橋本多佳子様 / 海燕 - 樺を焚きわれ等迎
樺を焚きわれ等迎ふる夏炉なり   橋本多佳子 (22)
2008/08/06 00:25

【夏の季】

(国境・安別)

樺太には樺の木が生えているのですね。白樺でしょうか…それとも?

それで樺太なんだ…って、この句を読みながら一人感心しています。

まったく、なんにも知らない私です。それで、少し調べてみました。

辞書に、樺は落葉高木って載ってますから、太くもなるでしょうね。

因みに「ダケカンバ」の巨木の幹周りは4m〜5mも有るようです。


暖房に樺を燃しているのでしょう…煖炉は一年中必需品でしょうか!

多佳子様たちを暖かく迎えるのに夏炉には火が燃えているようです。

冷え切った身体を温めてもらおうとの心配り…何とも嬉しい物です


(かばをたきわれらむかうるなつろなり)

(海燕・昭和十年の句)