最終更新: gunsringergirl_ss2 2009年11月22日(日) 21:17:02履歴
黄金色のマフラー〜続き(ヒルシャー視点) // トリエラ,ヒルシャー
//黄金色のマフラー //,Snippet/,Romanc/e 4374Byte /Text //2005-12-12
黄金色のマフラー〜続き(ヒルシャー視点)
私《ヒルシャー》の首筋に巻かれた彼女の髪の毛は、少しひんやりとしていた。
彼女は背伸びをして、両の手は自分のテールの先っぽをつかんでいる。
自然に私たちは正面から寄り添う形になった。
彼女の体温がコートの上から伝わってくる。
「ありがとう、トリエラ」
と、言って、私は自然に彼女の背に手を回しかけた。
が、その声でハッとなった彼女は、私の胸を手で突っ張って離れようとした。
しかし、髪の毛で私とつながっているものだから二人で同時に、
「きゃっ、痛い」
「うぐっ、喉《のど》がっ」
と、声を上げるはめになってしまった。
「ひ、ヒルシャーさん、ごめんなさい」
「ちょっとまて、トリエラ」
と、私はトリエラの髪の毛を首から解き、
「こ、こうやって、つながっていては、仕事に差し支えそうだな」
と、冗談めかして言った。
トリエラは、
「はぁ〜。危うく、また、どじ踏むところでしたね」
などと、ちょっと頬を染め、照れ隠しを言ってる。
トリエラは、困ったような顔をしていたが、腕時計を見やり、
「さ、時間です。突入しますよ」
と、私に背を向け、ウィンチェスターを構えた。
(もう少しで彼女を抱きしめてしまうところだったな・・・)
などと、思いにふけっていた私は、両手で頬をパンとたたいて、気合を入れなおした。
「よし、いくぞ」
と、声を掛け、二人でパダーニャのアジトへ向かった。
//黄金色のマフラー //,Snippet/,Romanc/e 4374Byte /Text //2005-12-12
黄金色のマフラー〜続き(ヒルシャー視点)
私《ヒルシャー》の首筋に巻かれた彼女の髪の毛は、少しひんやりとしていた。
彼女は背伸びをして、両の手は自分のテールの先っぽをつかんでいる。
自然に私たちは正面から寄り添う形になった。
彼女の体温がコートの上から伝わってくる。
「ありがとう、トリエラ」
と、言って、私は自然に彼女の背に手を回しかけた。
が、その声でハッとなった彼女は、私の胸を手で突っ張って離れようとした。
しかし、髪の毛で私とつながっているものだから二人で同時に、
「きゃっ、痛い」
「うぐっ、喉《のど》がっ」
と、声を上げるはめになってしまった。
「ひ、ヒルシャーさん、ごめんなさい」
「ちょっとまて、トリエラ」
と、私はトリエラの髪の毛を首から解き、
「こ、こうやって、つながっていては、仕事に差し支えそうだな」
と、冗談めかして言った。
トリエラは、
「はぁ〜。危うく、また、どじ踏むところでしたね」
などと、ちょっと頬を染め、照れ隠しを言ってる。
トリエラは、困ったような顔をしていたが、腕時計を見やり、
「さ、時間です。突入しますよ」
と、私に背を向け、ウィンチェスターを構えた。
(もう少しで彼女を抱きしめてしまうところだったな・・・)
などと、思いにふけっていた私は、両手で頬をパンとたたいて、気合を入れなおした。
「よし、いくぞ」
と、声を掛け、二人でパダーニャのアジトへ向かった。
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