04月30日(木) 21:17:53 Modified by marlo